「パンをふんだ娘」がトラウマになる恐怖!あらすじやメッセージを考察!

ヨーロッパの北の国の冬、寒さで動物達も生存が大変な時に一羽の鳥が他の鳥達に餌を与えていました。しかし自分は少ししか食べようとせずさえずる事もできない鳥を近所の人が見ています。それが主人公エンゲルです。鳥の姿から登場したエンゲルがなぜ鳥になったのか知りたくて視聴者の視線は画面に釘付けです。

貧しい家に生まれた美しい娘

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インゲルの家はお父さんが早く亡くなり、お母さんが働いて生活を維持しています。お母さんの願いはインゲルが素直で良い子に育つことです。家で待つインゲルは手伝いなどせず、ハエの羽をむしったり、コガネムシの背中にピンを刺して喜ぶ、意地悪で我儘な性格でした。

お金持ちの家の養子になる

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大きくなるごとにますます我儘で意地悪になりましたが顔や姿は美しく金色の髪は輝くほどでした。その頃街に子供のいないお金持ちの夫婦がいました。一目でインゲルを気に入り、養子に迎えたいとお母さんへ頼みますが断ります。我儘なインゲルは、貧乏な家よりお金持ちの家の方がずっといいと、自分から馬車に乗りインゲルは新しい家へ行きます。

傲慢な性格に

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それからは毎日ドレスを新調し、靴をあつらえ、お化粧をしたり、新しいお父さんとお母さんはインゲルを可愛がり贅沢のさせ放題でした。インゲルは夢のように楽しい毎日を過ごして行きました。インゲルは自分のさらに美しくなった姿を見せびらかすためなら、行きたくもない村へ出かけるのも楽しいと思うような傲慢さまで身につけました。

パンをふんだ娘のあらすじ【後編】

お母さんへ会いに村へ行く途中、村の人が磨きのかかったインゲルを見て「おや!まぁ!へー!」とただ驚いています。インゲルは得意になりました。質素な村の生活から贅沢な街の生活への変化で他人を下に見ることまで覚えます。インゲルはどのような環境でもよくないことばかりが身についてゆきます。

里帰りを命じられる

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ある日、お金持ちの夫婦がインゲルに村へ帰り、お母さんに美しい姿を見せに行くよう言いました。貧乏で粗末な食べ物でボロボロの服を着たお母さんには会いたくないと思いましたが、お母さんや村の人達に美しい自分を見せびらかすのは楽しいかもしれないと思い、お土産の白いパンを持ってインゲルは出かけました。

ぬかるみを渡るためにパンをふんだ

途中、道が泥水で溢れて靴を汚さずに注意して進むと、向こうからお母さんが薪を背負って歩いて来ます。「あんな見すぼらしいお母さんじゃ私の値打ちが下がっちゃう。帰ろっと」と引返します。お母さんはインゲルを呼びます。インゲルは泥水に片足を突っ込んでしまい、「そうだわ靴を汚さないようにこのパンを えい!」と泥水に投げ入れました。

ぬかるみに吸い込まれる

インゲルはパンの上を踏んで向こうへ渡ろうとしたのですが、片足でパンを踏みつけもう片方の足を上げたその途端「アッーー!キャーーー!」インゲルは泥沼の中へあっという間に見えなくなりました。目撃したお母さんは「ああ神様!なんて恐ろしいこと!インゲル!インゲル!」と膝をついて泣き崩れ、泥沼からブクブクと泡が見えるだけでした。

パンをふんだ娘のラスト【影絵版】

意地悪で我儘で傲慢な娘インゲルは泥沼へ沈んでどこまでもどこまでも沼の底のまた底の真っ暗な場所へと吸い込まれて行ったのです。沼女が朝から晩まで毒を煮ている場所に落ちてしまいます。そこでは蛇や蛙がまとわりつきますが、インゲルの足についたパンが取れず動けません。悪いことばかりしてきたインゲルに終わることのない罰が下ります。

地獄の魔女に売られる

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「やってきたな、パンをふんだ罰当たりな娘」「汚らしいヒキガエルを退けて!このブヨブヨ蛇をとって!」インゲルは踏みつけたパンが足について身動きが取れず、蛇や蛙は首や髪にまでまとわりつき恐怖のあまり震えます。悪い魔法使いが来て「これは器量好しの娘がいるね、ついでに貰っていこうかしら。廊下におく飾りにもってこいだわ。」

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