意外と知らない形代を大解説!金比羅宮や大祓の形代の書き方も紹介!

最近良いことがない、大きな事故に遭った、身内に不幸が続く…厄年なのかも!と割り切るのも良いかもしれませんが、もしかしてあなた、誰かに呪われていませんか?知らぬうちにかけられた呪いから解き放たれる方法にも、形代は有効なようなので、ご紹介します。

書くことが異なる

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形代へ刻む文字も、お祓いのときとは少し違います。まず、ヒトガタの表の面には「秘符」と記します。そして裏面に、自分の数え年と、性別を書きます。書いた後に、「オン・バサラ・ギニハラジ・ハタヤ・ソワカ」という呪文を、100回唱えなければなりません。そして紙で形代を包み、封をします。隙間があってはなりません。

そして、今年の吉とされる方角を調べ、その先の川や海で形代を流します。帰り道は決して振り返ってはいけません。これで完了です。呪いはいつ誰がかけてくるかわかりません。今では呪い代行というサービスもあるようです。詳しくは以下の記事を参照ください。

 

ひな人形の原型

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ひな人形もまた、形代のひとつとも言えます。ひな人形は、一般的にはその家の娘が嫁ぐまで、ひな祭りの期間に飾られています。このひな人形は、言うまでもなく娘の形代であり、子の健康を祈り、穢れを託し、愛でられます。そんなひな人形について、少しだけお話します。

流し雛が始まり

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ひな人形の始まりは、「流し雛」という風習であると言われています。かつては三月の節句に、小さな一対の紙雛を飾っていたようです。その紙雛は、三月の節供が終わったら、供物と一緒に桟俵へと乗せられ、川に送り出されます。「流し雛」のルーツは、古代中国の「上巳の節句(じょうしのせっく)」です。

飾られていた紙雛は、平安貴族の間で流行っていた「ひいなあそび」の人形へと変化していきます。つまり、「上巳の節句」と「ひいな遊び」が合わさって、今の「ひな祭り」が誕生したというわけです。

ひな人形をひな祭りだけ出す意味

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ひな人形は、3月3日だけ出せばよいというものではありません。立春を過ぎたころ、遅くとも2月末までには飾り、3月4日まで飾らなければなりません。また、3月2日に飾るのは「一夜飾り」と呼ばれ、葬式を連想させるため縁起が悪いとされています。

ひな人形は、形代としても古の形式をもっています。このひな人形の持ち主の、一生分の災厄を、ひな人形が引き受けるのです。何気なく受け入れていた「ひな人形を飾る」という行為は、祭祀的な意味合いがとても強い行動なのです。

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