意外と知らない形代を大解説!金比羅宮や大祓の形代の書き方も紹介!

形代に書き込んだら次は、高さ1.5m、幅3mの、絵馬の形をした碑である「縁切り縁結び碑(いし)」をくぐります。まず最初は、碑の表から裏に、「縁切りの願い」を念じてくぐります。次は、裏から表に、「縁結びの願い」を念じて、くぐってください。それが終わったら、最後に形代を碑に貼り付けます。

この日々増え続ける、膨大な量の形代は、毎朝の日供祭(にっくさい)でお祓いされます。形代は基本的に剥されることが無いので、崩れ落ちてきたものたちは、その都度、お焚きあげされるようです。

形代の書き方①大祓の形代

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全国の神社では、6月と12月の晦日に、「大祓」という儀式が行われます。大祓では、たくさんのヒトガタの形代が供養されます。ここで扱われる形代とは、どういった性質のものなのでしょうか。また、どのように書けば良いのか、ご説明します。

過ちや穢れを祓い清める大祓

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人はだれしも、無意識のうちに罪を犯していることがあります。罪を自覚し、心苦しく過ごしている方もいることでしょう。そういった罪や過ちを祓い、新たな気持ちで次の行動に移していくための儀式として、半年に一度、「大祓」という清めの儀式が行われます。お祓いが終わったら、お札がもらえます。

大祓形代の書き方

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形代には、自分の氏名と性別、年齢を書きます。字が消えないもので、しっかりと記しましょう。こちらも、書き方に特に決まりはないようですが、神社によって定められている場合はそれに則りましょう。

年齢は数え年で

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年齢は必ず「数え年」で記します。数え年とは、生まれた年から「1歳」とする数え方を指します。まだ誕生日を迎えていない方は年齢にプラス2歳を、誕生日を迎えた方はプラス1歳をしてください。

形代に穢れを移して神社に納める

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形代に必須項目を記入したら、より強く形代に命を吹き込んでいきます。大げさに言いましたが、方法はいたってシンプルで、まずは形代の全身を撫でていきます。体の部位で特に調子が悪いなと感じる部分は、ヒトガタを自分に見立て、重点的に撫でましょう。最後に三回、形代に息を吹きかけたら完了です。祓ってもらいましょう。

形代をもらうには?

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神社へ直接出向けば、形代は手に入れることができます。最近では、形代の郵送サービスを行っている神社も増えつつあり、郵送においても次に紹介する「湯島天神」のものが有名です。郵送を希望される場合は、前もって神社へお問い合わせしておくことをおすすめします。

湯島天神では車やバイクの形代も

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湯島天神では、一風変わった形代も置いてあります。それはなんと、車とバイクの形をした形代です。郵送サービスにおける形代の中にもこの二つは初めから付属しており、ほかに例を見ない形代として話題となりました。そんな湯島天神の大祓についても紹介していきます。

夏越の大祓と師走の大祓

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さきほど、6月と12月に大祓いがあると言いましたが、6月の大祓いを「夏越(なごし)の大祓」、12月に行われるものを「師走の大祓」と、それぞれ言います。これらを合わせて「二季の祓い」と呼びます。どちらも悪霊や疫病を祓うために行うものです。

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