ネィティブゲームで中心となるルアーは3g前後のシンキングミノーやスプーンがメインです。ミノーのアクションはトゥイッチングを多用するためパットにある程度の張りも必要で、トラッタストリームIIIはこの面でも最適です。
トラッタストリームIIIのスペック
タイプ | 全長 (m) |
継数 (本) |
標準自重 (g) |
適合ライン(LB) | 適合ルアー(g) |
403L | 1.21 | 2 | 80 | 2-6 | 1-7 |
482L | 1.45 | 2 | 84 | 2-6 | 1-7 |
Contents
おすすめのトラウトロッド③ ベイト用
最近のトラウトゲームではベイトタックルもかなり用いられます。これは、フィネス用というリールのジャンルが確立され軽量ルアーがキャストできるようになったこと、オールドリールのサードパーティーパーツとしてフィネス用スプールが各社から発売された影響がおおきくなっています。
ここでは、ベイトロッドを3点、スミス、アブガルシア、シマノの製品をご紹介します。いずれも、ネィティブゲームで手返し良くゲームを進めていくために設計されたロットとなっています。
ベイト用のおすすめトラウトロッド: その1
【スミス】 Be Sticky Trout Hiro Motoyama Model
アブ・ガルシアのアンバサダー1500C/2500Cがぴったりのモデルになっています。コルクグリップの趣がトラウトゲームを違った側面から見る楽しみを教えてくれます。
クラシックリールの趣を楽しめます。
アブ・ガルシアのアンバサダー1500C/2500Cは古いリールで、現在は廃盤となっています。しかし、サードパーティーから売りだされているフィネススプール等を用いたチューンナップを行うことにより、最新のリールに生まれ変わります。そのリールを活かすトラウトフィッシングを楽しむためのロッドです。
アキュラシーの向上が設計コンセプト!
トラウトゲームでベイトフィネスタックルを用いる理由はUPと手返しの向上です。ネィティブトラウトが潜むポイントへ精度よくキャストを繰り返すために工夫された構成であるといえます。もちろんこのBSTはそのモデレートテーパーのアクションでロッド面からアキュラシーを高めています。
Be Sticky Trout Hiro Motoyama Modelのスペック
ROD No. | length (ft.) |
weight (g) |
lure (g) |
line (lb.) |
BST-EXS43UL/C | 4’3″ | 69 | 1-7 | 2-6 |
BST-EXS45UL/C | 4’5″ | 73 | 1-7 | 2-6 |
BST-EXS47UL/C3 | 4’7″ | 74 | 1-7 | 2-6 |
BST-HM53UL/C | 5’3″ | 78 | 1-7 | 2-6 |
BST-HM55UL/C | 5’5″ | 80 | 1-7 | 2-6 |
BST-HM57UL/C | 5’7″ | 82 | 1-7 | 2-6 |
ベイト用のおすすめトラウトロッド: その2
【アブ・ガルシア】Troutin Marquis Nano
次におすすめするのがアブガルシアのTroutin Marquis Nano です。じつはこのロッドスピニングタックルとベイトタックルの両方のラインナップがあるのですが今回は特にベイトタックルのご紹介をいたします。
ベイトフィネス用テレスコモデルやモバイルモデルもラインナップ
自然渓流でのゲームは時には登山を伴うこともあります。その際に携帯性に優れているテレスコタイプ(振り出し)やモバイルタイプ(多段継ぎ)がチョイスされることもあります。このモデルは携帯性の高いモデルも用意されています。
精度を高めるマイクロガイドシステム搭載
ベイトフィネスで重要なことが水中の状況を的確にタックルを通して把握できることです。このシリーズはガイド数を多くし。ブランクに近いところでラインを扱っています。そのため、パワーロスの低減と超高感度を実現しています。
Troutin Marquis Nanoのスペック(ベイトモデルの抜粋)
製品名 継数
(本)全長
(cm)仕舞
(cm)標準自重
(g)ルアー
(g)ライン
(lb)TMNC-4102UL-KR 2 147 76.5 75 2-8 3-6 TMNC-532L-KR 2 160 82.8 80 2-10 4-8 TMNC-485UL II TE 5 142 47.8 71 2-8 3-6 TMNC-516L II TE 6 155 50 77 2-10 4-8 TMNC-575L MB 5 170 41 82 2-10 4-8 (引用:ピュア・フィッシング)
ベイト用のおすすめトラウトロッド: その3
【シマノ】トラウトワン NS
最後におすすめするのがシマノのトラウトワンです。トラウトワンはトラウト向けの様々なシーンに対応するモデルがラインナップしており、もちろん渓流トラウトフィネス用のモデルもその一つです。
ヘビーシンキングミノーに最適なファストアクション
「ハイパワーX」という強化構造をもち、ブランクの捻れの少なさを実現しています。ロッドの捻れの少なさはキャストの正確性に大きく影響します。キャストアキラシーが釣果に影響するベイトフィネスには嬉しい特性です。
トラウトワン NSのスペック(ベイトモデルを抜粋)
品番 全長
(m)継数
(本)仕舞寸法(cm) 自重
(g)適合ルアー
ウエイト(g)適合ライン
ナイロン(lb)B47L 1.4 2 72.5 72 2-9 3-8 B50UL 1.52 2 78.5 73 1-7 2-6 (引用:シマノ)
トラウトゲームの種類
トラウトゲームはゲームを行う場所によってまったく違った釣りの性質を見せます。今回ご紹介したエリアトラウトとネィティブトラウトのほかにも大規模な湖でのゲームもあります。湖でのゲームでもキャスティングゲームとトローリングゲームがあります。ここでは今回ロッドをご紹介したエリアトラウトとネィティブトラウトの釣りについて掘り下げていきます。
エリアトラウトゲームでの釣り方
エリアトラウトゲームでは1~3gでのスプーンやクランクベイトが良く用いられます。アクションはスローリトリーブのただ巻きかティップによる細かいアクションが基本で上の動画のようにロッドとラインをまっすぐにし、ロッドにテンションをかけないようなつり方が一般的となっています。
そのためエリア用のロッドの多くはミディアムからスローテーパーのアクションに仕上げられており、ただ巻きアクションでバイトしてきたトラウトを確実にキャッチする仕様となっています。
ネイティブトラウトゲームでの釣り方
ネイティブトラウトゲームは自然の渓流や上流域が釣り場となる。今、流行となっているのが比重の大きめのシンキングミノーを使用する釣りです。アクションはトゥイッチングを基本とし、流れのなかでアクションを用いてトラウトにアピールします。
そのためロッドアクションはファストテーパーのほうが適しており、ネィティブトラウト用のロッドもファストテーパーのラインナップが多くなっています。またロッドの特徴としてラン&ガン的なつりを渓流にそって行うことが多く、テレスコや多段継ぎのロットも比較的揃っています。
トラウトゲームで使用するおすすめライン
トラウト向けに数多くのラインが発売されています。素材もナイロン、フロロカーボン、PE、エステルと多岐にわたっています。それぞれ特徴があるので、自分の挑戦したい釣りにあったラインを選びましょう。
初心者向けにはナイロンラインをおすすめします。ナイロンの特徴はしなやかでライントラブルが少ないことが挙げられます。伸びも大きいので、ヒット後のバラシの軽減に有利です。反面、伸びが感度の低下にもつながっています。エリアでは2-4lb. ネィティブでは6lb.程度が最適です。
エリアトラウトにはフロロカーボンラインかエステルラインをお勧めします。フロロカーボンラインは伸びもナイロンよりは少なく、根ズレに強い特徴があります。比重も4つの素材の中では一番大きいのでレンジキープにも役立ちます。
欠点としては巻き癖がつきやすく、太いラインだとトラブルの発生に気を使います。ただ、エリアトラウトでは2-3lb.のラインが使用の中心になるので注意すれば快適に使用できます。
エステルラインは比重についてはナイロンとフロロカーボンの間。強さについてはPEとフロロカーボンの間といった具合になります。細いラインが使用でき、比重も比較的大きいのでエリアゲームでのレンジキープには適しています。強度はやはり2-3lb.のラインが最適です。
ネィティブトラウトのゲームの場合、賛否両論分かれるところです。スピニングタックルならPE+フロロカーボンのリーダー(6lb..)、ベイトフィネスの場合、フロロカーボンのみの6lb.程度が使いやすいセッティングではないでしょうか。ご自分のフィールドにあわせてアレンジしてみてください。
トラウトゲームのおすすめラインに関する記事はこちら
トラウトゲームではロッドの性能を最大限いかそう!
トラウト用のロッドはターゲットとなる場所によって性質が大きく異なっています。そのため、自分がどんなところで釣りをしたいか、希望をまとめることがタックル選びの第一歩となります。ロットの性能を引き出すにはロッドが想定しているゲームで用いることが一番です。
今回ご紹介したトラウトゲームの他に湖でのトラウトゲームも皆さんに親しまれています。関東地方で言えば芦ノ湖や中禅寺湖でビックサイズのレイクトラウトやレインボートラウトを狙うゲームがとくに人気です。湖でのトラウトゲームは大きく分けてキャスティングスタイルとトローリングスタイルに分けれ有れます。
キャスティングスタイルの時は7〜8ft.程度のロッドを用いてボートからスプーンやミノーを遠投して釣るのがメインとなります。ベイトのワカサギを魚群探知機で探しながらトラウトを探しながら釣りを行ったります。
トローリングスタイルはボートにロッドを立て、ボートの移動するのに合わせてルアーをリトリーブするゲームとなっています。湖の水温が上がっていき、キャスティングしたルアーをあまり狙ってこなくなったシーズンに特に威力を発揮するメソッドです。
トローリングの際は比較的長めの7〜8ft.のロッドでおこない、アブ・ガルシアのアンバサダー5000番台クラスのベイトリールを用いてゲームをするのが一般的です。ヒットするトラウトも比較的大型が多く、さらに、いつもワカサギ等のベイトを常食しているトラウトたちが多いので非常に美味だといわれています。
北海道でのサーモン釣りやイトウを狙うゲームもトラウトゲームの一種であるといえるでしょう。サーモン釣りは許可されているところが限られますが、秋に、ヘビーアクションの10ft.前後のスピニングタックルをもちいて河口付近でルアーゲームが行われています。ルアーはラバージグのような専用のジグが用いられます。
イトウは北海道固有のトラウト類でアイヌの伝説でクマを飲み込んだ伝説があるほど大型になる魚です。幻の魚と言われており。一部の愛好家が熱心にターゲットとしています。1mを超える個体も釣り上げられた実績があります。
イトウは湖でのゲームと河川〜河口でのゲームに分かれますが、いずれも一般的にミディアムクラスのタックルが用いられます。ルアーとしてはシンキングミノーやスプーンが用いられます。ウェイトは20g前後で我々が想像しているトラウトとはやはりスケールが違います。
このようにトラウトゲームは本当に多種多様な側面を見せてくれます。ポイントが違えば、同じなかなでもゲームは異なるし、トラウトの種類が違えばもっと趣をことにします。ご自分がトラウトゲームをすることを想像することはとても楽しことでもあります。そんな楽しいタックル選びの第一歩を踏み出しましょう!
トラウトラインのおすすめに関する記事はこちら
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