針に結んだ糸の片端にサルカンを結び付けます。ひとえ結びを繰り返します。糸の長さは使用する本体に合わせましょう。目安としては、針底が本体より少し長いくらいです。大事な工程です。
タコベイトの自作手順③タコベイトを取り付ける
本体の頭のほうからサルカンが出るように取り付けたら完成です。無理やり通そうとすると壊れてしまうので注意しましょう。そういう時はほんの少しだけ本体の穴をカットしてあげると良いです。手順は少し違いますが自作作業の流れを動画で確認していただくと参考になります。慣れたら自分のやりやすいようにオリジナルの作り方も良いですね。
Contents
タコベイトと他の道具の組み合わせ
タコベイトフックだけでも良いですが、他の道具と組み合わせて使用するのも大変人気があります。なかなか釣れない時などに試してみて効果がでると嬉しいものですよ。
インチクとの組み合わせ
インチクはもともとは漁師が使用していた丸子鉛が発祥の和製ルアーです。面白い見た目ですね。オモリにタコベイトを付けた特徴的なかたちをしています。
ヒラメ、タチウオ、青物、根魚など何でもターゲットになりよく釣れます。アクションが少なめで体力を必要としない点も人気です。
メタルジグとの組み合わせ
メタルジグはルアーの一種で、その名の通り鉛でできているものです。鉛の純度が高いほど質も良いです。不純物が多いと表面がボコボコしてしまいます。
メタルジグの後ろにタコベイトを取り付けることが多いです。魚の様子を見て使ってみましょう。
テンヤとの組み合わせ
テンヤとはオモリと針が一体化した道具です。餌を取りつけて使用します。シンプルな見た目ですがなかなか使えます。
特にこちらの記事でも紹介したとおりタチウオ釣りで威力を発揮しますよ。是非お試しください。
ネクタイとの組み合わせ
ネクタイとはひらひらとした長い紐のようなものが付いたルアーです。鯛ラバ釣りで使用されますが、タコベイトとの組み合わせもありですよ。
スカート、ネクタイなど面白い名前のルアーが多いですね。
タコベイトの歴史
日本国内だけではなく海外でも人気のあるタコベイト。その起源についても少し詳しく触れていきます。どんなものにも歴史ありですね。
その歴史を知ると、タコベイトを使用する時もロマンを感じられるかもしれません。
産みの親はYAMASHITA創業者
釣具で有名なYAMASHITA創業者、山下楠太郎氏。彼が12歳の時、不幸にも兄が乗り合わせた漁船が嵐で難破してしまう事件が起こりました。
帆も食料も流されてしまいました。太平洋を漂流する絶望的状況の中、乗員たちが風も無いのに船がぐるぐると旋回していることに気づきました。海面の下を覗くと海中に垂れ下がっていたマグロ縄の針に赤い布が引っかかっており、マグロが食いついていました。
乗員たちでそのマグロを釣り上げて食し、なんとか助かることができました。この出来事を聞いたことがタコベイトが産まれる大きなきっかけとなったのです。
試行錯誤を繰り返しタコベイトは完成した
新しいものを生み出す時、研究と失敗を繰り返すことは当たり前のことです。タコベイトもまたそうでした。
山下氏は擬似餌としてはじめて塩化ビニールを採用しました。しかしビニールが水分を吸収してしまい、白濁し固くなってしまうため最初はうまくいきませんでした。高分子化学の専門家である神奈川県工業試験所の田辺浦郎氏の協力を仰ぎ、二人三脚でついに完成させることができました。
世界へ羽ばたくタコベイト
サーモン漁船がタコベイトを使用したところ、効果があったことから海外でも人気が出ました。
タコベイトは、カナダやアメリカの主な漁業であるサーモン漁業にて大きな功績をあげました。サイズ、カラーともに豊富であるタコベイトの注文量もそれに乗じて増えていきました。
おすすめのタコベイトをご紹介!
こちらでいくつかタコベイト本体のおすすめをご紹介します。自作の際の参考にしていただければ幸いです。
おすすめのタコベイト①タコハチベイト
はじめは数も多く幅広く使いやすいものをご紹介します。なんともカラフルですね。見ているだけでもワクワクします。おとりにして使ってみましょう。
タコハチベイトの特徴
なんといってもサイズもカラーも豊富なところが魅力です。ソフトルアーなので初めての自作に向いています。太刀魚、カサゴ、真鯛、メバル、サーモンなどを狙えます。
タコハチベイトの魅力
暗いところで音と光で集魚力を発揮します。ターゲットに猛アピールしてくれます。耐久性も蓄光性も抜群です。色々な道具と組み合わせてみましょう。
おすすめのタコベイト②鯛歌舞楽(たいかぶら)
こちらは名前の通り真鯛釣りに特化したタコベイトです。オレンジ金のかなり派手な見た目です。通年釣れる真鯛なので試してみてはいかがでしょうか。
鯛歌舞楽(たいかぶら)の特徴
YAMASHITAが苦労して研究を重ねた「波動ベイト」です。真鯛が好む周期の波動を再現しています。真鯛専用のタコベイトということで期待度も大です。
鯛歌舞楽の魅力
目玉付近に食いついてくる真鯛の習性を解明したことにより、高確率でフッキングが可能です。とことん研究されているヤマシタ自慢の一点です。かなりメジャーな一点です。
おすすめのタコベイト③ヤマシタ タコ・オーロラ3号
なかなかに毒々しい色合いのタコベイトです。名前の通りかなりきらきらしています。1袋5匹入りです。幅広いサイズがあり色んなシーンで活躍します。
ヤマシタ タコ・オーロラ3号の特徴
ヒラメ、タチウオ、イナダ、ワラサ ブリ等、根魚から大型回遊魚まで狙える万能なタコベイトです。柔らかく、耐久性があるため繰り返し使えるのも魅力的です。
ヤマシタ タコ・オーロラ3号の魅力
ゆらめく長い足とたくさんのラメの相乗効果でターゲットに猛アピールしてくれます。オールラウンドタイプのタコベイトは、揃えておいて間違いなしです。
おすすめのタコベイト④タコやん ジャバラベイト
こちらは、なんとタコ用のタコベイトです。他とはまた違った形で大きくて足も長くおもしろいですね。その名の通りじゃばら状になっています。
タコやん ジャバラベイトの特徴
サイズは2.5号です。切り込みが深いので装着も簡単です。かぶせて使うのはもちろん、切って好きなところに貼ったりなどの加工もできます。一風変わったものも使ってみると楽しいですよ。
タコやん ジャバラベイトの魅力
なんといっても水をよくつかめるジャバラ形状が魅力です。波に乗り、よく踊ります。タコ、マダコ、ミズダコにアピールします。ほとんどのタコに有効なので効果を実感してみてください。
おすすめのタコベイト⑤ハイドラベイト
かなりのラメが入っているこちらのタコベイトはコスパ抜群で何でも釣れる優れものです。大きさは約7.5センチです。色んな種類のタコベイトを揃えたくなりますね。
ハイドラベイトの特徴
5個入りで398円とお買い得です。レインボーラメを採用しており獲物に猛烈アピールします。コスパ抜群なものを揃えてアタリを見つけましょう。
ハイドロベイトの魅力
自作のタコベイトに最適です。そのほかにもジギングのアシストフックや、自作の仕掛け作りにも向いています。
切って貼り付けたりと、色々な組み合わせを楽しめることも魅力のひとつです。
番外編:100均アイテムでタコベイトは作れるの?
庶民の味方、100円ショップは大人気ですね。DIYが流行し100均を活用する方も多いですよね。さて釣りに関してはどうでしょうか。
道具はひと通り揃う
こちらで紹介した必要な道具はひと通り揃っていました。実際覗いてみると、その種類の多さに驚きます。気軽に購入できるのは嬉しいポイントですよね。
本体も小型のものがありますよ。小型の魚用に良さそうです。
デメリットはやはり耐久性
100円でも、しっかりした作りのものはあります。しかし、釣り糸はナイロンの取り扱いで、小魚ならまだしも大型の魚に対しては厳しいでしょう。
フックも残念ながら、かかりがイマイチです。改善策として針先を研いで使用すると良くなります。
お気に入りのものと組み合わせて使おう!
やはり使用してみないと実際の良し悪しはわからないものです。100円ショップのものと、お気に入りのメーカーのものをうまく組み合わせて自分オリジナルの最高の品ができたら嬉しいですよね。
タコベイトでタコも釣れる
タコの形をしたタコベイトで本物のタコが釣れるなんて面白いですね。タコベイトを同種と思い追い払おうと近寄ってきた結果捕らえる、なんてこともあります。
餌に対して貪欲に襲い掛かってくるタコを釣るのは比較的簡単です。タコは底にいるので底を取ってゆっくりズル引きます。重くなったかなと感じたらすぐに巻くことが釣り上げるコツです。タコ釣りは夏が本番です。
自作タコベイトにチャレンジして釣りの楽しみを広げよう!
タコベイトは自作することで愛着もわき、ルアー釣りがもっと楽しくなること間違いなしです。色々な道具との組み合わせを楽しんで、お気に入りの作品をコレクションしたいですね。
うまく道具を使いこなすことによって釣りの腕前も上達していきますよ。是非お気に入りの一点を作り上げてみてくださいね。
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