千里眼の超能力者!御船千鶴子ってどんな人?その力と公開実験の結末とは

スーパー・タスカーとは、他の作業を同時に行えてしまう人のことを言います。

誰でもできると思われがちですが、作業に一切支障を出さずに同時進行ができる人はなかなかいません。スーパー・タスカーは人口全体の2%しか存在しておらず、一般の人がスーパー・タスカーになることは難しいとされています。

何かのきっかけで能力が目覚める場合もある

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今は平凡に過ごしていても、ある日突然特殊な能力に目覚める可能性もあります。特別な力に目覚めた人は外国の方が多いですが、明らかになっていないだけで、私たちの周りにも存在している可能性もあります。

突然ピアニストになった人の事例

彼は電話ボックス会話をしている時に雷に打たれてしまい仮死状態に陥りました。幸いにも生還しましたが、倦怠感に襲われ、記憶にも障害をきたしていました。

症状が治った後、突然ピアノの演奏を聴きたくて仕方がない衝動にかられ、ついにはピアノを弾くまでになりました。今まで一度も引いたことはなかったのですが、プロ並みに素晴らしい演奏をすることができたのです。

フリーハンドでフラクタル図形を描ける世界でただ一人の人間

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バーで飲んでいた彼は男2人に飛びかかられたことで脳震盪を起こしました。帰宅すると、あちこちに幾何学的(フラクタル)な模様があることに気がつきました。

目につく模様を描くようになった彼の絵を見た周囲の人々は、それがフラクタル図形(反復パターンの数学的集合)であることに気がつきました。数学が得意などと思ったことはなかったのですが、今はフリーハンドでフラクタル図形を描ける天才となりました。

2人の共通点

共通点は、1度もしたことがないのに何かのきっかけで出来るようになったこと、芸術面で優れるようになったことです。

千里眼事件とは?御船千鶴子が注目を浴びた公開実験とは

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公開実験は東京帝国大学文科大学の福来友吉助教授とともにしました。実験結果は見ている人を動揺させるものでした。この出来事はのちに「千里眼事件」と呼ばれることになります。公の場での実験で何が起きたのでしょうか。

御船千鶴子の元へと訪ねて来たのは学者の福来友吉たち

評判を知った京都帝国大学の今村新吉教授や、東京帝国大学の福来友吉助教授などの学者が熊本県を訪れ、研究を始めました。

実際に目の当たりにすることで透視能力を確信した福来助教授は、研究結果を心理学会で発表し、新聞に載ったことにより広まり、大きな話題となりました。

そして東京で行われた御船千鶴子による公開実験

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明治43年9月15日、東京帝国大学の山川健次郎が監督として透視実験を行いました鉛管の中に入っている紙に何が書いてあるかを当てるというシンプルなものです。見事に成功させましたが、不審な点が出てきます。

透視は成功したかと思いきやスリ替えが行われていた

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成功はしたものの、透視した鉛管は練習したときに使用したもので、鉛管は福来助教授が御船千鶴子に渡したものだとわかりました。用意してあった鉛管が透視できなかったためスリ替えたと彼女自身が話していました。

御船千鶴子はマスコミからバッシングを受けることに

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鉛管のスリ替えが行われたとされた公開実験がきっかけとなって、新聞には透視能力について否定する文章が書かれるようになりました。集まっていた学者たちの反応も悪く、日に日に強い非難を受けるようになっていったのです。

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