明治44年1月18日に自殺を図り、翌日未明に24歳で若くして亡くなりました。マスコミや世間の非難が原因とされていますが、実は父と義兄との間で彼女を巡る争いがあったとも言われています。
義兄が営む治療院は、彼女の特殊な力の噂を聞きつけた人たちが訪れたために利益があったとされています。それを知った父は彼女を利用しようと考えましたが、義兄が認めなかったこともあり、2人の間で彼女は板挟み状態にありました。
御船千鶴子は結婚していたが子孫は残さず
22歳のとき、陸軍中佐の河地可謙と結婚していました。夫の財布から消えたお金が仏壇の引き出しにあると言い当てましたが、その引き出しは姑の使用していたものだったため姑とうまくいかなくなり、離婚しました。
結婚して早くに離婚したことから子供はいませんでした。
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御船千鶴子と小保方晴子の事件は似ている?
御船千鶴子の千里眼事件と小保方晴子のSTAP細胞問題には似ているところがあります。一時的に脚光を浴びた二人ですが、いつもと違う環境や、監視されているところでは成功できませんでした。
小保方晴子のSTAP細胞問題
2014年にSTAP細胞の論文をNature誌に発表したことで「リケジョの星」として一夜にして有名になった小保方晴子ですが、STAP細胞の論文や早稲田大学の博士論文に不正があったため、一転して疑惑の人物となり、大きく話題となりました。
御船千鶴子も小保方晴子も普段と違う環境下では成功しなかった
STAP細胞問題が起きてから、第三者がSTAP細胞の作製を論文通りに行っても再現できるのか実験をしましたが、成功することはありませんでした。
それに対して彼女は「200回以上の作製に成功している」「論文は表面的な現れを示しており、最適な条件を示したわけではない」と反論しました。環境が違ったために成功しなかったということを主張したのです。
思い込みの強かった御船千鶴子と小保方晴子
小保方晴子は「STAP細胞はあります」と主張し続けました。御船千鶴子の場合は義兄の催眠術によって特殊な力を持っているという思い込みが強くなっていたのではないかとも言われています。
乗り越えられなかった御船千鶴子、乗り越えた小保方晴子
辛い時期を乗り越えた小保方晴子。あの2014年のSTAP細胞問題が落ち着いてから現在までどう過ごしていたのか、今現在の姿などを紹介していきます。
時代や環境もありますが、御船千鶴子は辛い時期に耐えきれずに自殺をしてしまいました。もし、彼女が辛い時期を乗り越えていたら、小保方晴子のように逞しく生きていったでしょう。
実は本を出していた
2014年に出版した「あの日」にはSTAP細胞に関する騒動のこと、マスコミによる過激な非難などは人権侵害や放送倫理上の問題にあたること、それを指摘されたNHKなどのメディアとのやりとりや周囲との状況などが語られています。
2018年には「小保方晴子日記」を出版しました。先に出版された「あの日」の中では伝えきれなかった出来事や事実関係が語られています。彼女自身がどう感じていたのか、気になる方に是非お勧めします。
精神科へ入院することに
そして現在に至る
最近ではグラビア写真を出版するなど、精力的に活動しています。また、外見もあの頃よりも美しくなっていると話題が絶えないです。表に出てこられるようになるまで回復できたことで、これからは活躍する姿を見られることが多くなりそうです。
御船千鶴子が登場する映画やドラマ作品を紹介
彼女は、実は多くの映画作品やテレビドラマなどに登場しています。その中でも、作品のタイトルを聞けば驚くような、納得するような、誰もが聞いたことのある有名な作品を紹介していきます。
映画『リング』に登場する貞子の母は御船千鶴子がモデル?
リングは一時期社会現象にもなった作品なので知っている方は多いでしょう。作品に登場する貞子の母の山村志津子は彼女がモデルと言われています。貞子は高橋貞子という透視と念写を持つ人がモデルになっています。
公の場での実験に失敗したことによる世間からの非難に耐え切れず自殺した、という設定は彼女の人生に似ているところがあります。
ドラマ『トリック』でも紹介された御船千鶴子
トリックも有名な作品です。自称天才マジシャンの山田奈緒子と、日本科学技術大学物理学教授の上田次郎のコンビが、超常現象や、奇怪な事件に隠されたトリックを解決していくミステリードラマとなっています。
ドラマの第1シーズンと第3シーズンの一部では御船千鶴子の生涯が紹介されました。映画の第3作では彼女をモチーフにした人物が登場するなど、登場回数が多い作品となっています。
ドラマ『SPEC』で御船千鶴子は主人公に召喚される!?
SPECも聞いたことある方は多いでしょう。トリックも同じ堤幸彦の作品だからか、主人公の当麻紗綾が最初に召喚したスペックホルダーと呼ばれる超能力者として、彼女が登場しています。
御船千鶴子は出ていませんが、堤幸彦の作品は他にもあります。
果たして御船千鶴子は本物だったのか?真相は闇の中
人々に疑われることが多かった最後でしたが、それでも数々の実績があります。24歳という若さで自殺したため、その能力が本物かは誰にもわかりません。しかし、彼女の能力で救われた人がいたことは事実でしょう。
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