メダカの飼育にはグリーンウォーター!メリットデメリット、作り方をご紹介

アオコとよばれている浮遊性藍藻で、アオミドロと同じく栄養豊富な水に大量発生した微細藻類の事を指します。水面が粉をまいたような状態になるようなことから、青粉と呼ばれるようになったと言われています。場合によってはミドリムシもアオコと言われることもあります。緑藻でもなりえる状態です。

アオコは悪影響でしかない

ひどい臭い(藍藻による)や、遮光により、一緒に生育している水草なども死滅しますし、酸欠により魚が死滅します。それを放置すると腐敗しさらに臭いを発生させます。さらに進行すると藍藻が毒素を発生し、人間にも肝不全などの症状を起こす危険性があります。

良く知られているのが、赤潮と呼ばれている現象です。他にも白潮や緑潮もありこれらすべてがプランクトンの大量発生が原因で、自然の広域で起こる際には、生活用水によるものや、捕食生物の減少、海水温の上昇が挙げられます。生活飲料水にも影響を及ぼし、国家や自治体で対策を起こすこともあります。

グリーンウォーターを適度に保つ方法

さて、それらの状態にしないためにも、適度に水質を保つ必要があります。そのためにはどうしたらいいのでしょうか。水槽内で出来るだけの浄化と、増殖のバランスを保つのがいいのでしょう。もちろんの事ながら、水替えも継続しなければなりません。

水質浄化を出来る生物や土などを使う

それらのバランスを保つために薬剤を投与してしまっては「グリーンウォーター」では無くなってしまいますし、魚にも悪影響です。ですので出来るだけ自然な形で、進行を抑えたいです。そのために生物や底砂に土などを使用することをお勧めいたします。

もし、望んでいない状態で「グリーンウォーター」になってしまった場合でも、微細な生物ですので完全に無にするのはむずかしいのです。薬剤による全滅をするのは下記の対策をしても、透明度が上がらない際の最終手段とすることをお勧めいたします。

ソイルや 多孔質の赤玉土、ボラ土を引き詰める

まずは底砂ですが、それらに棲みつくバクテリアなどを利用する方法です。彼らが水質を浄化する働きを持ちます。すぐさま劇的に変わるわけではありませんが、水質悪化を少しでも抑えるのに役に立ちます。

二枚貝やヒメタニシを入れておく

生物を使う方法もあります。彼らを飼育することによって、植物性プランクトンを食べ水を透明にします。水槽内の浄化能力が増すと、水が透明になってしまいますので、焦らずに「グリーンウォーター」を採用してから徐々に調節していきましょう。

グリーンウォーター化が進行しすぎた場合

対策を行っていても、環境によっては、すこし気を抜いただけで「グリーンウォーター」のプランクトンが増えすぎてしまう事があります。放置してると最悪の事態になりますので対策を講じてください。

水槽を別のものに変える

最悪の事態になりつつあるのであれば、中にいる生物事態を別の水槽に移し、また1からリセットする方法です。微小な生物なので、藍藻なども100%防ぐことはできませんが、改善に向けて水槽内を構築しなおすことが可能です。

水換えを繰り返し、貝類を増やす

まだ改善できそうであれば、一時的に水替えの頻度をあげ、フィルターの清掃なども頻繁に行うのが良いでしょう。水槽を多数所持していない場合は、特に有用です。それと同時に二枚貝やヒメタニシも追加し、水草や浮き草のサルビニア・ククルータやホテイアオイを利用し、水中の養分を減らすのも手です。

照明に当てすぎない・肥料を入れない

植物性プランクトンが活動するためには光合成が必要ですので、日当たりの少ない場所に移動させることも有効です。日陰のほうが水質が安定する場合もあります。また、上記の水草などを生育するために肥料を投入する方もいるかもしれませんが、それも控えましょう。

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