グリーンウォーターの素というものが市販されています。場所によっては、グリーンウォーター自体を売っているお店もありますが、できれば濃縮された商品を投入するほうが、安全で早く作成することが可能で良質なものが出来上がります。
河川から採取して繁殖させる方法もなくはないですが、あまりお勧めいたしません。微細生物ですし、天敵や藍藻も含まれているとも限りませんので、できるだけ市販されている純粋なグリーンウォーターを使用することをお勧めいたします。
グリーンウォーター作る時の注意点
気温が低い状態で放置しても、なかなか作成できません。また室内の日陰においてても同様な事が言えます。素を入れても育たない可能性もあります。また外で放置して作る際には、すでに天敵が混じっている可能性があります。
また長期間放置しすぎると、アオコが発生してしまっていたり、別の場合ですと天敵ではなくても、別の生物の繁殖場になっていたりします。真水の状態からでもおよそ2週間ほどで出来上がりますので、定期的にチェックするようにしましょう。
画像ではミジンコが発生しています。こちらをご覧になりたい方はどうぞ!
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注意!グリーンウォーターの中には悪いものもある
種類がありますので、魚に悪いものも、もちろんあります。思っている以上に広域的な意味を持っていますので、注意して選ばなければなりません。全く知らない藻があれば、安易に手を出すのはやめたほうがいいかもしれません。
グリーンウォーターと間違えられやすいものがある
アオコとよばれている浮遊性藍藻で、アオミドロと同じく栄養豊富な水に大量発生した微細藻類の事を指します。水面が粉をまいたような状態になるようなことから、青粉と呼ばれるようになったと言われています。場合によってはミドリムシもアオコと言われることもあります。緑藻でもなりえる状態です。
アオコは悪影響でしかない
ひどい臭い(藍藻による)や、遮光により、一緒に生育している水草なども死滅しますし、酸欠により魚が死滅します。それを放置すると腐敗しさらに臭いを発生させます。さらに進行すると藍藻が毒素を発生し、人間にも肝不全などの症状を起こす危険性があります。
良く知られているのが、赤潮と呼ばれている現象です。他にも白潮や緑潮もありこれらすべてがプランクトンの大量発生が原因で、自然の広域で起こる際には、生活用水によるものや、捕食生物の減少、海水温の上昇が挙げられます。生活飲料水にも影響を及ぼし、国家や自治体で対策を起こすこともあります。
グリーンウォーターを適度に保つ方法
さて、それらの状態にしないためにも、適度に水質を保つ必要があります。そのためにはどうしたらいいのでしょうか。水槽内で出来るだけの浄化と、増殖のバランスを保つのがいいのでしょう。もちろんの事ながら、水替えも継続しなければなりません。
水質浄化を出来る生物や土などを使う
それらのバランスを保つために薬剤を投与してしまっては「グリーンウォーター」では無くなってしまいますし、魚にも悪影響です。ですので出来るだけ自然な形で、進行を抑えたいです。そのために生物や底砂に土などを使用することをお勧めいたします。
もし、望んでいない状態で「グリーンウォーター」になってしまった場合でも、微細な生物ですので完全に無にするのはむずかしいのです。薬剤による全滅をするのは下記の対策をしても、透明度が上がらない際の最終手段とすることをお勧めいたします。
ソイルや 多孔質の赤玉土、ボラ土を引き詰める
まずは底砂ですが、それらに棲みつくバクテリアなどを利用する方法です。彼らが水質を浄化する働きを持ちます。すぐさま劇的に変わるわけではありませんが、水質悪化を少しでも抑えるのに役に立ちます。
二枚貝やヒメタニシを入れておく
生物を使う方法もあります。彼らを飼育することによって、植物性プランクトンを食べ水を透明にします。水槽内の浄化能力が増すと、水が透明になってしまいますので、焦らずに「グリーンウォーター」を採用してから徐々に調節していきましょう。
グリーンウォーター化が進行しすぎた場合
対策を行っていても、環境によっては、すこし気を抜いただけで「グリーンウォーター」のプランクトンが増えすぎてしまう事があります。放置してると最悪の事態になりますので対策を講じてください。
水槽を別のものに変える
最悪の事態になりつつあるのであれば、中にいる生物事態を別の水槽に移し、また1からリセットする方法です。微小な生物なので、藍藻なども100%防ぐことはできませんが、改善に向けて水槽内を構築しなおすことが可能です。
水換えを繰り返し、貝類を増やす
まだ改善できそうであれば、一時的に水替えの頻度をあげ、フィルターの清掃なども頻繁に行うのが良いでしょう。水槽を多数所持していない場合は、特に有用です。それと同時に二枚貝やヒメタニシも追加し、水草や浮き草のサルビニア・ククルータやホテイアオイを利用し、水中の養分を減らすのも手です。
照明に当てすぎない・肥料を入れない
植物性プランクトンが活動するためには光合成が必要ですので、日当たりの少ない場所に移動させることも有効です。日陰のほうが水質が安定する場合もあります。また、上記の水草などを生育するために肥料を投入する方もいるかもしれませんが、それも控えましょう。
グリーンウォーターの浄化に使われる二枚貝やヒメタニシとは?
水質が悪化したり、そもそも「グリーンウォーター」が嫌で、水槽内の水の透明性を維持するために飼われている事が多い彼らは一体どういったものなのでしょうか?買うならどれがいいのかを含め少し掘り下げていきます。
二枚貝とはよく目にする貝類
代表的なアサリやホタテガイなどがこれに当たります。左右対称のものや、片方の殻を下に出来るよう不対象なものもあります。基本的にプランクトンなどを濾過摂食をするものが多く、飼うなら淡水二枚貝のイシガイがオーソドックスです。
貝についてこちらの記事もご覧ください。
ヒメタニシとは
非常に人気のあり水槽の清掃係であるヒメタニシは、丈夫な生態で、5~30℃で生息でき、熱帯魚の水槽でも飼育される貝で、イシマキガイの4~6倍程度長生きします。ガラスについた苔も食べてくれる彼らを買ってる方も多いのではないでしょうか。殻高はおよそ3~4cmでオオタニシより一回り小さいです。
グリーンウォーターは買うこともできる
水槽を立ち上げるのにあたって比較的に簡単な「グリーンウォーター」ですが、培養の時間が惜しく、急ぎで立ち上げたい方は、市販されている緑藻を買って作成することが可能です。そうすれば金魚など不意に手に入れてしまった際に有用です。
濃縮されているクロレラ水がおすすめ!
おすすめの品はこちらになります。この商品であれば、比較的に安価で、希釈の倍率を調節すれば、そのまま利用することが可能です。1本で約300Lまでカバーすることができます。さらにクロレラであれば、色味も比較的にきれいですので、観賞するにしてもよいです。
大体ですが、物によってはひと月ほど日持ちするものが多く、人によって飼う分量を調節するのがおすすめです。最初のうちは浄化作用の調整がうまくいかず、透明になってしまう事もありますので、比較的気楽に水槽の立ち上げが可能になります。
グリーンウォーターを上手に使いこなそう!
「グリーンウォーター」は良し悪しあり、場合によってはブランクトンが牙をむくこともありますが、正しく管理すれば、エサに気を遣うこともなく、魚にとって最高の環境になり、長生きすることは間違いありません。稚魚から育てるのも容易になることがあります。育てる魚や好みの水槽の環境に合わせて利用しましょう!