メダカの飼育にはグリーンウォーター!メリットデメリット、作り方をご紹介

よく耳にするプランクトンという言葉ですが、実際にはどういった意味があるのでしょうか?この際なので、あまり知られていない言葉の定義を、すこし掘り下げます。わかってても損はしないでしょう。

プランクトンとは?

一般的には、微細な単細胞生物の事や、藻や菌のようなものを指すと思われがちですが、厳密に言うと定義的に間違っており、水中を浮遊して生活する生物を指す言葉になっております。水底で生活する生物を「ベントス」水上で生活する生物を「ニューストン」遊泳できる生物を「ネクトン」と言います。

大別すると2種類ある

栄養摂取の仕方を大別したもので、植物性プランクトン(Phytoplankton)は光合成を行い栄養を摂取するもので、動物性プランクトン(Zooplankton)が摂食により栄養を取得します。この両方の性質をもつものも存在します。基本的に植物性プランクトンを利用します。

グリーンウォーターのメリット

様々な藻があり、いろいろな効果を発揮します。「グリーンウォーター」と言っても場合によっては、魚を殺すこともあるため種類を選ぶ必要があります。しかし実際使うメリットとは何なのでしょうか?

グリーンウォーターのプランクトンが餌になる

メダカを例に挙げると、人工飼料も小さな口で食べられる物に限られてきます。また餌を与える手間も出てきますが、育てていくために気をつかう手間が減ります。作成自体は比較的簡単ですし、何しろプランクトン自体が栄養満点なので、口を開ければ美味しい餌が入ってくる状態になります。

メダカの排泄物をプランクトンが吸収

こうしてプランクトンを食べた彼らは排せつ物をするのですが、それをまたプランクトンが栄養分として吸収するのです。お互いの生存環境を維持するために、WINWINな状態になり、水槽内で循環する環境が生まれます。

グリーンウォーターで稚魚を安全に育てられる

それだけではなく、メダカの稚魚の状態でも捕食が可能で、水槽がそのままの状態で飼育することが可能です。さらに、視界があまりないことと、環境自体が食糧豊富であるため、親メダカに食べられてしまう事も減ります。

グリーンウォーターのデメリット

しかしながら、メリットだけではなくデメリットもあります。最悪な状態になってしまうと魚を殺してしますこともありますし、臭いや人体に有害な状態になる事もあります。注意点としても把握しておきたいところです。

鑑賞には向いていない

人によっては、緑=濁っていると捉えられることも多く、また視界が不良になってしまうため、あまり観賞用としては向いていない側面があります。メダカを繁殖させたいと考えたときや、面倒を見きれない際などに適しているのかもしれません。

光の調節や、グリーンウォーターの水質を調節することによって、自然環境に生息するようなアクアリウムを目指すことも可能です。定期的に調節する必要があり、水槽内での循環を考える必要がありますが、もしかすると幻想的なアクアリウムになるかもしれません。

アオミドロなどが発生しガラスが汚れる

トロロ状ゴケや糸状ゴケと言われる苔で、普段から手入れを怠っていると、中がほとんど見えない水槽の状態になります。栄養豊富な状態だと、起こってしまいますのでこちらも水質管理や定期的な清掃が必要です。

水質をグリーンウォーターにしていない状態であっても、人工飼料の与え過ぎや、魚の糞の放置などでも発生します。また、ガラス面に張り付く苔も発生します。持ち前の生命力でとってもすぐに復活するため、嫌がられる存在です。

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