手に巻き付けて張った状態をキープする場合、ラインの素材によっては糸が硬く、手に食い込んでいく過程で怪我をする恐れがあります。ラインがスプールに巻いてある場合は、リールが動かないように固定した状態でテンションをかけるなどの工夫が必要になってきます。
イモムシノットの結び方④
ハーフヒッチを終えれば、イモムシノットは完成したも同然です。あとは最後の仕上げを怠らないようにしましょう。ちなみに編み込みの長さは約1~2㎝が最適です。長過ぎると編み込み部分の重量が、ルアーの動きに悪影響を与えます。
先端の処理をする
ハーフヒッチが緩むのを事前に防ぐため、付け根部分をフィッシィングプライヤーなどを使って潰しておきます。挟んだときに誤って切断することがないように、潰す回数は2~3回で止めておきます。
余った糸はカットしよう
最後に余分なリーダーを1~2㎜残してカットすれば完成です。1~2㎜残した先端をライターなどの火で焙ることで、水の抵抗になるほか、アシストフックと絡むというトラブルも抑えてくれるため、丁寧に処理しましょう。この部分に関しては下記の動画①で実際に行われているため、ぜひご覧になってください。
イモムシノットの結び方を動画で確認
イモムシノットの結び方について解説する動画は上記の通り数多くありますが、その中でもおすすめの2本を以下にご紹介します。これまでの説明だけでは理解が難しくハードルが高いと思われた方は、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
動画①
プロフェッショナルアングラーの鈴木斉氏による、フロロカーボン100Lbを使ったイモムシノットの結び方解説動画です。各工程の注意点を細かく解説されているため、初心者にも非常にわかりやすいと思われます。動画の冒頭でイモムシノットを使うメリットについても触れています。
動画②
釣りキチ隆こと栗原隆氏による、12号のフロロカーボンを使用したイモムシノットの結び方解説動画です。イモムシノットを結ぶ上で欠かせない要点を二つに絞り、各工程についてわかりやすく解説されています。
他にも釣り糸の結び方に関する動画が見たいと思われた方は、こちらの記事をご覧ください。
ジギングの基本形を紹介
ジャークの体系は、ベーシックなスタイルから派生して年々複雑化しています。中には個人が命名したパターンもあり、初心者ならずとも混乱することがあるでしょう。ここではその元となる基本形を紹介します。ジグの形状やタックルの違いなどは無視しています。どんなジグにどんなアクションが適しているのかも含め、試行錯誤を重ねましょう。
ロングジャーク
ロッドを大きくあおって、ジグの移動距離を長くします。ロングロッドがやりやすく、逆を言えばある程度の長さがないと効果が薄いです。中層を回遊する魚に対して効果的です。また、リアクションバイトを誘うときにも有効であると考えられます。
ショートジャーク
ナイロンとロングロッドの組み合わせで小刻みかつキレのある動きができます。速いリズムで動かすことで、魚が逃げまどっている様子を演出できます。根周りの魚や活発に動いている魚に対して大きな効果を発揮します。また、中層のタチウオのようにジグに絡み付きながらバイトしてくる魚にも有効です。
ワンピッチジャーク
正式名称は「ワンピッチ・ワンジャーク」です。ロッドのひとシャクリとリールのひと巻きを同時に行います。ヒラマサ狙いで多用される場合が多いです。応用性が非常に高いため、他のテクニックより優先してマスターしましょう。
べベルジャーク
中層を回遊するマグロやカツオに対して効果的なテクニックです。一定のレンジを斜めに長くトレースします。潮の流れに乗せる、キャスティングするなどして遠ざけ、一定のタナまで沈めたところでジャークを開始します。
ラインのメンテナンス
ナイロンラインは紫外線に弱く、日光を浴びる度に劣化します。フロロカーボンラインの方が耐久性はありますが、どのみち海水による劣化は回避できません。塩分除去には水洗いが最適です。リールからスプールを外して流水で洗うか、十分ほど真水に浸けることをおすすめします。洗った後は充分に乾燥させて、オイルメンテを行いましょう。
ナイロンラインの場合
常時海水に浸かっている先端部は、特に劣化が早いです。2~3回の釣行毎に5mほど先端部をカットするとよいでしょう。ラインの寿命は、ヨレが出る、引っ張ると切れるなどのトラブルが多発するか、糸巻き量が少なくルアーの飛距離が落ちることで判断します。
フロロカーボンラインの場合
PEラインの先端にセットするリーダーラインがフロロカーボンであれば、毎回新品に換えるのが妥当です。が、劣化や損傷がなければ5~6回の連続使用は問題ありません。ただし、釣りの最中に根掛かりなどでキズが入った場合は、すぐに交換してください。
イモムシノットは簡単かつ高強度!
イモムシノットは、ハーフヒッチのみの単純なノットですが、その強度は抜群です。一方で50lb以上のラインを使う場合は、編み込む回数を増やした方が安心です。細いラインは密に締まるので8回程度で十分な強度を発揮できます。一方で太いラインは締まりづらいため、編み込みの数を増やしましょう。
イモムシノットは、コツさえ掴むことができれば必要なツールが少ないこともあり、短時間での結束が可能です。本番でスムーズかつ綺麗なイモムシノットに仕上げるためにも、この記事を参考に家で練習を始めましょう。
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