キビレの生息域
全国的に釣れるチヌと違い、キビレは西日本を中心として釣れる魚として有名です。釣れるポイントとしては堤防、沿岸部等、どこにでも生息していますが、特に海水と淡水が入り混じる河口のような汽水域を好む傾向があります。その中でも河口でゴロタ石(人がやっと持てるくらいの丸い石)が多い、根が荒いところなどがポイントになります。
キビレの旬
チヌは旬が冬~初夏になりますが、春から夏にかけてがおいしい季節になります。だいたい一カ月ほど遅れて旬が来ると覚えておけばよいでしょう。透明感のある白身で、熱を通しても硬く締まらないのが特徴です。臭いは堤防で釣るチヌに比べて磯臭くないのもポイントですね。逆に河口域を好む性質のせいか川魚に似た臭みを感じることがあります。
キビレとチヌの見分け方
キビレとチヌはかなり似ている魚ですが、簡単に見分ける方法があります。ヒレの色が黄色であればキビレと判断できますし、側線の上側の鱗の枚数や大きさでも十分判断することは可能です。また、生息域でもある程度推測することはできます。関東にはあまりキビレはいませんので、神奈川や千葉で釣れたらキビレよりチヌのほうが確率は高いですね。
ヒレの色で確認する
キビレとチヌはたいへん似ている魚ですが、見分けるもっとも簡単な方法はヒレの色です。キビレは胸鰭や腹びれ、尾びれの一部が黄色いので、それを見ればキビレかどうかは一目瞭然です。ただし、色の濃さは個体差があるので、キビレなのにヒレの色がチヌと同じ黒色にしか見えない場合もあります。
背鰭棘条部中央下側線上方横列鱗数で確認する
キビレとチヌでどの個体も必ず違うのが、魚体中央部の側線の上側にある鱗の枚数です。チヌは鱗の数が5.5枚でキビレよりも小さいですが、キビレの場合は3.5枚で鱗もチヌよりも大きいのですぐに判別できます。
個体差による違い
キビレはチヌに比べて大型になりにくい魚種です。チヌは年なしと呼ばれる50cmを超える魚体もありますが、キビレの場合はそこまで大きくなることはなく、40cmでも大きい部類になります。