雌雄一緒に飼育していると、余程相性が悪くない限り繁殖していきます。可愛らしい赤ちゃんが気になる!私にも何かして上げれることはないか、と考える方も多くいらっしゃいます。子育てを行っているアフリカヤマネは体力や栄養が今まで以上に必要です。ミールワームや煮干しなどの動物性食品を多く与えてあげてください。
また、安心して子供を隠せる場所も必ず必要になってくるため、小屋のような人目につかない隠れ家を入れてあげましょう。床敷きは出来るだけ巣作りのしやすい物が良いですが、出産後に変更すると親へのストレスとなり育児放棄の原因となりかねないため、環境を変える場合は妊娠前から慣らしておくことが一番です。
不用意には触らない
可愛らしい赤ちゃんを一目見たい、という気持ちから赤ちゃんを触ってしまったり、小屋を覗いてしまったりとしてしまいがちですが、出産後子育て中のお母さんはとても神経質になりがちです。今まで赤ちゃんから育て懐いていたお母さんでも状況は変わりません。
これはげっ歯類特有の特徴として、生態系の中で弱い立場にいるげっ歯類は繁殖力が高いですが、それ故環境が悪く子を育てられないと判断した際には育児放棄や、痕を残さないための食殺といった行動をとります。自分以外の臭いがついた着いた赤ちゃんは特に対象とされやすいため、そっと見守ってあげる事も大切なのです。
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アフリカヤマネの寿命
せっかく迎えた新しい家族、その寿命やお別れ時期の目安も知っておくことはとても大事です。よくペットロスという言葉を耳にしますが、ペットロスにならないためにも事前の心の準備が大切でしょう。
5年程度
アフリカヤマネの寿命はおおよそ5年です。生後10~15日で開眼し、生後20日には自力で餌を口にするようになります。犬や猫に比べて短い命ですが、共に過ごす時間を楽しい時間としてあげる事で共に幸せな記憶として永遠に残るのではないでしょうか。
他の小動物より長め
アフリカヤマネは同じげっ歯類であるハムスターと体のサイズは同じものの、生きる年数が比較的長い傾向にあります。飼育方法や餌なども同じハムスターとアフリカヤマネで2年もの平均寿命の差があることも違う種としての特徴とされています。
アフリカヤマネの怪我や病気
飼育時の注意点としてアフリカヤマネがどういった病気にかかり、どのような怪我をする可能性があるのかを事前に知っておくことで、なってしまった時の心の準備や対処の速さが格段に上がり、その動物の命を救う事へもつながります。そのため、ここではアフリカヤマネのかかりやすい病気や怪我についてご紹介させていただきます。
骨折
お掃除や遊んでいる際にケージの外で起こりやすい怪我としては多いのが骨折です。持ち上げていたアフリカヤマネを落としてしまったり、床にいるのに気づかずに踏んでしまい骨折してしまったという例も少なくはありません。ケージの外には危険が沢山転がっているため、細心の注意を払いましょう。
歯が伸びすぎて顎に刺さる
アフリカヤマネに限らず、げっ歯類に多い症状です。前歯が長く鋭利なげっ歯類ですが、それが原因で自身を傷つけてしまうこともあるのです。普段から柔らかめの餌を与えている際に起こりやすく、おやつとして殻付きのナッツなどの硬いものを定期的に与えてあげることで未然予防が可能です。
寒さによる仮死状態
周りの温度が低すぎる場合アフリカヤマネは冬だと認識して冬眠のための仮死状態に陥ってしまいます。昨日までは元気だったのにいきなり動かなくなってしまった場合や、死んだように動かなくなってしまったのを発見した場合には慌てずに手の上で温めてあげるようにしましょう。
急激な温度変化は体が対応できずショック死してしまう恐れもあるため、手の中で温めてあげることが一番です。15分以上温め続けないと動き出さないこともありますが、ひげや耳が少し動き出して来たらペットヒーターにタオルなどを敷き直に当たらないように温めてあげましょう。
その他病気
その他にも、下痢や風邪などの症状を催すことがあります。また、腫瘍や皮膚病などにもかかることがあります。またおなかの中にガスが溜まりすぎて起こる鼓腸症にもアフリカヤマネはかかってしまうことがあります。