アフリカヤマネとは
アフリカヤマネは見た目はハムスターやフクロウモモンガ、リスが入り混じったような特徴を持っています。灰色の毛色がオーソドックスでクリクリとした目を持つアフリカヤマネはペットとしても近年人気を増しています。
またアフリカヤマネのようなエキゾチックアニマルの一種であるプレーリードッグの人気も高くなってきています。プレーリードッグの飼い方やそもそもプレーリードッグとは?といった詳細にご興味がある方はこちらの記事を参考にしてみてください。
可愛い小動物
サイズはハムスター程度の大きさで、指2本の上にちょこんと乗る程小さく、シルヴァニアファミリーなどの人形用のおもちゃと写真を撮って「インスタ映え」などという事も可能なとても小さくて可愛い小動物です。
人に懐かせることもできる
とても臆病な性格のため成長してから懐かせる事は動物にも負担がかかり、困難な傾向にあります。しかし、赤ちゃんの頃から育て、少しずつ人の手や飼い主さんに馴らしてあげる事で、動物に負担になる事無く、懐いてくれます。
アフリカヤマネの生態
ヤマネとはペットとしてではない実際の野生動物としてはどういった特徴をもった動物なのでしょうか。ここでは野生環境で生きるアフリカヤマネの生態を詳しくご紹介させていただきたいと思います。
温暖な地域に広く生息
比較的暖かい地域に生息し、寒い冬になると冬眠という仮死状態で冬を越すアフリカヤマネは体長が6~8㎝、体重が15~25gといった体サイズを持ちます。また、分類ではげっ歯目ヤマネ科に属しています。2㎝長の毛が生えた長い尾もアメリカヤマネの特徴の1つです。
夜行性
野生化では木に空いた穴に小枝などで巣を作り生息しています。日中は巣穴で休息しており野生のアフリカヤマネを観察することはできませんが、夜には活発に動き回る姿を目にすることが可能です。飼育下においても夜に活発に活動するため、日中は安心して眠れる環境づくりや夜の活動中の音などにも注意が必要です。
アフリカヤマネの性格
しっかりとその動物の性格を理解してあげる事は、結果として動物への負担を減らしてあげる事にもつながります。ここでは種としてアフリカヤマネが持っている性格の特徴をご紹介させていいただきます。
臆病な性格
体が小さいため野生下ではアフリカヤマネを捕食対象としている動物も少なくはありません。そういった危険がいっぱいな野生化での特性もあり、アフリカヤマネはとても臆病で警戒心が強い一面を持っています。
大人になったアフリカヤマネと一緒に暮らしだす場合にはこの臆病な性格には気を付けてあげなくてはいけません。いきなり手を出したり、大きな音にも過敏に反応し、ストレスを感じてしまいます。しかし、幼いうちからお家に迎え徐々に環境や人の手に慣らしてあげればとても人懐こい一面を見せてくれます。
樹上を好む
野生のアフリカヤマネは長い時間を木の上で過ごしており、高いところはアフリカヤマネにとって安心して落ち着ける場所です。また高いところを飛び回ることが好きなため、ペットとして飼育する際にも比較的高さのあるケージで登れるような場所を用意してあげることが大切です。
アフリカヤマネの飼育方法①必要な道具
アフリカヤマネの飼育はスペースを取らず、マンションでも飼育が可能です。飼育する上で飼育道具は何が必要で、お迎えする前には何を準備しないといけないのでしょうか。ここではアフリカヤマネを飼育するにあたり必ず必要となる道具をご紹介させていただきます。
ハムスター用ケージ
飼育は網目の細いハムスターケージが一般的です。ケージの中でも登ったりとアフリカヤマネが快適に過ごせるよう、高さのあるケージを選んであげるようにしましょう。また、小鳥飼育用のケージでもアフリカヤマネは快適に生活することが可能です。
巣箱
野生化でも木の穴で生活するアフリカヤマネは、臆病な性格という事もあり人の目のない安全な場所でしか休息が取れない傾向にあります。そのため、ハムスター専用の巣箱など周りから見えないような造りの巣箱を置いてあげるようにしましょう。
ペットヒーター
温暖な地域に生息し、寒いと冬眠状態へと入ってしまうため、アフリカヤマネが冬眠しないような温かい環境作りも大切です。そのためには部屋の温度を寒すぎないように保ってあげることも大切ですが、ペットヒーターを利用しましょう。
ペットヒーターには様々なタイプのものが販売されており、下敷きにするタイプの他にも、ヒーター自体が小屋のような形になっている物や、女性の飼い主さんに人気が高い、こたつの形をしたヒーターなども販売されており、飼育するケージやお好みのものを使用するようにしましょう。
餌入れ
食餌はペレットタイプのものが多く、ケージにそのまま置いてしまうと汚れなどの原因になってしまいます。そのため小皿タイプの餌入れも用意してあげるようにしましょう。あまりにも底が深いものは取りにくかったり、出られなくなってしまったりといったトラブルの原因になりかねないため、底の浅いタイプが無難です。
水飲み
水を飲むための給水ボトルはハムスター専用もしくはハムスターサイズの動物に向けて販売されている物をしようするようにしましょう。あまりに大きすぎるウサギ用のものなどは小さいアフリカヤマネが自力で給水ができないため、あまり大きすぎるものは不適切です。購入時に不安がある場合はショップの店員さんに確認することをお勧めします。
遊具
高いところが好きなアフリカヤマネですので、高めのペットケージの中に登れるような遊具を置いてあげると更なる環境エンリッジメントとなり、快適に生活する事ができます。またハムスターケージの中には付属としてケージ自体にそういった遊具がついている場合もあり、そういった点でもハムスターケージはおすすめです。
アフリカヤマネの飼育方法②餌
野生で食べているような木のみや昆虫を与えても良いですが、昆虫などに抵抗があったり、木の実といっても多種多様なものがあったりと、中々人の飼育下で同じ環境にしてあげることが難しくなっています。そのため、ここではペットショップなど気軽に入手が可能な主食をご紹介いたします。
ハムスター用ペレット
アフリカヤマネの主食として最も入手が簡単で、安価のものはハムスター用ペレットです。飼育する際のアフリカヤマネの主食としても最も使用されており、問題なく主食として与えてあげることが可能です。
ミルワームも食べる
ハムスターを飼育した事がある方はよくご存じですが、ミルワームと呼ばれる生餌があります。アフリカヤマネはハムスターよりも動物性食品の割合を多く必要としており、ミルワームなどの昆虫生餌も適しています。
アフリカヤマネの飼育方法③注意点
動物も生涯トラブルなく快適に過ごし、飼い主さんも幸せに生活するにあたっての注意点があります。トラブルは動物にとっても飼い主さんにとっても悲しい気持ちになってしまうため、こちらでは気を付けておきたい注意点をご紹介させていただきます。
尻尾は掴まない!
アフリカヤマネは外敵から身を守るための特性として、尻尾がとても切れやすくなっています。外敵に尻尾をつかまれてしまった際に尻尾のみを犠牲に逃げ切れるためそういった特徴を持つとされています。