アフリカヤマネはペットにおすすめ!生態や飼育方法、寿命までまとめ

Array

切れた尻尾は再生しません。そのため飼育を行う際には絶対に尻尾を掴まないように気を付けないといけません。本来持っている特性で切れてしまったからとアフリカヤマネが死んでしまうということはありませんが、切断面から菌が入り感染症の原因となってしまう可能性はあるため、尻尾の切断やケージの清潔さには注意を払っておきましょう。

脱走には注意

とても体が小さく、少しの隙間からでも脱走してしまうアフリカヤマネは、一度脱走してしまうと見つけるのもとても困難です。またジャンプ力も優れており、水槽などで飼育している方はふたを開けた際の一瞬でも逃げてしまうため注意が必要です。

万が一脱走してしまった場合、部屋の隅にアルミホイルで作ったお皿やアルミカップに好物を入れて置いておきましょう。ポイントはアルミ製のものを使用するという事にあり、アルミに触れるとカサカサと音がするため餌を取りにきた際に認知しやすくなります。

不要な繁殖はさせない

げっ歯類は気づいた時にはネズミ算式に増えてしまった、という事がありアフリカヤマネも気を付けなければいけないポイントです。繁殖を望まない場合は必ずオスとメスは別にして飼育をし、初めて飼われる方はオスメスどちらかでの飼育が好ましいです。

アフリカヤマネの繁殖

アフリカヤマネは小さく、飼育スペースをとりません。そのため繁殖を希望される飼い主さんも多くいらっしゃいます。ここでは繁殖させた場合のアフリカヤマネの子育て事情や飼い主さんが気を付けてあげる事を中心にご紹介させていただきます。

飼い主さんがしてあげられる事

雌雄一緒に飼育していると、余程相性が悪くない限り繁殖していきます。可愛らしい赤ちゃんが気になる!私にも何かして上げれることはないか、と考える方も多くいらっしゃいます。子育てを行っているアフリカヤマネは体力や栄養が今まで以上に必要です。ミールワームや煮干しなどの動物性食品を多く与えてあげてください。

また、安心して子供を隠せる場所も必ず必要になってくるため、小屋のような人目につかない隠れ家を入れてあげましょう。床敷きは出来るだけ巣作りのしやすい物が良いですが、出産後に変更すると親へのストレスとなり育児放棄の原因となりかねないため、環境を変える場合は妊娠前から慣らしておくことが一番です。

不用意には触らない

skalekar1992 / Pixabay

可愛らしい赤ちゃんを一目見たい、という気持ちから赤ちゃんを触ってしまったり、小屋を覗いてしまったりとしてしまいがちですが、出産後子育て中のお母さんはとても神経質になりがちです。今まで赤ちゃんから育て懐いていたお母さんでも状況は変わりません。

これはげっ歯類特有の特徴として、生態系の中で弱い立場にいるげっ歯類は繁殖力が高いですが、それ故環境が悪く子を育てられないと判断した際には育児放棄や、痕を残さないための食殺といった行動をとります。自分以外の臭いがついた着いた赤ちゃんは特に対象とされやすいため、そっと見守ってあげる事も大切なのです。

アフリカヤマネの寿命

せっかく迎えた新しい家族、その寿命やお別れ時期の目安も知っておくことはとても大事です。よくペットロスという言葉を耳にしますが、ペットロスにならないためにも事前の心の準備が大切でしょう。

5年程度

アフリカヤマネの寿命はおおよそ5年です。生後10~15日で開眼し、生後20日には自力で餌を口にするようになります。犬や猫に比べて短い命ですが、共に過ごす時間を楽しい時間としてあげる事で共に幸せな記憶として永遠に残るのではないでしょうか。

他の小動物より長め

アフリカヤマネは同じげっ歯類であるハムスターと体のサイズは同じものの、生きる年数が比較的長い傾向にあります。飼育方法や餌なども同じハムスターとアフリカヤマネで2年もの平均寿命の差があることも違う種としての特徴とされています。

アフリカヤマネの怪我や病気

飼育時の注意点としてアフリカヤマネがどういった病気にかかり、どのような怪我をする可能性があるのかを事前に知っておくことで、なってしまった時の心の準備や対処の速さが格段に上がり、その動物の命を救う事へもつながります。そのため、ここではアフリカヤマネのかかりやすい病気や怪我についてご紹介させていただきます。

骨折

お掃除や遊んでいる際にケージの外で起こりやすい怪我としては多いのが骨折です。持ち上げていたアフリカヤマネを落としてしまったり、床にいるのに気づかずに踏んでしまい骨折してしまったという例も少なくはありません。ケージの外には危険が沢山転がっているため、細心の注意を払いましょう。

歯が伸びすぎて顎に刺さる

アフリカヤマネに限らず、げっ歯類に多い症状です。前歯が長く鋭利なげっ歯類ですが、それが原因で自身を傷つけてしまうこともあるのです。普段から柔らかめの餌を与えている際に起こりやすく、おやつとして殻付きのナッツなどの硬いものを定期的に与えてあげることで未然予防が可能です。

寒さによる仮死状態

周りの温度が低すぎる場合アフリカヤマネは冬だと認識して冬眠のための仮死状態に陥ってしまいます。昨日までは元気だったのにいきなり動かなくなってしまった場合や、死んだように動かなくなってしまったのを発見した場合には慌てずに手の上で温めてあげるようにしましょう。

急激な温度変化は体が対応できずショック死してしまう恐れもあるため、手の中で温めてあげることが一番です。15分以上温め続けないと動き出さないこともありますが、ひげや耳が少し動き出して来たらペットヒーターにタオルなどを敷き直に当たらないように温めてあげましょう。

その他病気

その他にも、下痢や風邪などの症状を催すことがあります。また、腫瘍や皮膚病などにもかかることがあります。またおなかの中にガスが溜まりすぎて起こる鼓腸症にもアフリカヤマネはかかってしまうことがあります。

近くの病院をあらかじめチェックしておく

Bru-nO / Pixabay

生きている生物である以上、病気や怪我を避けて通ることは困難です。その後の生死を分けるのは飼い主さんの知識や対応の早さだといっても過言ではないでしょう。そのためにも、アフリカヤマネを見てくれる近くの病院や、24時間対応の病院を予め把握しておくことが大切です。

アフリカヤマネの病院

インターネットなどでアフリカヤマネの病院を調べても出てこない可能性が高く、その原因はアフリカヤマネをペットとして飼う事が、まだまだ主流となっていない事にあります。ここでは病院を探す時や事前に把握する際にどういった病院が良いのかをご紹介させていただきます。

アフリカヤマネはエキゾチックアニマル

街の小さな病院ではイヌやネコといった主流のペットのみ診察できるとしている病院がほとんどです。お近くの動物病院のホームページなどにアフリカヤマネの受診が可能とされている場合が一番です。アフリカヤマネの病院を探す場合、一番見てもらえる可能性が高いのはエキゾチックアニマルを診察している動物病院です。

エキゾチックアニマルとしてアフリカヤマネの他にもチンチラを飼育されている方が多く、チンチラを見ている病院でもアフリカヤマネが受信可能の場合があります。また、チンチラに関する飼い方なども詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。

電話で相談

FirmBee / Pixabay

アフリカヤマネは他のげっ歯類と似た形態を持つため、お近くの病院でハムスターやウサギの診察をしている病院があった場合、電話で受信可能かの確認を取っておくこともおすすめします。獣医師さんによっては対応可能な方や知り合いの病院を紹介してもらえる可能性も捨てきれません。

アフリカヤマネの値段

真剣にアフリカヤマネの飼育を考えられている場合、気になる点としてはそのお値段ですね。ペットとして主流な犬や猫、ウサギやハムスターといえばおおよその値段がスッと出てくることも多いですが、アフリカヤマネと聞いて平均の値段を出てくる方は一握りです。ここでは気になるアフリカヤマネのお値段をご紹介します。

15000円程度

アフリカヤマネの平均的なお値段は15.000円程度です。ハムスターに比べて平均寿命が長いアフリカヤマネはその値段もハムスターに比べると少し高めに設定されています。また販売しているお店によっても変動があるため、色々なお店に実際に足を運んでみる事をおすすめします。

幼体は高め

大人になってから手懐ける事が難しいアフリカヤマネという事もあり、月齢によってその値段が変動しています。幼い頃から育てたいという方は少し高めとなってしまう事を念頭にお店に赴く事をおすすめします。

殆どの動物は生後何日から販売可能という規定の元、販売が行われていますが、中にはその決まりを守らず、規定外のとても若い月齢での販売を行っているお店がある事も事実です。また余りにも幼い動物は体の丈夫さも判断がつかない事が多いため、よくショップの店員さんと相談して決める事をおすすめします。

アフリカヤマネとニホンヤマネ

ヤマネと聞くと、アフリカヤマネよりもニホンヤマネの方が耳にしっくりくる方が多いかもしれません。実際に野生動物として日本にゆかりがあるのはニホンヤマネです。ここではニホンヤマネについてもご紹介させていただきます。

アフリカヤマネが最もポピュラー

日本固有種であるニホンヤマネですが、ヤマネにはアフリカヤマネやヨーロッパヤマネといった種類も存在し、実際にペットとしての主流はアフリカヤマネです。またヨーロッパヤマネをペットとして選択されている方もいらっしゃいます。

「ニホンヤマネ」は天然記念物

ニホンヤマネはペットとして飼育できないのでしょうか。残念ながらニホンヤマネをペットとして飼育することはできません。日本に棲む、ニホンヤマネという固有種は天然記念物に指定されており、天然記念物は一般人の手での飼育が禁止されているのです。

アフリカヤマネをペットとして飼ってみよう!

可愛らしく小さな見た目からペットとして人気のアフリカヤマネについてご紹介させていただきました。ハムスターと同じように飼育が出来る上に、長い時間を共に過ごすこと飲んで切る可愛いアフリカヤマネはペットとしてとてもおすすめです。

プレーリードッグに関する記事はこちら

チンチラに関する記事はこちら