死刑囚・関根元とは?生い立ちや埼玉愛犬家連続殺人事件とその判決など紹介

そして犯人はこのようにこうした専門的な分野で才能を発揮し、その筋では有名な人物にまでなるのです。つぎから犯人が同業者からどのように一目置かれていたという点について見ていきたいと思います。

猛獣や犬を扱っておりブリーダーとして一目置かれていた関根元

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夫婦が経営するこのお店は当時としては珍しく猛獣を扱うペットショップであり、そういった意味でも注目される店舗でした。お店では珍しい犬種を取り扱ったり、更にライオンの狩りにも駆り出された犬種もいました。

また、このような珍しいタイプのペットショップだったことから愛犬雑誌にも取り上げられており、またこれらの犬種を取り扱うブリーダーという事もあって同業者の間ではよく知られる人物でした。ブリーダーとしての実力は本物だったようです。

関根元は日本でシベリアンハスキーを流行らせた人物だった

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そして関根元がブリーダーとして特に一目置かれている点として、現在はよくみられる大型犬の犬種として知られているシベリアンハスキーを日本に定着させ、流行らせた人物だからだと言われています。シベリアンハスキーがペットとしてここまでの知名度を獲得したのもこの人物の構成気があるからだとも言われています。

犯罪まみれのペットショップ“アフリカケンネル”?関根元の裏の顔とは

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このように犯人はこのような面でとても高い能力があったことが分かります。もしこのままブリーダーとして真剣に取り組んでいれば、今回の凄惨な事件は起きなかったのかもしれません。ここではそんな彼の裏の顔について見ていきたいと思います。

バブル崩壊後に借金苦に陥った関根元

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こうしてシベリアンハスキーのブリーダーとしてかなりの売り上げを誇っていましたが、終わりは来るもので犯人の店舗経営は昭和の経済の不況と共に終わりを迎えることとなり、その後は借金地獄となっていきました。

関根元の悪質な商売方法とその異常性とは?

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経営難の対策として犯人はこれまでよりも法外な値段で犬を販売したり、時にはなんと顧客の犬を盗み出して別の相手に売りつけるといった悪質極まりない方法で売り上げを伸ばしたのです。この時点で商売人として異常な精神を持っていることが分かります。

また、これ以外にも時には購入した相手のペットを殺してまた犬を購入させるといった事も行っていました。このような異常な営業方法が、結果として今回の連続殺人事件のきっかけともいえる行為になっていくのです。

暴力団との関係も?犯罪者へと成り下がっていく関根元

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異常な経営方法と共に、この当時の犯人は暴力団員ともつながりがあったようです。関根元は借金が原因で組の金に手を出したことがあり、それによって小指を詰められるというトラブルにも遭遇しています。どんどん人としてもブリーダーとしても落ちぶれていく様子が分かります。

このような暴力団とのトラブルもあり、更なる経営難に陥ってしまうのです。彼はブリーダーとしては確かに優秀な人物でしたが、経営する者としてはとても褒められた人物ではなく、そしてこのあまりにも不出来な経営によって今回の連続殺人事件は起きてしまうのです。

関根元の妻となった風間博子ってどんな人物?

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関根元の異常ともいえる経営の方法について見ていきましたが、では妻であり今回の事件の共犯者が一体どのような人なのか、気になるかと思います。ここでは風間博子について紹介していきたいと思います。

お嬢様育ちの風間博子!埼玉県熊谷市で生まれる

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風間博子は富裕層の家に生まれ、何不自由なく育ちました。彼女は二番目の夫となる関根元に会うまではいたって普通の女性として生きてきたようで、保育園に勤務したり、実家の仕事の手伝いをしていた事もあるなど、殺人とは全く関係のない人生を歩んでいました。

対抗意識が強い?関根元の前妻をライバル視

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風間博子は夫の結婚相手に対して非常に強い対抗心を持っており、心の奥底には一人の人物に対して強く執着する性格だと考えられます。そういった意味でも、風間博子は精神面になにかどす黒いものを持っていたとも思えます。

また、関根元がそれぞれの妻に刺青を入れさせていたことを知った風間博子はそれに対抗して絆を深めるという目的で刺青をいれるなどしています。このような点も風間博子は精神面に異常な点があったように思えます。

金銭管理能力に長けており経理を担当していた風間博子

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また、妻は店舗の経営面では高い能力を有していたようで犯人である夫とともに経営する店舗では経理といった面で夫の手助けをしていました。事件を起こさなければこの人物も大きく飛躍できたのかもしれません。

風間博子の金銭面での技術を夫は高く評価していたようですが、表で見える業務は関根元が行っており、妻は取締役として働いていました。しっかりと経営も任せていれば、借金にも苦しまなかったのかもしれません。

関根元らが起こした“埼玉愛犬家殺人事件”その①会社員男性を殺害

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犯人の異常な商売の方法、そして妻のこれまでの経歴と強い執着心があったことについて見ていきましたが、ここからは実際に犯人が起こした連続殺人事件のその猟奇的な内容について迫っていきたいと思います。

関根元に犬の繁殖ビジネスを持ち掛けられた会社員男性

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ではこの連続殺人事件の被害者を、順を追って一人ずつ紹介していきたいと思います。まず最初に殺されたのは犯人に犬の繁殖ビジネスを持ちかけられた会社員の男性でした。この男性は顧客として犬を1100万円で購入しています。

ここまでならよくあるペットビジネスの話というだけで終わるのですが、ここからこの顧客の男性を関根元が騙していたことがが発覚し、事件の動機である人間関係の問題へと発展していくこととなるのです。

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