乱獲で数が減ってしまったことにより、毛皮の需要を補うために外来種のミンクが移入されます。その一部が野生化したことにより、オコジョの餌場が減るなどして生態系に変化を与え、数が減少し続けました。
オコジョをとりまく現在の環境
現在も、道路建設や森林伐採などで、生息域の分断・ネズミ等エサの減少がすすんでおり、オコジョの生息環境は良いとはいえません。
人間の手により減少してしまい、数の回復が叶わなず絶滅させてしまった動物は少なくありません。こちらの記事でもご紹介しています。
オコジョのために私たちにできることは?
自然破壊もさることながら、高山帯への観光客の増加により、残飯なども増えました。それを狙ったキツネやカラスがオコジョの生息域に入り、感染症による病死も考えられています。
登山時のマナーでもありますが、発生したゴミは必ず持ち帰ること、まずはできることから始めましょう。
どうしても生のオコジョに会いたい!目撃情報多数の場所は?
準絶滅危惧種に指定され、数が少ないオコジョですが、生息圏に行き運が良ければ会えることもあります。
日本一オコジョが目撃されている場所「尾瀬」
福島・栃木・群馬・新潟の4県にまたがる「尾瀬国立公園」が有名なオコジョスポットです。オコジョを見かけたことをビジターセンターで報告すると、「オコジョ発見証」がもらえます。
飛騨山脈の一部「乗鞍岳」
乗鞍岳登山の拠点となる「乗鞍岳畳平バスターミナル」でも、オコジョに運が良ければ会えることがあります。レストハウスや土産物屋があり、高山植物が楽しめるお花畑も整備されています。
東北地方なら「鳥海山」
山形・秋田をまたぐ活火山の「鳥海山」も有名です。姿の美しさから出羽富士とも呼ばれています。7月から8月の夏の間、水辺でよく目撃されています。
オコジョに会うには?登山の装備と心構え
オコジョは亜高山帯や高山帯に生息しています。ご紹介した場所は自然観光地として有名ですが、れっきとした山岳地です。オコジョに会いに行く時は、しっかりとした準備が必要です。