「まずうちさぁ」の元ネタは野獣先輩
今回の記事でご紹介するのは、もしかしたら皆さんが日常生活で使ったことのあるかもしれない非常に俗なものです。とはいえこれだけネット上で有名になったのはそれなりの訳があるのですが、これを発現したのはとあるビデオに出演していた経歴のある人物なのです。
野獣先輩が発した言葉「まずうちさぁ」
それが、野獣先輩と呼ばれている男優です。出演したシリーズの中ではネット上の知名度が非常に高く、最高戦力とも言われていますが、彼の詳しいことに関しては後ほどご紹介するとして、今回ご紹介するのはそんな彼が「真夏の夜の淫夢」というシリーズものの18禁ビデオの中で使用したものです。
『昏睡レイプ!野獣と化した先輩』が元ネタ
概要はこのような感じなのですが、これだけではどんな状況で使用したものなのか、誰に向けて発した言葉なのかなどの詳細が分からないかと思われますので、簡単に彼が出演した作品に関してご紹介しましょう。まず、作品は「昏睡レイプ!野獣と化した先輩」というものになります。
作品の設定の中では主に二人の登場人物がおり、水泳部に所属している野獣扮する田所とその後輩である遠野の2人です。夏に野獣が遠野を自宅へと招待し、アイスティーを一緒に飲んだり屋上で日焼けをしたりといった事をしていますが、本当は遠野に好意を寄せているのです。
屋上に誘うシーンで使用
そして「まずうちさぁ」は、遠野を家の中へと招待してから水泳部での泳ぎのタイムの確認や大会へ出場する際のアドバイスなどをした後に、自宅にある屋上で一緒に日焼けをしに行かないかと誘う切り出しの時に使用されています。
「まずうちさぁ」のセリフはどう登場したのか
簡単にこのセリフがどこで使用されたのかなどについてを解説しましたが、もっとこの二人の会話を深く切り込むことで詳細にどんな話をしていたのかを知ることができます。ということで、どういった流れでセリフを野獣が使用したのか、遠野の応答なども見ていきましょう。
「まずうちさぁ、屋上…あんだけど…焼いてかない?」
彼らは夏場に道路を歩いており、遠野は田所の家へと招かれていきます。家の中に招待されてからは前述しました通り所属している水泳部での泳ぎの成績が伸びたのかどうか、更に大会が近くなると記録も伸び悩むから仕方ないなど、先輩としてのアドバイスを送っています。
そしてその話を簡単なアドバイスという形で一区切りさせた後、自宅に屋上があるからそこで一緒に日焼けをしていかないかと遠野を誘う時に話始めで使っています。一応流れとしてつながってはいますが、本編を見てみると、かなり唐突な切り出しであることが分かるのではないでしょうか。
「あぁ~いいっすね~」
そして、その後は後輩である遠野の反応です。日ごろ部活の中で世話になっていたからなのか、自分的にはいいアドバイス的なものをくれたからなのか最初から好意的に田所に接しており、前述の屋上への日焼けをしに行く誘いにも快くOKを出しています。
ちなみにこの言葉をネット上で表現する際には、「あぁ~」と「いいっすね~」の間などに「^」を付けることで、あたかも自分がにこにこと笑いながら返答しているように表現して使うことも多いようです。
本当は「まずうちさぁ」ではなかった?
一応は前述してきたような流れでストーリーが進んでいき、田所が睡眠薬を混ぜ込んだアイスティーを遠野に飲ませて本性を表していく、といった風に18禁シーンまでいくわけなのですが、実は「まずうちさぁ」というのは本当は想定していたセリフではないのではないかと言われているのです。
その理由としては、会話の流れが妙に不自然であるからというのが挙げられます。この言葉を普通の日常生活の中で使用したことがある方というのは、おそらくいらっしゃらないかと思われますので、セリフ自体が不自然であると感じた人も少なくないのではないでしょうか。
どの辺が「まず」なのか分からない
それはやはり、どのあたりが「まず」なのかが理解できないからでしょう。「うちさぁ」という風に話を切り出し始めることくらいなら普通に生活していてもある可能性は十分にあるでしょうが、その前に「まず」を付けて使った方はおそらくいないでしょう。
このストーリー上に関しても同じことが言えて、既に家の中に遠野を招待しており、かつ今までさんざん自分たちの所属している水泳部に関する話をしていたのに、それを切って「まず自宅に~」と話し出すのはあまりにも不自然ではないでしょうか。
「まずうちさぁ」ではなかった?①アドリブ説
この不自然な流れの会話に使用されたセリフがなぜ言われているのかに関して、なんとか辻褄を合わせられるようにするためかネット上では様々な説が挙げられています。そのうちの1つが、このセリフはアドリブで言ったのではないか、という説になります。
唐突な入りからアドリブを疑う声がある
当然ながら、アドリブというのは縁起の本番の撮影中などで台本に無いセリフを場の雰囲気に合わせて言うというものです。つまり彼は元々もらっていたストーリーを進行させるためのセリフのある台本には無いセリフを言ったのではないかということです。
なぜアドリブなのかといえば、それは前述しました通り非常に会話の流れが不自然、つまり田所があまりに唐突に「まず~」と切り出したからです。撮影に関しても水泳の話が終わってからカットが切り替わって田所のアップになっていますので、その場で考えたセリフをそのままいったのではないかというのがこの説です。
「まずうちさぁ」ではなかった?②滑舌が悪かった説
アドリブであればどんなセリフを本番中に使用しても、最低でも間違っているなどと言われることはありませんので、考えられないわけではありません。ですがまだまだ考察されている説はあり、2つ目は単純に彼の滑舌が悪かったからではないか、というものです。
活舌の悪さで「まず」に聞こえた?
後ほど詳しくご紹介しますが、彼はこのビデオと同じCOAT社の他の作品にもいろいろと出演しています。ネット上でも有名になった要因の1つですが、その他の作品の中では空耳で別の言葉に聞こえなくもない、つまり滑舌が悪いと取れるセリフも散見されています。
その下の回らなさと「まず」でいきなり全然関係のない話を切り出した不自然さを鑑みて、本当は「あのさぁうちさぁ」という風に言おうとしていたのだけれど、セリフを言うのを急いで早口になってしまったのか「まず~」という風に言ってしまったのではないかというのがこの説です。
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「まずうちさぁ」ではなかった?③監督の指示を勘違い説
下の周りが悪かったという説も考えられないわけではないですが、一回このセリフを聞いてみて何と言っていたかを問われればたいていが「まず~」と答えるかと思われます。それだけ彼がそのように言おうとしていたということです。そしてこのほかにも考えられている説があります。
監督の「まず「うちさあ」ね」をそのまま発言した?
それが、撮影するときの監督からもらっていた指示を勘違いしてしまったのではないか、という説になります。撮影をスムーズに進めるため、そしてどの章もあくまでストーリーのものなので、監督からここはこういう風にやってほしいという要望があることは珍しくないでしょう。
ですが、その支持を勘違いしてしまったのではないかというのがこれです。もしかしたら監督が「まず「うちさあ」と言ってほしい」という指示を間違えた形の指示、つまり「「まずうちさあ」ね」という風に聞いてしまったのではないか、という考えです。
「まずうちさぁ」の派生ネタ・スレについて
ということで、本当はこんな風には言っていなかったのではないか、そしてそれを裏付ける根拠などについていくつかご紹介しました。結局のところ真相は明らかになっているわけではないのですが、かといって完全に否定もできませんのでどれも考えられないものではないでしょう。
ここまでいろいろと説を上げるとすごく気になってしまっている人もいらっしゃるかもしれませんが、ここからは一旦本当は何を言おうとしていたのかなどについては置いておいて、ネット上でいろんな形に派生しているネタ、スレについて10個ほどご紹介していきましょう。
「まずうちさぁ、コボちゃんあんだけど」
まず1つ目として、例えばこんな派生ネタが挙げられます。コボちゃんというのは読売新聞において連載されている、植田まさしさんの4コマ漫画です。コボちゃんという男の子が主人公で、作中では初登場時は幼稚園児でしたが2016年から小学生へと上がっています。
そしてこれは、もしも野獣先輩が新聞紙になっていた場合、新聞の中にあるコボちゃんを読んでいかないかと誘っている風なセリフとしてのネタになります。もちろん新聞になるなどあり得る話ではありませんが、それもまたこのネタを面白くしている要因でしょう。
「まずうちさぁ、笹の木、あんだけど」
続いてはこちらの派生セリフになります。笹の木といえば、7月7日の七夕の日に短冊に願い事を書いてくくるという行事が非常に有名です。年に一度だけ織姫と彦星が天の川を挟んで出会うことができるとされている日になります。
こちらも七夕という特別な日に彼がなる、つまり七夕先輩になることで、皆に笹の木へ願い事を書いていってほしいと誘っている形になります。スレの中では「いいよ!来いよ!」という彼の有名なセリフにちなみ「114514円欲しい!」という短冊を実際に書いた画像まで上がっています。
「まずうちさぁ…あれ…あんだけど」
自分が何かを探していたり、思い浮かべようとしているけれどはっきりと思い出せない時には「あれ」「それ」などの曖昧な言葉を使用することが良くあるでしょう。続いてはそんな頭の回転が良くない時に使う言葉を当てはめたものになります。
本当はご紹介していますとおり「屋上」という単語が入るのですが、彼が思っている以上に物忘れがひどかったり、記憶力が悪い状態の時にはこんな風に言ってしまうのではないか、という予測からできたネタです。
「まずうちさぁ…炎の箱から脱出マジックするんだけど」
マジックでよくあるものといえば何でしょうか?マジシャンが持っているトランプが次の瞬間には別のカードに代わっていたり、まるで重力がそこだけ無くなっているかのように物が浮かぶ、というのもあります。次はそんなマジックを当てはめたものとなります。
このセリフの後に、元の語録の通りに「焼いてかない?」と続くわけですが、炎を出して焼くということはマジックとして失敗しているではないかというポンコツ具合が分かります。加えて元のセリフをうまくネタと組み合わせているスレです。