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リンフォンの言葉の中にも地獄が存在する
リンフォンをローマ字のつづりで表記すれば「RINFONE」となります。ローマ字や英語の表記は26文字に組み合わせだけなのでパズルのように文字を入れ替える言葉遊びがあります。「RINFONE」を組み替えるとそこから地獄が現れます。
RINFONEが地獄になる
地獄という言葉を英語で表すとINFERNOです。RINFONE(リンフォン)とINFERNO(地獄)非常に似ている言葉です。実は使われているアルファベットが全て同じ。リンフォンの中には地獄が内包されていたのです。
キリスト教の地獄
キリスト教の地獄はインフェルノが有名です。インフェルノは地獄という意味でもありますが、永遠に焼きつづける炎そのものを指すこともあります。天国の反対にある場所で、処刑をされる場所であり、神の怒りに服する場所でもあります。
リンフォンもう一つの解釈
リンフォンには英語とラテン語の説明文が添付されています。ラテン語はローマ帝国で公用語とされた古い言葉です。フランス語やイタリア語の母体となった言葉でもあります。そしてキリスト教で神の言葉とされた歴史を持っています。
ラテン語と英語で表記されたリンフォン説明書
ローマ共和制の末期にイエスキリストが誕生します。他の宗教と同じように異端として迫害を受けました。イエスは十字架にはりつけにされ死を経験し復活したのは有名な話です。そして数百年の時を経て世界中にキリスト教が広まっていきます。ラテン語はキリスト教と共に世界に広がり神の言葉としてキリスト教の公用語になりました。
ラテン語は神の言葉
ラテン語はキリスト教を経て18世紀までヨーロッパ学問の中心的言語にありました。1000年以上の長期にわたりラテン語は神の言葉として宗教的な儀式に使われてきたのです。リンフォンにおいても正式な文章はラテン語であり、翻訳した文章が英語なのかもしれません。
リンフォンが示す「魚」はキリスト教のシンボル
キリスト教のシンボルと言えば十字架が誰の頭の中にも浮かぶことでしょう。誕生したばかりの頃は、異端であるとして迫害の憂き目にも合っていたキリスト教。迫害から逃れるためにキリスト教の信者は、魚(イソクス)をキリストの象徴として崇めていました。
魚(イクソス)はキリストの意味
魚(イソクス)はキリストを表す5つの言葉の頭文字を取ったものです。その言葉はイエス、キリスト、神の、子、救世主という5つの言葉です。この言葉をギリシャ語で表して頭文字をとると魚(イソクス)になるのです。
- Ιησούς :イエス
- Χριστός :キリスト
- Θεού :神の
- ΥΙΟΣ :子(イエス)
- ΣΩΤΗΡ :救世主
頭文字をとると魚になる
上にある5つの文字の頭文字を取りモノグラムにするとΙΧΘΥΣとなります。魚という意味です。異端と呼ばれ迫害を受けるキリスト教徒は魚をキリストの象徴として迫害から身を守ったのです。キリスト教は神の子イエスの誕生で始まります。正20面体の象徴する水、リンフォンが示す魚、そしてキリスト。象徴が不思議と一致してきます。
キリストが示す地獄とは?
キリストは聖書の中で「この世で悔い改めない者は地獄で永遠の炎に焼かれる」と教えています。キリストは悔い改めない者には救いの手を差し伸べていないとも取れます。永遠に地獄の炎に焼かれるのです。
神に背いたものの魂がつまったリンフォン
プラトンは古代ギリシャの哲学者です。正多面体の4つ目と5つ目を発見してコンプリートさせた人物。プラトンは正多面体は宇宙を表しているといいました。この世に起こることは全て現象であり真実は「神の国であるイデア」にあるとしたのです。イデアこそが神であり宇宙の象徴。その宇宙は正20面体で出来ていると信じていたのです。
リンフォンは正多面体を崩していく
リンフォンの元の形は正20面体です。この正20面体を崩して別の形を作っていきます。つまり完全な形であったはずの宇宙が歪みイデアの真実が見えなくなってしまうのです。キリストは地獄を永遠の炎といいました。リンフォンを歪めてしまうと宇宙やキリストを象徴する完全なる形が崩壊し、混沌に包まれた地獄が現れるのかもしれません。
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オーパーツと呼ばれる古代ローマの正20面体
オーパーツと呼ばれる古代ローマ時代の正20面体の宗教的なアイテムがヨーロッパで100器近く見つかっています。詳しい用途は不明ですが、宗教的、天文学的、農業的な暦の為に使われたのではないかとされています。
中空で中身が掘り出された?
この正20面体のアイテムは石や青銅で作られています。古代ローマ時代なので紀元前数百年という年代の代物です。どのようにして中身を中空にして掘り出したのでしょうか。用途とともにその技術も明らかにされていません。
古代ローマでは宇宙が正20面体であると信じられていた
古代のローマでは宇宙の形は正20面体であると信じられていました。リンフォンの元の形も正20面体です。なぜ正多面体の中で12面体に宇宙を当てはめ正20面体に水を当てはめたのかは不明です。一段下げることで輪廻を表しこれより先が無く永遠に繰り返すことを表現したのかもしれません。
他にもある古代ローマのオーパーツ
リュクルゴスの聖杯は正面から光を受けるとオレンジに美しい赤色に輝く。ところが裏から光を通すと緑色になるといいます。これは歴史的にも科学的にも説明がつかない技術でした。最近の研究ではナノレベル(1/10億㎜)の光学的変化によるものと判明しています。
リンフォンに似た映画「ヘル・レイザー」
第1幕が1981年に公開されたイギリスのホラー映画です。この映画はリンフォンに非常によく似たアイテムが登場します。映画で登場するのは正多面体ではなく「ルマルシャンの箱」と呼ばれる古い小箱です。
- 題名:ヘル・レイザー
- 監督:クライヴ・バーカー
- 価格:購入2000円レンタル400円(2019年5月上旬Amazon価格)
組み替えられるパズル
ルマルシャンの箱はリンフォンと同じようにパズルになり組み替えることが出来ます。組み替えに成功すると、最高の性体験が出来るという伝説がありました。この小箱を手にした少年はパズルの組み替えに成功してしまいます。少年には最高の性交は与えられず、体を喪失し意識だけになってしまいます。
パズルが完成すると現れる地獄
意識だけになった少年はこの家に引っ越してきた女性を使い町の男を引きずり込みます。それらの男の血肉を使って自分の体を復活させようと試みたのです。それを知ったこの家に住む少女が箱を持ち出します。
パズルは異世界への入り口
小箱を持ち出した彼女はパズルに取り掛かりますがうまくいきません。そこへ魂だけになった男が箱を取り返しにやってきます。そして何かの拍子に箱のパズルが組みあがります。そこに現れたものは地獄への扉でした。地獄から現れた魔導士。魂だけの男に待っていたものは終わることのない拷問でした。
リンフォンに似た言い伝えが日本にあった
日本の各地に言い伝えとして残っている話に「コトリバコ」があります。コトリバコは誰かに送り付ける呪いの箱として都市伝説で有名になっている話です。コトリバコは漢字で書くと小鳥箱ではなく「子取り箱」です。子供を取るという意味です。取るとは殺すという意味だとか…
子取り箱とは
コトリバコの中に入れておくのは子供の体の一部です。コトリバコを送り付けてコトリバコの呪いで相手を呪い殺すというものです。コトリバコは複雑な形に組み込まれて蓋を開けることが出来ないといわれています。開かないというのがリンフォンと似ています。
コトリバコはなぜできた?
コトリバコは江戸時代や明治時期に作られたといわれています。作られたのは島根県の山奥の山村だとも言われていいます。部落に住む青年が自らの境遇を恨んで指を切り落とし村人に送り付けたという話や、貧しい農家が口減らしで本当に子どもを箱に入れて殺したという伝説まであります。
コトリバコは長い間神社で保管されていた
コトリバコは中に詰まった怨念や呪いが凄まじく神社の奥深くに保管されていたといいます。その神社がどこなのか、コトリバコがどこに行ったのかは誰も知りません。ただしコトリバコという呪いは確かにあったようです。子供を取って殺すという呪いの箱。
骨董屋に眠るいわくつきの玩具リンフォンに注意
リンフォンは古くから伝わる宗教的なオブジェです。ヨーロッパではリンフォンに似た正多面体の宗教的なアイテムが多数見つかっています。しかし用途が全く不明でどんな文献にも載っていません。もしリンフォンやいわく付きの玩具を見つけても手を出さない方が良いです。どんな呪いや災いがあなたに襲い掛かるかわかりませんから。
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