春の音「ホーホケキョ!」その正体はウグイスの鳴き声!下手な時期も?

「ホーホケキョ」の鳴き声で親しまれているウグイスですが、名前と特徴的な鳴き声には関連性がありそうにありません。では、ウグイスという呼び名はいったいどこからきたのでしょうか。ここではウグイスという命名法についてご紹介させていただきます。

違う鳴き声の表現

名前の由来は、実際にその鳴き声からきているという説が現在では最も有力です。古い時代ではウグイスの鳴き声が「ホーホケキョ」より「ふくぴちゅ」と表現さており、その鳴き声よりウグイスと命名されたとされています。

漢字では「鶯」

ウグイスを何も見ずに漢字で書ける方は、どれ程いらっしゃるのでしょうか。総画数21画にもなる「鶯」という漢字ですが、その由来は中国から渡ってきた漢字である説が最も有力で、中国に生息するウグイスは、黄色や黒といった色を持ち、その見た目を漢字で表しているという説があります。

春先はちょっぴり下手くそなホーホケキョ

早い時期のウグイスの鳴き声には少しタジタジな部分があります。まだまだ本番の鳴き時期に向けての練習中なのです。ではなぜ練習が必要なこのような鳴き方をするのでしょうか。ウグイスは本番時期に一体何のため鳴いているのでしょうか。

ホーホケキョは求愛の歌

ウグイスの「ホーホケキョ」には種として大きな役割を持っています。「ホーホケキョ」と鳴なくのは求愛を求めるオスのみなのです。「ホーホケキョ」という鳴き声にはメスに対するアピールサインが込められており、メスへ巣は安全だ!と告げるサインだったのです。

春先は必死にホーホケキョの練習中…

「ホーホケキョ」という練習後の完成された声が聞こえだすと春が来たと感じる方も多いかと思われます。しかし、昔は春一番の「くぜり」を行い、メスを迎える準備をするオスの練習中の鳴き声が聞こえると、もうすぐ春が来ると感じていた方が多いようです。

ウグイスにはホーホケキョ以外にも鳴き声がある!

ウグイスの鳴き声は「ホーホケキョ」のみだと認知している方が多いのではないでしょうか。ウグイスといえば、という印象が強いため他の鳴き声で鳴いていたとしてもあまり気づいていない人や、ウグイスだと気づいていない人が多いのかもしれません。

「ケキョケキョケキョケキョ…」

安全を知らせるのが「ホーホケキョ」に対し、「ケキョケキョケキョケキョ」という鳴き方は警戒をしている時の鳴き方です。巣に何者かが侵入したりした際にはこの鳴き声を出し、メスへと警戒の合図を伝えています。

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