絶滅危惧種のトラツリアブは世界一かわいい虫!その生態や生息地を紹介!

「虫はちょっと苦手」な人でも、思わず「かわいいかも!」と思わせてしまうトラツリアブをご存知ですが?もふもふしていて、なでなでしたくなる愛らしい姿をしていますが、実は謎が多い絶滅危惧種です。この記事ではそんなトラツリアブの謎多き生態や生息地を紹介しています!

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「もふもふ」が可愛いトラツリアブの生態とは?

可愛さ余って触りたい、虫がちょっと苦手だとしても、トラツリアブは別格と思えるその生態に迫ってみましょう。そこには隠された魅力が詰まっています。

もふもふがまるで「ぬいぐるみ」

1cmほどしかない小さなサイズ、その姿形からも愛くるしさ満点のトラツリアブは、見つめ合ったら照れてしまうほどですが、可愛さ満点で思わず目が離せません。

ふもふもした外見から「アブ」とは思えないほどで、触ったら壊れてしまうのではないかと感じてしまいます。まさに外見はまさにぬいぐるみそのものが特徴でしょう。特にメスが可愛いと人気が高くなっています。

性格も可愛い!刺さない!

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トラツリアブの性格はどうなのでしょうか。基本的に花など植物の蜜を食べているおとなしい性格です。アブだけあって刺すのではないか、と思われがちですが違います。その物静かな性格からか、トラツリアブは刺しません。

アブの多くの種類の中には、人を刺してくる種類もあります。ところが人懐っこく、ときに人の指に止まることもあるほど優しいです。その指に止まる仕草が、さらに可愛さを倍増させることに繋がるかもしれません。虫に抵抗があったとしてもその愛くるしさで撫でたくなるでしょう。

オスはちょっと可愛くない

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見つめられると照れてしまう外見から、可愛いと感じるのはメスのみです。オスはというと、眼の形が大きく特徴的で色に至って可愛らしさはあまりなく「虫っぽさ」を覚えるでしょう。

まるでハエのような顔つきのオスは、あまり可愛さを感じることなくオスらしさがにじみ出ています。比較すると、可愛いという言葉は適していないのがオスの特徴かもしれません。

トラツリアブのオスとはまたさらにレベルが違いますが、世界にはウデムシという気持ち悪い生き物もいます。ぜひこちらも読んでみてください。

トラツリアブの生息域とは?見られる季節は?

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生息域は特定されていないとされていますが、日本では見られる季節とともに主にどこでいつでしょうか。そもそも春先などではなく、10月の始め〜11月の始めの季節に見られることが多く、秋の花の蜜が盛んな時期に登場します。

暖かい地域にいますが、遅めの季節といっても良いでしょう。蜜を好んでいるので、花の咲き始めではないことが伺えます。遅い時期の花にごく稀に見られるのがトラツリアブです。

岡山県がもっとも多い!

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数少ない目撃談の中で、一番多いのが岡山県です。その気候がトラツリアブにはぴったりなのかもしれません。それでも岡山県では、数少ない昆虫とされ今でも大切にされています。

貴重な存在になっていることが伺えるのではないでしょうか。岡山県ではレンゲやコスモス、ポピーなどが見られるシーズンです。ただもちろんその花に見られるとは限りません。おそらく気候が岡山県にマッチしているから、または馴染みやすい優しい地域なのでしょう。暖かい気候の地で優しい目で見られているかもしれません。

岡山県以外の目撃情報も

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生息地は主に、大阪府や山口県、兵庫県など他にもバラつきがあり、または九州などにも生息しているとされています。あまり目撃談のない数少ない種類ですが、実はここという決まりはなく暖かい地域に生息されていると言えるでしょう。

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かなり生息地域にバラつきがあるので、ここでしか見れないということはありません。生息数がかなり少ないため、見て撮影しようと考え殺到することを考慮し、どこで見たかを伏せている人は多いとされています。

目撃情報があっても口を閉ざす方が良いことが伺えるでしょう。それだけ大事にされている存在であることが言えますが、ここなら確実にいるとされていないこともトラツリアブの今です。

トラツリアブは絶滅寸前?

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希少という旨を示唆しましたが、絶滅寸前なのでしょうか。目撃情報だけでなく、実際確認されただけでもかなり数少ない個数だということが分かります。

1991年に確認が途絶える

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トラツリアブは1991年に一度確認が途絶え姿を消してしまいましたが、1915年に数少ない存在として紹介されましたがその後はどうでしょうか。

確認が途絶えてからしばらくの間は完全に姿を消したように思われ、愛くるしい姿は見られなくなったとされているので、見かけても黙っていたのかもしれません。または存在はないとされていたのか不思議な期間が空いていると言えるでしょう。

2005年のネット写真問題

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可愛い姿が再び捉えられたのは、2005年にネット上に掲載されたことが発端です。希少とされたトラツリアブがネット上に載ったことで話題になり、見つけた場所が荒らされるなどに繋がるほど大問題になったと言えます。

ただでさえ希少なので数が激減し、まさに絶滅危惧種。現在に至って1シーズンに100個くらいしか見かける程度になったからです。見かけても、公開は避けた方が良いでしょう。連れて帰るなどや場所を教えることは絶対に控えなければいけません。ネットなごはすぐに広がるので、慎重にしないと誰もが困ってしまうでしょう。

トラツリアブを探すならセグロイナゴが鍵?

どこにいるか可能性として考えられているのがセグロイナゴに寄生している説があります。セグロイナゴとは大きさがオスが3cm、メスが4cmほどありイナゴに似ていますがバッタです。

普段どこにいるか分からないトラツリアブを探すなら、鍵になるかもしれません。ただし、大切に暖かく見守りましょう。慎重さが大事です。少しでも希少な昆虫は大事にしないといけないので、見るだけにしてそっとしておきましょう。写真を撮っても見るだけで公開しないようになど配慮が必要になります。

トラツリアブとビロウドツリアブの違い

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双方の違いはどこでしょうか。どこに違いがあるか探ってみると同じ種類でも比べてみると、どこが挙げられるか意外な答えが案外あるかもしれません。

外見上の違い

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ビロウドツリアブは大きさも6.5cm〜7.5cmくらいの大きさがあります。外見から見ても違いが見受けられることが言えます。同じアブじゃないのか、と思われがちですが外見を観察しても可愛さは感じられません。見つけたらじっと観察すると最初は小さく分かりずらいかもしれませんが、クチバシのような口や色、羽などからも違いを見ることもできるからです。

トラツリアブはベージュ色ですが、ビロウドツリアブは茶色と色も違うので観察して見比べて見ましょう。その見比べかたも楽しみの一つかもしれません。

産卵場所の違い

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産卵場所にも違いがあります。産卵場所はトラツリアブの場合、セグロイナゴの説が言われていますが、ビロウドツリアブは違うことが明らかです。

トラツリアブはイナゴのようなバッタに産卵するとされていますが、ビロウドツリアブ は土中の巣穴に産卵することが明らかで、都内でも見かけることができるでしょう。

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