現在コメンテーターとしても活躍の場を広げるタレントの壇蜜さんは、2012年雑誌のインタビューでバイセクシャルである事を公言しています。交際する男女に関しては、好みはその時々で流動的なようで彼女らしいポジティブなスタイルで好感を得ています。
ノンケだけじゃない!隠語から生まれた言葉
いつの時代も流行りのワードというものはありますが、その大本が隠語だったという所まで知る人は少ないと思います。何気なく使っている言葉が実は隠語だった、そんな意外なものをいくつかご紹介します。
ゲイの隠語から生まれた言葉①
「イケメン」は元々ゲイ向け雑誌で、ゲイが好感を持つイケてるメンズとして1990年中頃から使われていました。その後女性ファッション誌のコーナーでイケメンと題して使われるようになり一般に定着していきました。魅力的な男性を指す意味合いは変わっていませんが、かなり意外です。
ゲイの隠語から生まれた言葉②
「オネエ」はその個性を売りにしたタレントが数多く活躍していますが、この名称は立ち振る舞いが女性的なゲイを指す言葉として使われていました。メディアで広がって以来オネエと呼ばれる人たちが増え、最近一般化した言葉になります。
ゲイの隠語から生まれた言葉③
「イカニモ」最近バラエティ番組でイカホモという言葉が出た事で、SNSで「今度使おう」と盛り上がりましたが。元はイカニモという、がっちり・髭・短髪などのステレオタイプなゲイの外見を指して使われます。
局部などを表す表現もゲイ用語が元で広まったものがあります、その中でマニアックな男性向けの成人雑誌で見かける「穴兄弟」の穴もゲイ用語からきています。そんな穴兄弟に関する記事がこちらです。
ノンケ以外にも色んな表現がある
界隈で使われる用語はなにもノンケに限らず、先述のように一般化して溶け込んでしまったもの以外にも、性愛を表す言葉も多様に存在します。メディアでもターゲットにしている層によって使い分けられているので、知っておくと目にした時理解しやすいかも知れません。
異性愛者を表す言葉
「ヘテロセクシャル」「ストレート」「ノーマル」などが異性愛者を指す言葉として、一部耳にしたことがある人もいるのではないでしょうか。ノンケの次に割と一般にも多く使われているのは「ストレート」が見受けられます。
男性同士の愛を表す言葉
「ホモセクシャル」「若気」などがゲイの類義語として使われる言葉です。「ボーイズラブ(BL)」も男性同士の愛を用いた表現として使われ、現在メディアに広まっているのは主にこちらかも知れません。
女性同士の愛を表す言葉
「レズビアン」が最も有名ですが、「百合」「ガールズラブ(GL)」といった言葉も最近ではよく使われます。GLはBLの対義語のように使われることが多いので、使われるのは一部の界隈が主になります。
性別にとらわれない愛を表す言葉
「パンセクシャル」「全性愛」という言葉は、まだ一般的に広まっているとは言い切れませんが、今後メディアでの取り扱いが増えてくる言葉かもしれません。両性愛・バイセクシャルとは別として扱われます。
同性愛を扱った映像作品
性愛を題材に扱うのはなかなかに難しく、内容によってはバッシングの対象になるなど純粋な作品として楽しむのに敷居が高い印象があります。しかし繊細な問題と難しく捉えず、一本の映画として鑑賞しても良いのではないでしょうか。有名俳優が演じたものや、高評価を得ている作品などご紹介したいと思います。
フィリップ、きみを愛してる!
「MASK」「イエスマン」など多数の作品で、日本でも有名なハリウッド俳優ジム・キャリー主演の作品です。IQ169の天才詐欺師が、同性愛に目覚めるも自身は檻の中、ただ一言「愛してる」を伝えたいが為だけに脱獄を繰り返す実話を基にした、コメディー俳優渾身の作品です。
ブロークバック・マウンテン
1960年代のアメリカ西部を舞台、カウボーイ二人の友情が愛情に代わるも表に出すことが許されない時代ゆえに、思いを残したまま二人とも異性と家庭を持ちます。それでも二人の関係は密に続いていく、同性同士の純愛として評価の高い作品です。
おっさんずラブ
土曜ナイトドラマで連続放送され、そのコミカルな作風で一般にも広く人気を博した作品です。同性愛を露骨に掘り下げて良いものか悩んだ脚本家が「おっさんが真面目に少女漫画的表現に取り組む」姿が面白い事に着目した、異色作です。2019年に映画化も決定しているので、新たな乙女チックなおじさんたちに期待が寄せられています。
腐女子ってなに?
BLやノンケといった言葉が知られるようになる前に、最初に取り上げられたのが「腐女子」でした。今や腐女子コンテンツが巷に溢れ、一般にも腐女子という名前が広まっていますが、実際腐女子とはどういう女子の事なのかご紹介します。
誤解されている腐女子
二次創作の漫画やアニメを愛好するオタク趣味の女性や、性格が悪い腐っている女性が腐女子とされることがありますが違います。女性を必要としない男性同士の恋愛にトキメキを覚える女性のことを指します。
となりの801ちゃん
普段は見た目も可愛いいたって普通の女の子、しかし萌えが絡むと背中から中の人が出てくる801ちゃんとオタクな彼氏の物語です。腐女子という言葉と存在が具体的に一般の目に触れるきっかけになった作品で、元々はWebコミックとして公開されていたものです。
作中にも出てくる801とは「やおい」と読み、ヤマ無し・オチ無し・イミ無しの略でBLを表す言葉として腐女子が使い始めました。元は山場も落ちも意味もない低俗なストーリー構成の作品に使われた言葉とされています。
腐女子のつづ井さん
「推しカプ尊い」で有名な、SNSで誕生して書籍化までした腐女子あるあるのつづ井さん。世間一般の腐女子のイメージとは違った、自分や仲間の「萌え」を大事にする紳士な腐女子つづ井さんの独特の世界観は、柔らかい絵柄もあってオタクあるあるとして読者も多い作品です。
人それぞれの好みを尊重しよう
世の中は徐々に同性愛に対する理解が広がり、性の好みをオープンにしやすくなってきてはいますが、それを周囲が自然なものとして受け入れてくれるかというと、まだまだ課題や問題が多く残っています。告白したことで人間関係や社会的立場が、良くも悪くも変わってしまう事の方が多いのです。
「好き」「好ましい」と思う感覚は人によってそれこそ千差万別です。それが男女の性愛に関わらず、食べ物や芸術、趣味活動にも言える事ではないでしょうか、受け入れる社会が自然になり、尚且つ個人の好みが尊重される人間関係が自然になって欲しいものです。