ジョンドゥとは人の名前?何を示す言葉なのか紹介
日本人の一般的な名前として「太郎」があるように、英語では一般的な名前が「ジョン」になります。名前が明らかでないという意味でこの一般的な名を、身元不明の遺体や裁判などの公共の場でもジョンドゥと呼んで使っています。
ジョンドゥとは日本語でいう“名無しの権兵衛”のこと
現在ではあまり見かけなくなりましたが、日本でジョンドゥは「名無しの権兵衛」という呼ばれ方が一般的です。第三者から見て正体不明な人物に対して付けられる仮名のようなものだと考えてもらえればよいかも知れません。
女性の場合にはジェーンドゥと呼ぶことも
固有の名前を持たない存在に対して付けられるジョンドゥですが、先述のように使われる状況によっては性別を明らかにする場合もあるので、対象者の性別が女性の場合はジェーンドゥという呼び名になります。
ジョンドゥの由来とは?どのような経緯で使われるようになった?
いわば正体不明で存在しない名前なのに生まれた経緯があるのか?と思われるかも知れませんが、ジョンドゥという名称が生まれた経緯やその由来なども実は存在するのです。不明なのに不明じゃないという不思議なジョンドゥが使われるようになった経緯についてご紹介します。
起源は15世紀のイギリス!架空の人物を表すために使われた
その起源はなんと15世紀のイギリスに遡ります。当時不動産における土地の回復訴訟の議論を行うにあたって、貸主の架空名称としてジョン・ドゥをあてがい議論を進行したのが始まりとされています。
ジョンは使われることが多い名前?ドゥは雌のヤギやシカのこと?
現在でも英語圏でのポピュラーな名前として「ジョン」が使われる事は多く、今に比べて自然豊かだった15世紀の英国で一般的に使われていた雌鹿を意味するドゥが、人の姓に使われていないという理由で採用されたようです。
ジョンドゥと同じ意味で使われる言葉は他にも存在する?
架空もしくは正体不明な人物を表す言葉は、ジョンドゥの他にもいくつか存在します。それらの名前は日本でも一部有名なものもあり、もしかしたら一度はどこかで耳にしたことがある名前だったりするかもしれません。だからこその耳に馴染みつい聞き流してしまうような音が使われるともいえます。
ジョンドゥと同様にリチャードロウという言葉が使われることも
先述した不動産回復訴訟の議論で貸主にジョンドゥという仮名を当てがったように、借主にはリチャードロウという仮名が当てがわれました。こちらもジョンドゥ同様存在しない架空の名前であるため、ジョンドゥの様に名称不明な人物に使われることがあります。