車の天井をよく見てみるとプラスチック製のボタンの様なフタがあるのをご存知ですか?これは「メクラふた」と呼ばれています。このフタを取り外すと、中はネジ穴になっておりその穴を利用して天井に直接ポールなどを設置する方法です。
必要な道具
- メクラふたを外す道具:通常爪で外せますが、難しい場合はマイナスドライバーなどを使いましょう。
- L字金具等:ポールやアルミパイプなどを固定するために使います。
- ネジ:金具などをメクラふたを外した跡に固定するために使います。
- ポールやインテリアバー、細めの角材でも可能
ロッドホルダーの作り方
メクラふたを使用する事で、様々なスタイルのロッドホルダーを作る事ができます。作り方もそれぞれ違うので今回はシンプルで、かつ材料が変わればアレンジが自由自在にできる方法をご紹介します。
①メクラふたを外す
車内の天井にあるメクラふたを外しましょう。爪でも外す事はできますが、なかなか外れない場合はマイナスドライバーなどを隙間に差し込みテコの原理で外せるので試してみましょう。使用するポールや角材の長さを調節しておきましょう。
②L字金具を取り付ける
メクラふたを外したあとのネジ穴にL字金具を取り付けましょう。車種によってはアールがそれぞれ違います。一手間かかってしまいますが、金具をそれに合わせて変形させるとしっかりと固定できます。
③L字フックにポールを取り付ける
固定したL字金具にポールもしくは角材など支えになるものを取り付けましょう。取り付け方法は様々ありますが、角材の場合はしっかりとネジを打ち込むと良いでしょう。設置が完了したら、他のものと同様にロッドが転がってしまわないように固定できる加工をして完成です。
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ロッドホルダーを自作しよう!⑥イレクターパイプ
ここではイレクターパイプと表記していますが、塩ビパイプも同じ様な使い方をする事ができます。とても便利パイプで、ホームセンターなどで格安で手に入れる事ができるので材料を揃えればすぐに作業する事ができます。
イレクターパイプは自分の好みに作る事ができる
この種類のパイプには、オプション品で様々な形をしたジョイントが用意されています。パイプを適したサイズにカットして、好みのジョイントを組み合わせる事でロッド収納以外にも様々なバリエーションを楽しめます。
必要な道具
- イレクターパイプ:車内に収納棚を作る軸にします。
- ジョイント:イレクターパイプと組み合わせてさまざな高さの棚を作れます。
- ドライバーやネジ等の作業用道具
ロッドホルダーの作り方
それではこの自由自在にアレンジが可能な素材を使って車内に収納棚を作る代表的な方法をご紹介します。この方法を元にして、高さを変えてみたりネットを張って別のものも収納できるようにしてみたりと試してみましょう。
①パイプを長さを決める、下準備をする
まずは車内で使用するパイプそれぞれの長さを決めてカットしておきましょう。先ほど紹介したメクラふたのネジ穴を使ってパイプを固定する事によってよりしっかりと固定できるので、事前に外しておきましょう。
②左右の壁に固定ジョイントを付け、パイプを固定する
壁受け用のジョイントをメクラふたのネジ穴に取り付けます。パイプがすっぽりと入るサイズの穴があいているのでそこにパイプを取り付けます。もちろん、アシストグリップに結束バンドで取り付けても問題ありません。
③それぞれのジョイントを組み合わせて、四角形を作る
直角のジョイントなどを使ってパイプを四角形に固定します。それを元にしてロッドを上に設置するのも良し、フックなどを使って吊り下げるのも良し、他のジョイントを使用して段差のある棚を作ったりロッドを固定する仕組みを作る事もできます。
ロッドホルダーを自作しよう!⑦S字フック
こちらも100均で購入できるS字フックを使ったコスパの良いホルダーの作り方を紹介します。すでに紹介しているポールやインテリアバー、パイプなどと組み合わせて使う事もできますが今回はまた違った方法をご紹介します。
S字フックは作るのが簡単
S字フックはベースができていれば、ロッドを引っ掛けたい位置に取り付けるだけととても簡単なアイテムです。おすすめは同じく100均で購入する事ができるメッシュの大きい金網と結束バンドを使うだけで簡単に設置できます。
必要な道具
- S字フック:ロッドを引っ掛けるのに使います
- 金網:S字フックを引っ掛けるベースとして使用します
- 結束バンド:金網をアシストグリップに固定するのに使用します
ロッドホルダーの作り方
すでに様々な方法を紹介しているので、今回は別のアイテムを使った方法ですが同じ様にとても簡単に取り付ける事ができ、アレンジ次第では様々なものを収納できるようになるおすすめの方法です。
①金網を天井に設置する
金網をアシストグリップに結束バンドで固定します。サイズが足りない場合は複数の金網を結束バンドで綱がて使用するのがおすすめです。サイズがあわない場合は、違ったサイズの金網を組み合わせて試してみましょう。
②金網部分にS字フックをかけて完成
あとは、S字フックの位置を調節しながらロッドが収納できる間隔を計算して設置します。とてもシンプルで簡単ですがS字フックを使う事でロッド以外にも様々な物を収納できる収納棚を作る事ができます。
自作ロッドホルダーは救世主でもある!?
もちろん市販の収納棚の方が手軽で、安心して使用できる事には代わりはありません。それでもなお、ここまで自作する人が多いのには理由があるのでしょうか?自分自身は自作した方がいいのか、市販のものがいいのか?考えてみましょう。
市販のものだと車種が限られる
市販のアイテムは最初からロッドを収納しやすい車種に限定されて開発されている事が多いのが現状です。天井幅が狭い車種の場合は、設置が難しいので市販のものは使えない事が多いです。市販のロッドホルダーについて詳しくは別の記事で紹介しています。
自分が設置したい場所に作る事ができる
ここでは天井に設置する場合の作り方をご紹介していますが、人によっては天井にはどうしても設置したくないという人もいるようです。ロッドのサイズ次第ではバックドアにロッドホルダーを作る人もいるようです。このように自分が思うままに棚を作る工夫を考えられるのも醍醐味のひとつです。
ロッドホルダーを自作するときの注意点
様々なロッドホルダーの使い方、そして使う材料について紹介してきましたが、いかがでしたか?次は車内にロッドホルダーを作る際の注意点についてを紹介します。これを知っているのと知らないのでは、作る際の手間が違います。
①吸盤で取り付ける時は車の形状を確認しよう
市販の吸盤タイプのホルダーを使用する場合は、車の形状によって使用感が変わるので気をつけましょう。箱バンのような直線が多い車種は問題ありませんが、車内に曲線が多い場合はロッドホルダー自体に角度がついてバランスが取りづらくなってしまう可能性があります。
②失敗にご注意
市販のものはホルダーに適した素材で作られていますが、自作する場合は身近にある素材を使用します。そのため、車内の高温に耐える事ができなかったり長時間使用すると破損してしまったりしてしまうものもあるかもれません。口コミを参考にしたり、いろいろ試してみて適した素材を見つけましょう。
③収納スペースは確保しよう
収納棚の高さと、座席に人が座った時の空間を計算せずに天井にホルダーを設置してしまうと、いざロッドを収納してみると席に座った際にロッドの先端が頭に当たってしまったり、後部座席に詰める荷物が減ってしまう事もあります。事前にしっかりと計算しておきましょう。
④あくまで自己責任で作る
DIYをする人は常に意識している点ではあるのですが、自作のロッドホルダーを作る際には車に手を加える事もあるので自己責任で行うようにしましょう。もちろんしっかり作れば問題はありませんが、走行中に落下してくるような事にはならないように作りましょう。
ロッドホルダーを使う際に覚えておきたいポイント!
実際に釣りをする際に便利なこのアイテムをどのようにして作るのか、材料や作る際のコツ&注意点についてご紹介してきました。収納が完成して使う際に注意して置きたい事も覚えておくといいでしょう。
振動音には慣れるまで我慢!
天井にロッドを収納して車で走行中、道の状況によってはロッド自体が振動してカタカタと音が鳴ってしまいます。最初は気になってしまいますが、慣れるまでは我慢しましょう。もしくは、振動しない様にクッション材を工夫して使ってみましょう。
帰宅したらロッドは車から下ろしましょう!
釣りから帰宅したら、かならずロッドは車から下ろして片付けるのがおすすめです。なぜかというと、天井にあるロッドホルダーに収納したままの場合、車の窓からは丸見えなので盗難されるきっかけになってしまう事もあります。危険回避を考えたら、車から長時間離れる場合は片付けるのがおすすめです。
ロッドホルダーを低コストで自作しよう!
いろいろ紹介してきましたが、釣りを楽しむ人だからこそ一度は楽しんでほしいのが自作のロッドホルダーです。自分の車をより釣りを楽しむ空間に作り上げて、気分もあげて釣りを楽しんでみてはいかがでしょうか?