本結びの結び方&解き方を詳しく解説!便利で意外な使いどころも!

本結びはロープを結ぶ以外にも、さまざまな場面で活かされている結び方です。ここでは、本結びが重宝する場面の一部をご紹介します。あなたの身の回りのあちこちで本結びが活躍しているはずです。これを機に身の回りの本結びを探すという試みも面白いのではないでしょうか。

ロープで本や雑誌を縛る・括るときに

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不要になった新聞や雑誌、本を縛るときにも本結びは有効です。ロープワークというとアウトドアのイメージが強いかもしれませんが、ゴミ回収や引っ越しの荷造りなど、普段の生活でもロープワークが必要とされるシーンはあるのです。そういった意味でも本結びを覚えておいて損はないでしょう。

着物の帯留めを結ぶときに

本結びはベルトや着物の帯締めと帯揚げの結び方として活用されています。上記の画像は本結びからの蝶結びを行ったものです。古い出土品から本結びは石器時代の頃から使われていたことがわかっています。また、古代ローマではベルトを本結びにした石像が発見されており、これは「ヘラクレス・ノット」と呼ばれています。

風呂敷包みやお弁当箱を包むときに

本結びは、お弁当の包みや風呂敷の包みなど布の端を結び合わせる場面で、古くから重宝されてきました。手早く結ぶことができる上、結び目がちょうど安定感のある持ち手代わりになるため、持ち運びの際にも役立ちます。

水引の「結びきり」に

水引にも本結びは活用されています。水引において使われる本結びは「結びきり」といって、一度きりにしたい・二度とあってはならない場合に使います。その由来から病気や災害見舞のほか、結婚の際にも用いられています。逆に出産や開店など何度起こってもよい事柄に関しては、何度でも結び直せる「花結び」が使われています。

応急手当の三角巾に

本結びは医療現場でも活躍しています。医療現場で本結びと聞くと、骨折した腕を固定する三角巾を連想される方が多いかと思いますが、実際には外傷を負った頭部を三角巾で覆う必要がある場面などでも使われています。この結び方が推奨されるのは、固く結べる上に手順がシンプルであるため、咄嗟の処置に最適だと考えられているからでしょう。

その他アウトドアシーンで活用できるロープワークについて知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

本結びを使う時の注意点

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これまで紹介したようにさまざまな場面で活躍する本結びですが、状況によってはそれを使うに適さないときもあります。かといって、本結びが便利な結び方であることに変わりはありません。本結びを本当の意味で有効活用するためにも、この結び方が苦手とする状況を把握しておきましょう。

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