「動かない鳥」ハシビロコウはなぜ動かない?魅力いっぱいのその特徴をご紹介!

動かない鳥として有名なハシビロコウですが、実は表情が豊かで愛嬌があり、動物園でも隠れた人気者になっています。今回は、そんなハシビロコウが動かない理由や魅力、そしてハシビロコウに会える動物園もご紹介しますので、是非行ってみてください。

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「動かない鳥」ハシビロコウはなぜ動かない?

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「動かない鳥」とされていますが、その姿が見る人の心を動かすハビシロコウ。なぜかジッと見つめてしまう姿で、今ではどこでも人気者になっています。

睨めっこをしたくなってしまうハビシロコウの人気ぶりに迫ってみると、その魅力が分かってくるはずです。どうして動かないのか、理由を調べるとなお虜にされてしまうでしょう。

獲物に気づかれず狩りをするため

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どんな理由があって動かないのでしょうか。実はそっとしているのは自然では特に多く狩をするためなのです。確かにジッとしていると見つけにくいことが伺えるでしょう。

しかも魚がターゲットになっているので、敏速に動くのにちょうど良く、警戒心が強いとしても気付きません。近付いたところを見計らうからこそジッとしています。

しかもハシビロコウは日中はあまり動くことなく、夜を待つ夜行性の動物です。日中全く見れないことはなく魚が目的だけではありません。眼光が鋭く凛々しい顔立ちをしていることが見て取れます。魚をとるときの姿はこのようになっているのでご覧ください。

何だか鋭い眼光に驚いてしまうでしょう。動いている姿は捕まえて食べるためですが、ハシビロコウの魅力はそれだけではありません。ではその実態に迫って見ましょう。

「動かない鳥」ハシビロコウとはどんな鳥?

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確かに動かない鳥とされていますが、しっかり生活しています。ではどの種類に当てはまっているのでしょうか。見たことがない、全く分からないその動かない鳥のハシビロコウの実態に迫ってみると意外な一面が見て取れるかもしれません。

アフリカ大陸に分布する大型の鳥類

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フラミンゴのようにジッとまっすぐ立っている様子から、どこか謎めいているハシビロコウですが、ペリカン目ハシビロコウ科ハシビロコウ属に分類されています。動かない鳥だけあって、羽を広げた状態では2m30cm〜2m60cmにもなる大型の鳥類です。

ジッとしているときは1mちょっとから1m50ほどですが、それでも大きな種類であることはいえます。特徴的なクチバシも20cmの長さがあり、オスの体重は6kg近く、メスは5kg近くあるのが実際の大きさです。ウガンダや、タンザニアなど主にアフリカに生息しています。

ハシビロコウの分類には諸説ある

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以前はコウノトリ目ではないか、またはその他ペリカン類かもしれないという話もあり謎多かったハシビロコウですが、最近になり発達した動物学からDNAからサギ類ではないか、という諸説が出ています。ただペリカン目である存在から未だに解明されていない、謎が多いのもハシビロコウの魅力と言えるでしょう。

ハシビロコウは絶滅危惧種?

その人気は動かない鳥が珍しい、謎めいていて面白いだけではありません。残念なことにハシビロコウは、農地の開拓が進んでいることや、アフリカでは特に湿地帯が多いことから、ワシントン条約で絶滅危惧種Ⅱ類の動物とされています。

人間の力で何とかならないのか、と自然に任せず人間を頼ろうとも、飼育が非常に困難で今の時点では日本で繁殖された、という例はありません。

「動かない鳥」ハシビロコウの魅力

見ていてもなぜ飽きないのか、そこには睨めっこできるだけではない魅力が備わっているからです。凛々しい姿で立っているハシビロコウは、ただ狩のために立っているからではありません。

表情豊かで愛嬌たっぷり

険しい顔のようにしているハシビロコウですが、よく見ていると表情に変化があります。実はその凛々しさだけではなくお茶目と言えるその可愛さが愛嬌たっぷりといえます。表情が豊かに変わるので、ジッと見ているとその怒ったような状態からの変化が楽しいからです。

ギャップがある表情の変化は、思わず怖さから打って変わって吹いてしまうでしょう。一瞬見ただけでは分からないその愛嬌たっぷりの光景が、誰もが魅入られてしまうと言えます。

実は意外と動く

一瞬では分からない姿ですが、動かない鳥とされていても長い目で見ていると動くこともあります。たまにしか見られない、ちょうど見れた、など様々かもしれませんが、口を開けたり、羽を広げたり飛ぶなどするので見かけるかもしれません。

何のためにかと思うかもしれませんが、巣材を運ぶために飛び立ちます。突然動くこともあるので、出くわしたらまさにラッキーです。

こちらは巣材を運んでいる珍しい行動ですが、見るためにはそれこそ根気比べと言えるかもしれない光景でしょう。実際に姿を見たら驚くこと間違いなしです。

魅力を堪能するには15分以上観察をしてみよう

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どのくらい眺めていれば、動くシーンに出くわすことができるかです。15分以上は観察してみると、こればかりはタイミングですが動く場面を見られるかもしれません。

チラッと見るのではなく、最低でも15分以上は観察して見るとその魅力が徐々に伝わり、いつの間にか虜になっているでしょう。諦めずにいると、意外に動くシーンを見ることができるかもしれません。また見つめている間、知らない間に魅了されていることもあり得ます。

「動かない鳥」ハシビロコウの生態・特徴

動かない鳥として有名になっていますが、たまに羽を広げたり飛んだりだけではありません。魚を捕まえるのが1番の目的で動きませんが、肺を持つ魚がターゲット。

「ハイギョ」とも呼ばれる魚なので、呼吸をするために水面に顔を出します。そこが狙い目なのでその間ジッと我慢している、まさに狩をする達人です。

群れを作らず単独で活動する

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狩をするときは、群れで黙っていると想像してしまうかもしれません。でもその光景を想像することはなく、ハシビロコウは単独で静かに行動しています。

それからタイミングを計ってハイギョが呼吸のため現れたら一気に狙う、というのがハシビロコウの活動です。食べるためには単独の方が狙いやすい、とも言えるかもしれません。

あまり鳴かないハシビロコウはクチバシを鳴らす

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羽を鳴らしたり、飛んだり、または食べたりしますが、あまり鳴かないハシビロコウの表現方法はそれだけにとどまりません。方法はクチバシを鳴らすというシンプルな行動ですが、実は大切な行為です。理由は求愛でもありますが、威嚇でもあるクラッタリングという、コウノトリが良くする行動と言えます。

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