しかし、また体を乗っ取られる恐怖感からヒサユキについては話しませんでした。その後、母親にだけ誘拐の事を話すと信じてもらえました。
ヒサユキも操られていた
後で事件を振り返った女性は、ヒサユキは元々話すことも動くことも出来なかったのではないかと感じていました。彼を乗っ取った何かが体を動かしていたと感じていました。
また彼と部屋にいた時に、自分が操られている時は彼が動かなかった事から、普段は男を操りたまに女性の体に移っていたようです。
Contents
ヒサルキ『S氏目撃者』編あらすじ
ヒサルキやヒサユキの話が投稿されて数年後にある男性が投稿した内容です。
その投稿は露出系のアダルト掲示板に投稿された内容でした。
熱海付近で裸の女の人を目撃した
ある男性が5年前熱海に旅行に行き、夜に車でドライブしていた時に一人の女性を見つけました。
女性は服を着ていない状態で、男性側にお尻を向けた体勢でかがんでいました。
女が犬を食べていた
男性が窓を開けてみると、女性は走りさって行きました。ライトで一瞬照らされた顔は赤黒い色をしていました。
女性がうずくまっていた場所に車を降りて行ってみると、食い散らかされた様な犬の死骸がありました。
ヒサルキ『きらきらさん』編あらすじ
この投稿は保育園編によく似ているのが特徴ですが、その呼ばれ方は他とは違っていました。
動物の殺戮死体が見つかる
差しさわりがあるといけないと言う事で、時期と場所は伏せられています。
この投稿者のいる施設内で度々動物の惨殺死体が発見されていました。
子供たちはきらきらさんだと言い出す
ある日その場にいた子供に尋ねると『きらきらさんがやった』と言い出しました。
しかし、それ以上は答える事がなく、施設内の他の職員に聞いてもきらきらさんと言う名前に心当たりがない状況でした。
きらきらさんの話を聞こうとすると目をつぶす
ある日施設内の庭に子供達を連れ出した時、男の子「きらきらさんだ」と言って青空の一点を見つめました。投稿者が見ても空には何も見えませんでしたが、他の子供は全員空を見上げていました。
きらきらさんについて子供に尋ねると、子供は急に自分の指で両目を潰してしまいました。その子は少しして我に返り痛みで泣き出し、病院に運ばれましたが後遺症が残ってしまいました。
別々の話なのに奇妙な共通点が多い
ヒサルキはいくつかの話が別々に投稿されたのにも関わらず、『ヒサルキ』や『ヒサユキ』など奇妙な共通点が数多くあります。
また、同じ時系列で起きた話を別々の人がそれぞれの視点で書いているなどの特徴があります。
保育園編ときらきらさん編
この2つの話は呼び方こそ違うものの、数多くの共通点があります。
その① 動物の惨殺死体が頻発する
どちらの話も必ず前兆として動物の惨殺死体が頻発するという共通点があります。
きらきらさん編でも具体的に書かれていませんが、見過ごせないほど酷い状態だった可能性が大きいです。
その② 子供が必ず沢山いる
どちらも必ず子供が多くいる施設で起こってると言う共通点があります。
また、子供だけが正体を知っていて、その正体について尋ねても具体的な返答が返ってこない点も酷似しています。
その③ 目に関連する事が起きている
きらきらさん編では正体を尋ねると子供が自分の指で目を潰されてしまいました。
また保育園編では引っ越していった子供が目隠しされていた事から目を潰すのを防いでいた可能性があります。
小屋の2階編と明晰夢スレ編と目撃者編
この3つの話はそれぞれが他の話とリンクしていてます。それぞれの話を全て読むことで一つの話の流れが理解できるようになっています。
小屋での物音
小屋の2階編で2階からの物音は拉致された女性だった可能性がかなり高く、拉致された女性の聞いた音楽等も小屋の2階編での男との食事の時の内容とリンクしています。
この事から小屋でサークルのメンバーが食事をしている時に下の階では女性が監禁されていた可能性が大きいです。
裸の女性
拉致さてた女性が夢で裸で外を出歩き犬を食べていたという証言と、目撃者編の男性の証言が一致している事から、この二つの話は同じ出来事を指している可能性があります。
行動にも共通点が多い
明晰夢スレの女性や男性、目を潰してしまった子供など憑依されてしまった事などが共通点としてあげられます。
また、動物の死体を食べている事や動物が死んでいる点など獣の仕業の様な点も共通しています。
ヒサルキの正体を検証
一連の投稿に登場するヒサルキと言われる存在は体験談は多いが不明な点も多くあります。現在ではその正体について大きく二つの説が存在します。
猿の妖怪『ヒサル』
この説はその正体を『ヒサル』と呼ばれる妖怪の様な存在とする説です。『火猿』と書くこの呼び方以外に『火猿鬼』『忌被猿(キヒサル)』など地域によっても呼び方が異なります。
ヒサルは人間や動物に憑りつくと、その性質を変化させ凶暴化させます。また簡単には死なないゾンビの様になるとも言われています。
人に憑依する鬼
この説はヒサルキの真相と言う投稿が元になっています。戦時中に霊的な鬼を実体化させる実験を行って、その結果生まれた『ヒサユキ』がその正体だと言う説です。
実験の結果暴走したヒサユキが研究員を殺して喰らい脱走したとされていて、その後も様々人に憑依して生きながらえているとしています。
どちらの説も人に憑依して操っている
正体の説として挙げた二つの説は共通して人間に憑依して操っています。
また、憑依されると凶暴になる点でも類似しています。しかし、どちらの説の正体として決定的な証拠はありません。
ヒサルに関する話
ネット上ではヒサルに関連する話が何点か投稿されています。その大半の話が里山や農村などの自然豊かな所に多くあります。
犬に憑りついた話
ある村で少年が遊んでいると血だらけの犬が少年たちに向かってきた。犬は骨や内臓が見えていて、後ろからきた大人に逃げるように怒鳴られました。
その後犬は大人たちの手で焼かれ、少年達はお寺でお祓いを受けました。後であの犬について尋ねると『ヒサル』といっていました。
ヒサルの小屋
子供のころ夏休みに父方の実家に行った時、兄と二人で山で遊んでいました。山を登っていると道をはずれるなと言う看板がありました。兄が用を足したいからと道を外れて茂みに入って行きました。
帰ってきた兄は無口になっていて、そのまま帰ることになりました。数年後兄にその時の事を聞くと、道を外れた先に小屋がありそこのは目隠しした子供がいました。翌日兄は祖父『ヒサルの小屋に行ったか?』と聞かれたがごまかしました。
子供会での話
人間と猿との子供で山の中に住んでいたが、ある時人里に降りてきて人間の女性を拉致しました。すると、女性は泣きながら水瓶を猿にねだりました。ヒサルは女性の気を引くために水瓶を買いました。
その帰り道に女性に池の湖畔の桜の枝をねだられ、ヒサルは水瓶を背負い取りに行くも枝が折れ池に落ちてしまいました。背負った水瓶に水が入りどんどんと沈みゆく中、さらった女性に愛の言葉を残しました。
ヒサル正体にも様々な説がある
ヒサルはネット上でも様々な体験談がありますが、実はその正体についてまとめた元ネタともいえる話や色々な説が存在します。
ヒーヒーサル
佐藤清明氏の著書の『現行全国妖怪辞典』に記載されている昭和初期の妖怪です。この本には人や動物に憑りつくとしか記載はされていません。
理由としては遭遇する機会が少なく長らく幻の妖怪とされていたからですが、ネットの普及によって情報が集まりその習性などが判明してきました。
未知の寄生虫説
この説はその正体を哺乳類に寄生する未知の寄生虫とするもので、寄生虫が脳に寄生する事でその行動を操っていると言うものです。
寄生され本法的に行動する様子が何かに憑りつかれているように見えることからこの説が提唱されています。
果たしてヒサルキは実在するのか?
ネット上では有名なヒサルキですが、果たして本当に存在するのか今までに紹介したエピソードを元に考察を行います。
目撃情報は数多くある
ネット上でも関連した話は紹介したもの以外にも数多くあります。
また、その目撃者や体験者も不特定多数になっている事から、ヒサルキの存在する可能性は高いです。
多くのケースで姿は見えない
謎の存在を確認するには実際に見てみるのが一番信憑性がある方法です。しかし、多くの目撃情報や体験談を参考にするとほとんどの話が子供や若い子だけしか見えていない事が共通点として挙げられています。
また、憑依はするが姿をみた情報はまったくと言ってほど投稿されていません。
確かめるのは難しい
仮定としてヒサルキが子供にだけ認識だできて、大人には見ることが出来ない物だとするとその存在を確認するのは困難になります。
仮にヒサルキに遭遇しても、動物の死体や子供の証言でしか確認できないとなると、大人は投稿以上の体験を出来る可能性は低いです。
ネット上で話題の妖怪
ヒサルキはネット上で有名になった怪談話です。このようにネット上に投稿されて有名になった妖怪は数多く存在します。
しかし、ネットの特性上その出所は不明なものが多くなっています。
ネット上の妖怪はデマなのか?
近年ネットの普及で掲示板などに書き込まれる怪談を多くなってきています。しかし、そこに書き込まれる話は決定的な根拠がなく信憑性が不確かな話が多くあります。
しかし、民俗学等の妖怪などの伝承を照らし合わせると、内容の似通ったネット妖怪も存在する為、一概にデマと言い切る事も出来ません。
有名なネット妖怪
今回紹介したヒルサキ以外にも掲示板などに投稿されたエピソード内に登場する、有名になった妖怪が多数存在します。
その中でも特に有名な妖怪を何体か紹介します。
くねくね
くねくねは2003年ころからネット上で流行った怪談の一つで、ネット妖怪の中では珍しく話の出所が分かっているのが特徴です。くねくねは田んぼや川の向こうに見える、白または黒のくねくねした物体でその正体をはっきりと認識すると精神異常をきたすとされています。
2000年に投稿された話が元とされているが、その後様々な改変がされています。『オカルト板』と『民俗・神話学板』で話題となっています。くねくねについて詳しく知りたい方はこちらの記事も合わせてどうぞ。
八尺様
八尺様は2ちゃんねるのオカルト板に投稿された怪談に登場する、体が八尺(約2m40cm)のある頭に何かを乗せている点が共通しています。八尺様はある山村に封じられていた謎の女性の怪異で、気に入った男を付け狙い、その人間を数日で取り殺してしまいます。
『ぼぼぼっ』とおかしな声を出すほか、身内の声を真似て目当ての男子をおびき出したりもします。八尺様について詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ
姦姦蛇螺(かんかんだら)
姦姦蛇螺は上半身が腕が6本もある女性の姿で、下半身が蛇の姿をしていて、インド神話のナーガに似た見た目をしています。「姦姦唾螺」「生離蛇螺」「生離唾螺」などのいくつかの呼び名で呼ばれることもあります。
普段は人里離れた山奥の封印された区画で放し飼いにされています。基本的には人間は見ることが出来ませんが、封印を害したりその下半身を見たりしてしまうと決して助からないと言われています。
アクロバティックサラサラ
おかしな名前をしていますがネット上では出会ったらヤバイ存在として有名になっています。赤い服にサラサラとした長い髪の毛が特徴的な長身の女性の姿をしていて、屋根やビルの上などの高い場所での目撃例が多いです。
目は空洞で眼球はなく、非常に活発に行動するが『アクロバティックサラサラ』と呼ばれる理由です。八尺様に匹敵する身長があり目撃された地域も近いことから類似した存在と言う説もあります。
もしかするとあなたの傍にもヒサルキはいるかも
とても恐ろしい存在のヒサルキは今も誰かに憑依をして現代を彷徨っているかもしれません。もし、貴方の周りで動物の不可解な死が頻発したら、貴方の近く間で来ている可能性があります。
その時はその正体について気になってしましますが、子供に確認する事は控えた方がいいです。もしかするとその子もヒサルキに目を潰されてしまうかもしれません。
くねくねに関する記事はこちら
八尺様に関する記事はこちら