しかし、怖いと言い出す女の子もいたので、反対した女の子2人を残して男5人女2人で探検に行くことになりました。
中は納屋のような場所だった
小屋に行ってみるとかなり雰囲気が不気味で、中は小屋と言うより農機具を置く土間の様な所で、天井からはゴトゴトと何か動く音が聞こえてきました。
すると、外にいた仲間が上の階に明かりがついたと言い出しました。怒られるかとも思って慌ててそのに出て上の階を確認しました。
上の階に招かれる
電気の付いた方をみると首が出てきました。逆光になってよく見えなかったのでとても怖い状況でした。すると、首の持ち主は手招きをしだして学生たちを部屋に招待しました。
一階の壁際に上がる階段がありました。最初は真っ暗でしたが、途中の踊り場には上の階から光がさしていて明るくなっていました。
部屋の主と食事や音楽を楽しむ
中には30歳くらいの男がいて、机の上には料理とビールが並んでいました。部屋のなかはインド調の木彫りの置物や神様の肖像画が多く並んでいました。
学生たちはビールを飲みながら、男のインドに行った話を聞いたり、音楽を楽しんだりして過ごしました。CDの音量はとても大きかったが、男は気にせずさらに音量を上げます。
昨日の納屋での出来事を振り返る
男と食事を楽しんだ後は、夜遅くなってしまっていたので探検していた全員で民宿へと帰ることになりました。
男も小屋の入口まで送ってくれ、学生たちは民宿に帰り寝ました。
民宿に残っていた人に昨日のことを聞いた
次の日、朝食を食べている最中に民宿のおばちゃんが小屋に行ったか尋ねてきました。行ったことを伝えると『何もなかった?』としつこく色々と聞かれました。
また、昨日の出来事や外から小屋を見た様子が知りたくなって残っていた女の子2人に話を聞く事にしました。
自分たちがいたのは3階だったと気が付く
昨日残っていた2人にCDの音がうるさくなかったか聞くと、そんな事がなかったと答えました。しかし、残っていた女の子が音楽が聞こえて小屋を見ると、明るい部屋の下で明かりが少し光り消え後、1階の扉が開く音がしたと言っていました。
また、小屋に行った1人が踊り場に扉があったことに気が付いていて、帰るときに確認したら少し開いていたと言っていた。
不自然な点がいくつも明らかになった
最初に小屋に入った時に、上から物音がしていたが、てっきり食事に誘ってきた男だと思っていたが2階があったという事は別の誰かがいたようでした。
また、小屋に行ったときは3階も真っ暗だったが、男は一人で食べきれない量の料理を並べた状態で暗い部屋で何をしていたのかなどおかしな点がいくつもありました。
後日譚
小屋での出来事に違和感を覚えながらも、学生たちは旅行を終えて帰っていきました。しかし、投稿者は帰った後も不可解な話を聞いていました。
投稿者は後日譚として先に帰った女の子の話と小屋についての2つの話を投稿しています。
先に返ってしまった女子が失踪していた
旅行から帰ると、小屋を見て怯えて帰ったはずの女の子が居なくなっていた。一緒のアパートに住んでいる人間に聞くとあの晩は確かに女の子は帰ってきていました。
部屋は荒らされた様子もなく、普通に買い物にでて行った様子でした。女性はいまだに見つかっていないとの事でした。
失踪した女子が発見されていた
その後失踪した女の子と仲の良かった1人に失踪した女の子の母親から連絡がありました。実は失踪した女の子はいなくなってから1か月後には見つかっていました。
しかし、精神的に異常をきたしていて入院していた為、失踪したままという事にしていました。女の子は失踪中の事は何を聞いても答えなかったが、一言『ヒサユキ』とだけ口にしています。
あの小屋は昔は倉庫だった
民宿を紹介してくれたメンバーの話によると、あの小屋は元々は地元の倉庫と集会所でした。しばらく放置されていたが誰かが買い取ったという話でした。
いつの間にか例の男が住み着いていた様で、小屋の天井には魚の干したものが吊るされていてひどい臭いでした。
ヒサルキ『明晰夢スレ』編あらすじ
明晰夢スレにある書き込みがありました。投稿した女性は精神を病んでいて、落ち着いてきたので誰かにアドバイスを求めて投稿をしていました。
大学のサークルの合宿に参加した
投稿した女性は昔から霊感が強い女性でした。ひどい時は人間と区別がつかない時もあり、体調を崩すことが多く人付き合いは苦手でした。
しかし、大学に入る為に地元を離れた事によって、幽霊を見る体質も改善され社交的になっていきました
合宿で違和感や体調不良に襲われる
ある日大学のサークルのメンバーと合宿に行くことになりました。移動中の車内でBGMに違和感があり同じ曲の繰り返し様に感じました。
次第に気分が悪くなり、目的地に着いてからも体調がよくならず車の中で寝ていました。よくない夢を見たのか起きるとエアコンをかけていたのに汗でびっしょりでした。
民宿の横の小屋に男の人が見えた
民宿に向かう途中、なんとも言えない悪寒に襲われました。民宿につくと悪寒は最高潮になり、視線を感じるようになりました。
まずいと思いながらも視線の方に目を向けると、隣の小屋の二階に青白く光る男の人がいました。男は窓枠を貫通して全身が見えていて明らかに人間ではなく、自分を歓迎していない様子でした。
耐えられなくなって帰宅する
女性は限界だったので、メンバーに小屋の事を伝えたのですが分かってもらえず、一人で帰る事にしました。電車で帰宅中もずっと視線を感じていました。
家についてからお香や塩をまいて盛り塩をしました。寝るのは怖かったですが、睡魔に負けて寝てしまいました。