誰に対しても害がなく手軽に行えるとはいっても、やはり魔術の一つには違いないため実施にあたり注意すべき点がいくつかあります。
白魔術は誰にも知られないように行うことが大切
自分が祈っている願いを人に知られてはいけません。人に知られることによって、自分の願望に対する他人の嫉妬心など「邪念」が入り込む可能性があり、それが願いを叶える事の妨げとなるのです。
私利私欲のためではなく相手の幸せを願って行うこと
いくら願いを叶えるためといっても、自分の利益だけを優先して願ってはいけません。この魔術は「他利主義」が基本です。自らの願いが叶うことによって、周りの人にも幸運が訪れるといった気持ちで行うようにしましょう。
白魔術を信じて何度も行うこと!
正しい方法でおこなうことはもちろん大切ですが、魔術が成功するかどうかは願う人の思いの強さに左右されます。本当に願いを叶えたいのであれば、魔術を信じこころから祈る気持ちを持つことが何よりも必要です。
集中できる状態で行うことで成功する確率が上がる
自分の叶えたい願いを祈る時には、他人にそのことを知られ邪念が入り込まないようにする必要があるのは前述の通りです。それと同じ理由で自分に邪念があっても魔術はうまくいきません。自分の祈りに集中できるよう、環境を整えた上でのぞみましょう。
Contents
白魔術の歴史とは?白魔術はいつから存在しているのか
14世紀頃からヨーロッパを中心に広がっていったと言われているこの魔術は、いったいいつ頃から存在し用いられていたのでしょうか。
紀元前にはすでに存在していた?世界中で行われていた白魔術
16世紀の哲学者であったポルタが書き残した本によると、紀元前6世紀ごろの古代ペルシャにはすでに存在していたと記されています。世界中にあった古代文明では、王国の繁栄にため白魔術を用いていたようです。
白魔術の中で大きな役割を持つ”ヘルメス文書”とは?
ヨーロッパから世界中に一気に広がるきっかけになったのがヘルメス文書の存在でした。今まで経験則や祖先からの継承にもとづき行われていた白魔術に、理論的で統計的な基礎を示したもので、これにより拡大の勢いが加速したと言われています。
白魔術と黒魔術の違いについて紹介!力を借りる相手が異なる?
魔術と聞くと黒魔術の方をイメージする方も多いのではないでしょうか。「白と黒」名前からも全く正反対の性質を持つと考えられる2つの魔術について解説します。
黒魔術は相手に”悪い”影響を与える!悪魔に力を借りる魔術
他利主義を基本とし神や妖精の力を借りる白魔術に対し、私利私欲を目的とし悪魔の力を借りることにより、術をかける相手に病気などの不利益な影響を及ぼすのが黒魔術の特徴です。
リスクのある黒魔術とリスクのない白魔術
術者も術をかけられる相手にも双方によい効果を及ぼすのが白魔術であることは前述の通りです。これに対し黒魔術は悪魔と契約しその力を借りる必要があるので、その見返りを求められるところに大きなリスクがあります。
悪魔の求める見返りとは「人の魂」です。そのため、術者自身も自分を守るために「魔法陣」と呼ばれる結界を張りながら儀式行う必要があります。しかし契約が終わった後も悪魔は術者のことを忘れずに魂を奪う機会をうかがい続けるため、相手を不幸にすることは自分にも大きなリスクがあることを理解して行わなければなりません。
恐ろしい黒魔術についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
魔術をテーマにしたアニメも人気!
太古の昔から人類の営みの中にさまざまな形で溶け込んでいた魔術。そういったある意味身近な存在であるからこそ、魔術をテーマにした漫画やアニメも多数描かれています。
とある魔術の禁書目録
原作は2004年から刊行されている、鎌池和馬氏のライトノベルになります。アニメ1期は2008年10月から放映され、それ以外にも映画化やスピンオフ作品なども制作されています。
生まれつき右手にイマジンブレイカーを宿す高校一年生の「上条当麻」が、偶然出会った少女「禁書目録(インデックス)」と繰り広げる物語です。人口の8割りが学生というユニークな都市がその舞台設定となっています。
機巧少女は傷つかない
海冬レイジのライトノベルが原作となっており、2009〜2017年まで全17刊が出版されました。また、2013年10月にはテレビアニメ化もされ放映されています。物語の舞台は魔術で人形に命を吹き込むという「機巧魔術」をつかう人形師のいる世界です。
ここでは4年に1度人形師の頂点を決める戦い「夜会」が繰り広げられています。夜会に出場するため日本からやってきた赤羽雷真が、一族を皆殺しにした赤羽天全への復讐という本当の目的を隠しながら戦いに身を投じていく物語です。
魔術と魔法は違うの?世界の魔法学校を紹介!
「魔術」と似た言葉で「魔法」があります。2つはどう違うのかと言われると、明確な線引きには難しいのですが、現代の解釈で説明すると以下のようになります。
- 魔法:効力がすぐに現れてしかも目に見える。例えるとハリーポッターなどででてくる攻撃魔法のようなイメージ。
- 魔術:術をかけてから効力が現れるまでに時間がある。そしてその効力は目で見ることはできない。
世界にある魔法学校
魔法は魔術と並んで古くから私たちに馴染みのある言葉です。そして世界には魔法を学ぶための学校というものが、いくつも存在していると言われています。そんなちょっと神秘的でもある魔法学校をいくつかご紹介しましょう。
ホグワーツ魔法魔術学校
映画ハリーポッターでもおなじみの有名な魔法学校です。スコットランドのどこかに存在すると言われており、ダンブルドアなどすぐれた魔法使いを排出しています。世界の中では安全な魔法学校とされていますが、敷地内には近づくと攻撃してくる「暴れ柳」や危険なものも棲息している「禁じられた森」などもあります。
魔法処
日本の南硫黄島の山頂にある学校です。ホグワーツのような学生寮は完備されていないため、生徒たちは毎日実家からウミツバメで通学しています。入学生には学生の体の成長に伴い大きさが変化し、経験値によって色が変わるという魔法のローブが贈られます。魔法界のルールを破ると即刻退学になり、魔法省の裁判にかけられるので注意が必要です。
ボーバトン魔法アカデミー
ピレナー山脈のどこかに存在しており、美しい宮殿のような校舎だといわれています。フランスを中心にスペイン・ポルトガル・オランダなどさまざまな国籍の生徒が在籍して魔法を学んでいます。賢者の石の製造者の一人と言われるダンブルドアの友人ニコラス・フラメルも在籍していました。
日常をより良い方向へと導く白魔術!
今回は白魔術について詳しく解説してきました。同じ魔術という名前がついていても黒魔術とは全く異なり、自分だけでなく周りの人々にもよい影響を与えてくれるものだということがお分りいただけたと思います。
魔術をかける方法も比較的手軽にできるものがほとんどです。今回の記事も参考に「周りの人々を幸せにしたい」という思いで術を試してみてください。そういった気持ちを持つだけでも、自分自身に幸せな気持ちが訪れるのではないでしょうか。
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