どんこの生態・特徴
水温に敏感に反応する一面があります。暑いところが苦手なため、夏は深いところに潜っていることがほとんどです。冬は浅いところにも出てくるため、漁期が冬であるのはこの性質が関係しているともいえます。
性格は非常に温厚で警戒心も薄いため、初心者でも割と簡単に釣ることができる魚でもあります。
どんこの生息域
北海道を起点に太平洋側は南は三重県まで、日本海側だと山口県までと、割と広く分布していますが、主な産地は北海道、東北地方になります。
中でも青森、岩手、宮城にまたがる三陸は国内一の漁場になっていて、冬を迎えると底引き網による水揚げも盛んになります。また釣り物は質も良いので高級魚として出荷されることもあります。
どんこの旬っていつ?
年中獲ることができる魚でも食すのにベストなタイミングがあります。ではどんこの場合は一体いつが旬といえるのでしょうか。身に適度に脂がのり、サイズ感のいい肝を蓄えた季節をこれから解説していきます。
どんこの旬は冬!水温に敏感な魚!
海水温が16度〜18度くらいになると活発に動き回りますが、それ以上だと動きも鈍くなり、場合によってはより深いところへ移動してしまいます。
つまり水温と密接な関係を持っており、このことから貪欲に捕食をした栄養たっぷりの個体は晩秋から初春に多くなるといえます。釣りも同じで、春頃がもっとも適しています。
どんこの旬の味!肝がおいしい魚
漁期も秋の終わりから冬を経て暖かくなる春頃まで盛んに行われます。11月から3月は数字でみても、もっとも漁獲量が多い時期です。
この時期は脂ののりも良いほか、おいしさを語る上では絶対に外すことのできない肝のサイズも良好です。後ほど詳しく紹介しますが肝を使った鍋物や味噌汁が一番おいしいのもこの時期になります。
どんこの釣り方を紹介
漁だけではなく釣ることもできる魚です。非常に警戒心がなく、どちらかといえば鈍感な性格なので釣りに慣れていない人でも気軽にチャレンジできます。
ただし季節によって釣果が左右されやすいので、狙うのであればピンポイントで時期を見極める必要があります。では釣り方を紹介していきます。
どんこは穴釣りで釣れる魚
穴釣り用の竿を使ってテトラポッドの間などを狙って釣ることができます。仕掛けは扱いやすいブラクリがおすすめです。仕掛けを落とした時にしっかり底まで落ちる場所でアタックしましょう。
餌はアオイソメが一般的です。年中釣れますが狙い目としては海水温の低い季節、さらには夜がもっとも連れやすい魚です。
どんこは外道で釣れることも
どちらかというと専門に狙って釣る人よりも外道として釣り上げられることの方が多い魚でもあります。アイナメ、カサゴなどロックフィッシュ狙いや、夜釣りメインのアナゴ、また沖アミ餌にも寄ってくるので出会う確率は結構高いといえます。
もし奇遇にも釣れたらぜひ持ち帰っておいしく調理してください。