トンカラトンとは?出会うと斬り殺される?その正体や対処法をご紹介

しかし、本人との連絡がつかないまま調査は停滞しています。結局、はっきりとした真相はまだ謎です。

トンカラトンのルーツを考察

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この怪異が地方で語られていた怪異だと仮定してみましょう。昔から、怪談や妖怪の類いは何かへの警告を幼い子供などに言って聞かせるための方便として使用されていた話が元となっている場合が多いです。

例えばお盆の時期に海に入ると死者にあの世へ連れて行かれるという怪談は盆の時期の高波や大量発生するクラゲから子供の身を守るための方便からきています。この怪異にもそういったルーツとなる話があるのか、ここでは考察していきます。

自転車への注意喚起?

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この怪異の一番の特徴は怪異が自転車に乗っているところです。包帯、刀と危険であったり不気味な特徴は怪談の中ではありふれていますが、自転車を運転する怪異というのはあまり類を見ません。

他の要素は「怪談っぽくしよう」と思えば後付け設定としていくらでも思いつきそうですが、自転車に乗っているということは思いつきにくいでしょう。つまり、そこが話の元となるものが見えるポイントなのではないでしょうか。

ルーツは明治時代?

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自転車が日本で使われ出したのは明治時代の半ば~後半くらいで、当初は富裕層の男性が乗るものでした。当初危険な運転をする人が多く、批判されていました。

怪異の発祥がいつなのか定かではありませんが、この時期に自転車への注意喚起として「自転車には注意しろ」「自転車の音が聞こえたら逃げろ」といった意識を子供達に植え付けるために考えられた怪談であるという可能性も考えられるのではないでしょうか。

他の怪談の地方版?類似の怪談

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昔はインターネットがないため、怪談などの話は基本的に人伝いの噂話や雑誌から入手するのが主流でした。そのため、話が人から人へ伝えられる際の齟齬や勘違いが発生し、特に情報の遅い地方では独自の妖怪などが生まれることもありました。

この怪異もそういったもののひとつではないかと仮定し、元となっていそうな怪談について考えていきます。

包帯おじさん

夜道を歩いていると現れる怪異です。包帯を巻くように言ってきて、従わないとナイフで刺されます。刃物を所持している点、包帯というキーワードなどが合致しています。

サイクリング婆ちゃん

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夜な夜な公園でびしょ濡れの老婆が自転車を漕いでいるという怪談です。自転車を漕ぐ怪異である点が合致します。

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