廿日市女子高生殺人事件|北口聡美さんはどんな女性でなぜ殺害されたのか

なかなか情報も集まらない中、お父様が開設したブログでも日々情報提供を呼び掛けていました。そのブログは大きな反響を呼びまたお父様の聡美さんに対する愛情が深く感じられるブログとなっており、ブログを読んだ人は忘れてはいけない事件だと思いなおす事ができる物でした。

中でも、聡美さんがもし生きていたら30歳を迎えていた日のブログは多くの人を感動させ、そして一刻も早く犯人逮捕に繋がる何か大きな情報を手に入れる事ができないか、何か犯人逮捕に結びつく手伝いは出来ない物かと多くの人の心を動かす内容だったのです。

チラシを配って情報取集

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また、ブログだけではなくお父様は市内のショッピングモール等でチラシ配りも頻繁に行い情報収集を行っておりました。どんなに小さな情報でもどこから解決に繋がるか分からない状況でしたので些細な事でも情報が聞けるようなるべく多くの人と関われるようにしていたのです。

北口聡美さんの父・忠さんのブログ

お父様は犯人が逮捕された後もこの事件が風化されないようにブログを続けております。遺族を無くした悲しみは犯人が逮捕された後も続きます。そういった被害者のリアルな気持ちやまた、自分の家族が犯罪に巻き込まれてしまった方達へ向けた集会や講演会等も精力的におこなっているのです。

葬儀後の父・忠さんの言葉

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葬儀が終わった後、お父様は遺骨を抱え”こんなに軽くなってしまって”と悲しみに溢れた言葉がでてしまったのです。以前、お父様は足の靭帯を切ってしまった聡美さんを助ける為、おんぶをした時にずっしりと感じた重みを思い出しながら”それが何も言わない”と見ていて苦しくなる程の言葉でした。

北口聡美さんの父・忠さんは今も戦い続けている

お父様は犯人が捕まった後に、聡美さんに心の中で”事件が解決したよ”と伝えたようです。しかし、同時に”守る事ができないで、ごめんなさい”とも強く思ったそうです。こればかりは、犯人が捕まった所で、忘れられない感情なのでしょう。お父様はこの感情と共に一生生きていかなくてはいけません。

そんな気持ちを共有できる仲間、こんな気持ちになる人が少しでも減ってくれるようにとの願いから今でもブログを書き、風化してしまう事件が少しでも減るようにそして同じ遺族になってしまった方との交流会として集会や講演会を開く姿はいつまでも戦い続けているように見えるのです。

広島県の話題になった未解決事件

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広島にはまだ、解決していない未解決事件が残っています。全ての事件のご紹介は出来ませんが中でも謎が多く残っている物、その時大きな話題になったニュースを2点取り上げております。事件が風化されてしまわぬよう少しでも多くの情報が手に入ればと願っております。

また、広島以外でももちろん未解決事件は多く発生しているのが現実です。少しでも多くの事件が解決できるようまた、今後未解決事件等が発生せぬよう祈るばかりです。ここで平成最初に起こった未解決事件について書いた記事をご紹介します。

広島中区西白島町少女刺殺事件

2000年1月にコンビニ帰りの熊井梢さん(当時16歳)が何者かに後ろから4か所刺され死亡した事件が発生しました。その時にたまたま携帯に電話した友人へ”痛いよ、痛いよ、血が止まらんよ”と言葉を残し電話は切れてしまったのです。そして、この事件に関してはいまだ犯人は逮捕されていないのです。

この事件の引っかかる部分として、熊井さんは事件直前に友人へ”とても大事なこと”について相談をする約束をしていたのです。しかし、殺されてしまった今、その大事な事が事件に関係しているのかは謎のままとなってしまいました。

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