オウギワシは猛禽類最強!その理由や生態を徹底解説!繁殖方法や子育ても

猛禽類最強の鳥、オウギワシ。英名ではハーピーイーグル、これはギリシャ神話の魔物ハーピーが名前の由来とされています。神話の魔物の名前を付けられるオウギワシ。猛禽類最強と呼ばれる理由や、人間に危害を加えるのか?動物園で見られるのか?などオウギワシに関する気になる情報をまとめました。

この記事をかいた人

読みやすい記事を心がけています。2人の男子を育てるシングルマザーです。
Array

オウギワシは猛禽類最強!

猛禽類最強という名をものにしたオウギワシは、体もビッグですが力も強いことで知られています。最強と言わしめる特徴を詳しくご紹介していきます。

オウギワシの基本情報

翼を開くと2メートルにも達する大きな体を時速65~80㎞の猛スピードで樹の間をすり抜けながら飛行する空のハンターです。動物食で生きているものほとんど全て食すほど食欲旺盛で狙ったターゲットは逃がしません。

英語名は神話が由来

ハーピーイーグルと呼びます。腕が鳥の羽になっていて、鋭い爪で人を襲う半人半鳥の怪物ハーピーがギリシャ神話に登場しますが、酷似とされ名づけられたといわれています。

野生界で滅多に見られない

かつて南アメリカに滞在した探検家たちは、最強の鳥を一目見ようと試みますが、滅多に見られない伝説級の鳥であり、見た目の美しさも兼ね備え、偉大な鳥だと称えたのです。

オウギワシの見た目

Alexas_Fotos / Pixabay

鋭い爪が特徴的であの凶暴なクマよりも鋭いとされています。白と黒のボーダーラインのように羽がびっしりと生え揃い、体はグレーです。頭には黒い扇の形をした冠毛がついており王者の風格が漂います。

強い象徴とされることが多くシンボルマークとしても多く使用されます。

可愛らしい大きな黒い目

彼らの第一印象は強くて動物を襲う鳥というイメージが強いですが、意外にも正面からみると黒くて丸い目は大きくて、顔周りの毛は薄いグレーで可愛らしい顔つきをしているのです。

オウギワシの生息地

stokpic / Pixabay

南米大陸から中米エリアの熱帯雨林に生息しています。高い木の上に巣を作り2年に一度繁殖します。人を恐れないために狩猟されたり木の伐採から住みかが減少したことで、近年では成体数が減ってきています。

寿命は25~35年ほどで、現在300羽が生存しているといわれています。

頭の冠毛の役目とは?

黒くて美しい冠毛を持っているのが特徴的ですが、彼らにとって大きな働きをする大事な部分でした。どんな機能があるでしょうか?最強ともいえる彼らになくてはならないものだったのです。

聴覚をより感知するため

この部分は小さな耳を助ける役目をしているのです。彼らの聴覚を改善し、高い音源能力を察知するのです。そのため遠くにいながら僅かな音を感知しターゲットを見定めるのです。見つかったら最後です。

正確に音を捕らえる

GG-125 / Pixabay

獲物であるターゲットの出す音を聞き分ける能力があるので、聞こえてくる音を頼りに近づきものすごいスピードで捕えるための準備をします。

フクロウにも備わっている

Capri23auto / Pixabay

夜行性で暗い中でも的確に獲物を捕らえることができるフクロウにも、彼らと僅かな音を感知する優れた機能を持っています。ですから自然界の暗い中でも獲物を捕らえ生きていくことができるのです。

オウギワシが猛禽類最強と言われる理由①最強の握力

鳥類の中でも強い位置に君臨する猛禽類ですが、その中でも最強といわれる彼らは生態系のトップといえます。特に強いと言われているナンバーワンの握力についてご紹介します。

猛禽類最強の握力140kg!!

強い握力を活かし大きな獲物も捕獲するまさに最強ハンターなのです。狙ったターゲットを木から、いとも簡単に引きはがし巣まで運んでしまいます。およそ4㎏前後の獲物は簡単に運べます。

自分と同じ重さにもなるナマケモノまで運べる

minkewink / Pixabay

連れ去っていく映像は有名ですね。ナマケモノはほぼ一日中木にしがみついているため長くて鋭い爪が特徴的ですが、簡単に引きはがしてしまう強さなのです。

ナマケモノをさらうオウギワシの動画

まるで、ぬいぐるみを抱えて飛んで行ったかのように、あっという間の神業です。ナマケモノの鋭い爪でも秒殺で木から引き離してしまう驚異の力なのです。

地上の大物まで連れ去る

木にくっついている獲物だけではなく、地上を歩く子ヤギや子豚までもがターゲットです。大きな翼を使って羽ばたき颯爽とさらってゆくのです。まさに恐れるものなし状態ですね。

鳥葬について詳しく知りたい方は、こちらも良かったらご覧ください

オウギワシが猛禽類最強と言われる理由②飛行能力の高さと器用さ

morfar / Pixabay

彼らの体重は約8kgでずっしりと重みのある体ですが、そんなことは思わせないような飛行力の高さを誇っています。悠々と飛び回る器用さは王者の風格が漂います。

自由に飛べる器用さ

rosinakaiser / Pixabay

颯爽と生い茂っている木々の間をスルスル通り抜けることが可能です。熱帯地方は木も多く敵から身を隠し守るために住みかを木に選んだ動物たちも多いですが、彼らにターゲットにされたら逃げ切ることは難しいのです。

驚異の運動神経

熱帯雨林はびっしり木が生い茂っています。その中を2mもの大きな体で木の間をくぐって獲物を狙えるわけですから、運動神経抜群です。

ジャングルのサルでも捕獲可能

joelfotos / Pixabay

木登りが得意で長い手足を器用に使い、うんていのように渡り歩くことも得意なサルも、彼らのことは大変恐れています。発見するとパニックになるほどで、見つかったら最後、軽々持ち上げられ巣まで運ばれてしまうのです。

オウギワシが猛禽類最強と言われる理由③鋭く長い爪

Kincse_j / Pixabay

鳥類の中で最も大きい爪で、掴まれればひとたまりもありません。多くの動物たちが恐れをなしている鳥界の王者は、どこまでも高水準の武器を持っています。爪についてご紹介します。

あの熊よりも長い爪

JoaquinAranoa / Pixabay

人間を見かけると、鋭い爪で一撃し命さえ奪ってしまうことがある恐ろしいクマは、近年被害も年々増えており人間界で恐れられている猛獣です。ですがそれよりも長く鋭い爪なのです。

爪の長さ

およそ20㎝にもなる長い爪を持っています。カールした鋭い爪は人間の大人の腕の骨を簡単に折ることもできるパワーがあるとされています。

握力と合わさるとすごいことに

geralt / Pixabay

最強パワーを出す握力と鋭い爪がダブルで合わさってしまったら、人間でもひとたまりありませんね。まさに生態系のトップを君臨するだけのパワーを持ち合わせています。

オウギワシが猛禽類最強と言われる理由④早いスピード

geralt / Pixabay

重い体ですが王者はスピードも劣らないのです。握力・飛行力・鋭い爪・スピードの4つの武器が揃っている猛禽類最強の彼らは、敵なしの存在感を放っていますね。スピード力は一体どのくらいでしょうか?

最大時速80km

jingoba / Pixabay

自動車が高速道路を走る速度まで出すことが可能なのです。大きな翼を羽ばたかせながらスピードを出し、ターゲットを見つけたらスピードを緩めることなく突進し捕まえます。その突進力のパワーも最強なのです。

ライフルの3倍の威力

Norm_Bosworth / Pixabay

衝撃した際のパワーは凄まじい破壊力を持っています。人間でも掴まれたら頭蓋骨まで貫通してしまうほどの衝撃力です。木にしがみついてるナマケモノもあっさりと連れ去ることができるのも納得の力ですね。

オウギワシが猛禽類最強と言われる理由⑤抜群の視力

自動車ほどのスピードで潔く飛行し獲物を見定めるわけですから、当然視力も優れていなければハンターは不可能と言えます。どの程度の視力なのでしょうか?知られざる視力についてご説明していきます。

200m先からでも2cm未満の物を見ることができる

RandyDMM / Pixabay

彼らは木に掴まり、ひたすら獲物が訪れることを待ちます。23時間ほども辛抱強く待つほどで、遠目からでも獲物を見つけたら得意のスピード力と飛行技で仕留めにいくのです。

捕まったら即死

致命傷は鋭い爪と最強の握力で50㎏以上の圧力をかけ、骨まで粉砕します。ですから捕まっても逃げ切れることはなく捕まったら最後を意味するのです。サルが恐れてパニックになるのも納得ですね。

視力を活かした百発百中の狩り

IainPoole / Pixabay

優れた視力と観察力でターゲットを逃がしません。スピードを生かして獲物の上に飛び込み、逃げる隙を与えないまま伸ばした足で引っ掛けます。厳しい自然界で生き残り子孫を残していくために備わった能力の素晴らしさは圧巻です。

自由自在の飛行

大きな幅の広い翼を十分に生かし、上からも下からも狩りをすることができますが急降下は苦手とします。獲物を確実に捕り巣まで持ち帰るため、余分なエネルギーは使わない賢い鳥なのです。

人間の4倍の性能を誇る

Free-Photos / Pixabay

視力5、0と驚異の視力の良さを誇っています。紫外線を見ることも可能なため、空を飛行しながら獲物をキャッチする能力にも長けているのです。

猛禽類最強のオウギワシにも天敵はいる?

analogicus / Pixabay

食物連鎖のナンバーワンを誇り自然界には敵なしの強さですが、唯一の敵がいました。それは人間です。人間の手によって絶滅の危機に及んでいるのです。なぜ人間はそのようなことをしているのでしょうか?詳しくご説明していきます。

オウギワシに天敵はいない

QuinceMedia / Pixabay

彼らは5つの高水準のパワーを持ち合わせており生態系ナンバーワンを誇っています。自然界には敵はいません。百獣の王とも言われるライオンは地上で生息しているので飛行が得意な彼らが狙われることはないでしょう。

唯一の天敵は人間

geralt / Pixabay

彼らが唯一勝てない相手、それは密猟や熱帯雨林に生い茂っている木の伐採を行う人間です。生態系最強を誇る彼らでも人間の手や機械の技術にはかなわなかったのです。現在でも数は減っており、問題視されています。

オウギワシは純絶滅危惧種

2234701 / Pixabay

激減してしまったことから、保護をし成体数を増やそうと取り組みが行れています。ですが一度減ってしまった数を元に戻すことは難しいことなのです。どのような理由があるでしょうか?

数が減っている理由①森林伐採

Free-Photos / Pixabay

NEXT 数が減っている理由①森林伐採