【廿日市女子高生殺人事件】囁かれた噂や事件の真相、犯人の本当の動機は?

犯罪心理学とは犯罪行為を行った人の背景にある心的要因を明らかにする心理学です。様々な人々が犯罪を犯し、その人々の数だけ性格は存在しますが、その性格の特徴を理解しているだけでも人が犯罪に走らないよう気を付けることができるでしょう。

性格の特徴として誘惑に負けやすい意志欠如型、調子のよい軽そう者、突然怒り出す爆発者、自己中心的な自己顕示者、後ろめたさを感じない情性欠如者、機嫌が変化しやすい気分易変者、自分に自信のない自信欠乏者。ほかにも、捨てられる不安をもつ境界性格障害、自分だけを愛する自己愛性格障害、人を信じられない妄想性人格障害などがあります。

鹿嶋学容疑者の傾向

Counselling / Pixabay

犯罪心理学の系統によると、鹿嶋学容疑者はストレスをため込み発散できずに爆発した爆発者や、動物を殺しても後ろめたさを感じず、犯罪を犯しても14年間何事もなかったかのように逃げ続けたことから情性欠如者の系統にあたります。

これらの性格傾向から改心の方法として、ストレスの上手な発散の仕方を学び、刑務所の中で被害者の気持ちになって考えるということが挙げられます。これからの刑務所生活の中で鹿嶋学容疑者が改心してくれるといいのですが。

廿日市女子高生殺人事件被害者家族の現在

wondermar / Pixabay

発生から14年の時を経て、ようやく解決するに至った廿日市女子高生殺人事件。ある日突然家族を奪われたその遺族の方々の悲しみはどれほどのものだったでしょうか、そして事件が解決したいま何を思っているのでしょうか。遺族の方が語った心境をご紹介させて頂きます。

娘に会えないことには変わりない

Free-Photos / Pixabay

14年間警察とともに戦い続け、精力的な課外活動をも行っていた聡美さんの父親は、犯人が逮捕された報告を警察から受け、犯人逮捕当日の午後には廿日市警察署で会見を行い、心情を語りました。

その内容は「この日を迎えるまで、不安な気持ちがとても大きかったが、やっともやもやした気持ちが払拭(ふっしょく)された。事件が解決してよかったと思うが、娘と会えないことに変わりはない」とのこと。彼は鹿嶋容疑者が逮捕のされたとしても帰らぬ娘をおもって無念さをにじませました。

ブログを開設し思いを綴る

Free-Photos / Pixabay

犯人が逮捕された際、聡美さんの父親は事件後に開設した自身のブログにて、娘さんへの思いをつづっています。彼は娘さんに胸の中で「事件が解決したよ」と伝えたそうです。14年もの歳月をかけ、ようやく報われるときがきました。

さらに「守る事が出来ないで、ごめんなさい」という想いの方が大きいし、これからも、その想いは持ち続けていくと綴り、そして新たな闘いに負けそうとかくじけそうになった時には娘の写真を見て、絶対に負けないように頑張っていくと述べています。

集会や講演で積極的に話をしている

Pexels / Pixabay

現在も講演や集会など、積極的な活動を続けている聡美さんの父親。事件が解決した今も活動を続けているのには、自分のような思いをする人が一人でも減ってほしい、また同じような事件にあった人々と気持ちを共有したいという思いが感じられます。その活動により風化してしまう事件も減っていくことでしょう。

聡美さんの父親はブログで自身が所属している「宙の会」の会員の皆さんや広島県内に限ったとしても数多くの事件が今でも未解決のままとなっていることを述べ、残された家族の願いをかなえ、事件が早期解決するためにも関心をもってくれた多くの人に事件解決のご協力をしてくれるよう、強く願っています。

事件発生から14年目にして解決した廿日市女子高生殺人事件

geralt / Pixabay

何の罪もない女子高生が自宅に押し入った殺害され、犯人は14年間も逃亡し続けたこの事件。事件から14年と長い年月は経ってしまいましたが、やっと事件は解決に向かいました。犯人が逮捕されて少しでも被害者やその遺族の心が癒されることを願うばかりです。

死刑囚・関根元に関する記事はこちら

三上静男に関する記事はこちら