優曇華の花というのは伝説であり、仏教の教えが記述されている書記にも載ってあるのですが、同時にことわざでもあります。具体的にどういった意味があるのか?そして使用例も考えながら皆さんに解説していきます。
ことわざ「優曇華の花」の意味
花開くのが大変珍しく、たくさんの年月を要することから、そのことわざの意味はめったにないことや稀であるという意味があります。その伝説の事を理解していると、そのことわざの意味をおのずと覚えられるのではないでしょうか?
ことわざ「優曇華の花」の使用例
実際の使用例を紹介します。ずっと宝くじを買っている人が1等当たった時に、「これはまさに優曇華の花だ」というように使用したり、まためったにプレゼントをしない友人から、贈り物をもらった時に「まるで優曇華の花だな、おまえからプレゼントをもらうなんて驚いたよ」みたいに使うことができるのです。
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優曇華の花をセリフに使うアニメキャラがいる!
じつはそのことわざをセリフとして使うアニメキャラがいるのです。しかもそのキャラは割と最近に流行ったアニメでかなり知名度のある作品なのです。ではどんなアニメでそんなキャラがそのセリフを言うのでしょうか?
刀剣乱舞「小夜左文字」のログインボイス
日本を象徴とする、有名な刀の数々を擬人化したアニメコンテンツ刀剣乱舞の登場人物の一人である、小夜左文字がゲーム版のログイン時に発するセリフの一つに、今回のテーマである優曇華の花が含まれているのです。
小夜左文字ってどんなキャラ?刀は?
普通の刀よりも短い短刀であり、それに合わせたものなのかキャラ自身も身長が極端に低くなっている。誰も信じることができず同時に心を許さない性格であり、そのためセリフの数々は少々冷たくドライなものが多いのです。
優曇華の花のセリフの元ネタ
「盲亀の浮木、優曇華の花待ちたること久し…此処であったが百年目」
(引用:刀剣乱舞)
これがセリフの全貌なのですが、ここまでの記事をしっかりと抑えて読んでいただけている方であれば、元ネタが仏教の経典の一つであるあの「法華経」であることに気づいたのではないでしょうか?花だけではなくきちんと亀までもセリフの中に組み込まれているのです。
優曇華の花には不吉な意味もある
花言葉は「輝く花」であったり、ことわざや伝説上では、めったにない幸運が訪れたり、いいことの象徴であるこの仏様の花であるのですが、実は反対に不吉な意味もあるのです。それがどういったものかご紹介していきます。
この言葉のように良い意味を持ちながら、また反対に悪い意味も持つという不思議な言葉は意外と多く存在していて、また一方の意味がひとり歩きして世に知られていることもあるのです。
日本で優曇華は不吉
不吉だといわれているのは、なんとわが日本なのです。古くから仏教の信仰がある日本で、なぜそのような意味が生まれたのでしょうか?そして不吉だといわれるその意味は何なのでしょうか?その疑問について後述で解説していきます。
不吉だとされる優曇華の意味
本来であれば数千年に一度の良い事が、千載一遇の幸運が訪れるという意味があるのですが、その逆でめったにないとんでもない厄災や不幸が訪れるという意味があるというのです。そしてその悪い意味のほうが広く伝わっているそうなのです。
優曇華が不吉だと言われるようになった理由
実は古い過去にはこの花が咲いてしまうと、村が全焼してしまったり、大病が流行して死人がたくさん出てしまう前兆として知られていたのです。なぜそのような認知になったのかというと、その幻想的な見た目ゆえに、悪いあの世の魂が一点に溜まったものだとされていたそうなのです。そのため不吉といわれるようになったのです。
日本では彼岸花も不吉なものとして扱われることがあります。そんな彼岸花について詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。
海優曇華という動物もいる
実はこの地球上には海優曇華という虫の卵でも伝説の花でもない、全く別の動物がいるのです。それがどういう動物であるかこちらの見出しでご紹介します。変わった生き物ですので、是非その生態を知ってみてください。
スズコムケシの別の読み方
スズコムケシという海に生息する動物の別の読み方なのです。なぜその呼び方をされるかは写真を見ていただければわかるはずですが、その呼び方をする理由はその動物の姿があの伝説の花、クサカゲロウの卵にとても似ているからなのです。
スズコムケシはどんな生き物
一つの動物なのに無数の脚のような個体が連なった変わった生物で、触手があったり背骨がなかったりと一見すると動物には見えない変わった生き物なのです。こちらの動物もまた世界中各地に分布して生息しており、また浅瀬からそれなりの深い水中まで広範囲に生息しているのです。一見すると蜘蛛の脚のみが動いているように見える不思議な動物なのです。
中国では優曇華の花が咲いたとニュースに!
この地球上であれば各地でどこでも咲いている花が、中国では咲いたとニュースになったのですが、これだけ聞くとどういことが分からなかったり、中国の教養が遅れているのかと勘違いを起こすのではないでしょうか?実はそういうことではないのです。
3千年に1度咲く優曇華が咲いた
中国のとある人の自宅で、なんとカゲロウの卵ではなく、本当に3000年に1度の花が咲いたそうなのです。つまりは伝説上であったり空想上の花が実在して、それがしかも花咲かせたそうなのです。でもなぜ虫の卵ではないと認識されたのでしょうか?
地元では「花」だと認識
発見した人も当初は虫の卵と疑っていましたが、よく見てみると花のような形をしていたのです。それに驚き、地元の寺に住む詳しい3人の方に見せると、本当にあの伝説の花だと認定したそうなのです。このことは地元でも中国全域でもニュースとなりました。
仏の花「優曇華の花」の正体が意外過ぎた!
今回は3000年に1度しか咲かない花と古来より、仏教の経典や伝説として言い伝えられてきた優曇華について、その花の形や意味や概要などを紹介していきました。またそれにまつわることわざや法華経で説かれる意味についても解説していきました。
その幻想的な伝説の花は、実際には日本中でも、世界の各地でもどこにでも生息しているような花で、さらにはその菌類のように見える正体はクサカゲロウの卵であったのは意外過ぎたのではないでしょうか?このように科学が進歩した最近になり、その意外な本当の正体が解明されるものは、大変面白く興味深いといえるのではないでしょうか?
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