優曇華の花は経典に登場する花?3千年に1度しか咲かない花の意外な正体とは?

優曇華の花は仏教の経典にも名前がのぼる大変珍しい花。3千年に1度しか咲かないと言われる優曇華の花が咲いたと話題になることもありますが、果たして優曇華の花はどのような花なのか?優曇華の花の見た目や種類そして意外な花の正体も含め解説していきます。

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3000年に1度しか咲かない「優曇華の花」

皆さんは3000年に1度しか咲かない花を知っていますか?まずはその花の基本概要について皆さんに解説していきます。その呼び名やどこに生息して生えているのか、またその花の花言葉についてもお話していきます。

優曇華の正式名称と読み方

正式名称は優曇波羅華(うどんはらげ)と言い、読み方はうどんげと言います。花の外見は一つ一つの花びらが鐘の形をしていて、色は淡いホワイトです。直径にして数ミリ程度で大変小さく、針のように細いのです。そして夜中に咲き、早朝には縮むので、咲き誇るのはほんの一瞬なのです。

優曇華の分布地域

実は日本国内であればどこでも生息しているのです。それなのにその花の存在が知られていないのは、珍しい花であるからでしょう。もともとは空想の花としてしられていたり、九州の長崎や熊本にしか咲かないアイラトビカズラという花のことを指す場合もあるのです。

優曇華の花言葉

この地球上には色とりどりの綺麗な花がたくさん存在しています。そしてその花一つ一つに意味を込めた花言葉があるのですが、この花の花言葉は「輝く心」なのです。しかしこの花にはそれとはまったく別の意味を持つ花言葉も存在するのです。

日本でなじみのある花、桔梗に関する記事はこちら

優曇華の花は「天上の花」人間世界には存在しない!?

先ほどの見出しでも少しお話ししましたが、実際に生息している花の事なのですが、もともとは空想上の伝説の花として知られていたのです。空想の花の歴史やどんな言い伝えがあるか一つずつ解説していきます。

私たち日本のお隣に位置する中国でも、中国三千年の歴史という言葉があるように、たくさんの伝説のお話しがあり、それが今でも残っていたりその名残から、慣用句やことわざが生まれたりしています。

優曇華の花は仏教の経典に登場する花

私たち日本人に一番馴染みがあり信仰している宗教である仏教。実はこの仏教と関係している花ということなのです。その宗教の教えや決まりなどが書いてある書記、すなわち経典の中に登場する花なのです。

3千年に1度咲き金輪聖王が現れる

3000年1度だけ咲き「金輪聖王」が現れるという内容がその書記に記されているのです。これがどういうことか説明すると、この王が世間に表れるとめったにない吉報が現れ、それによりこの珍しい花さえも長い年月を経て、初めて花咲かせるというものです。つまりはすごくいいことが起きる知らせの様なものと言えます。

法華経で説かれる優曇華の花

「仏に値(あ)いたてまつることを得ることの難きこと、優曇婆羅の華の如く、また、一眼の亀の浮木の孔(あな)に値うが如ければなり」

(引用:法華経より)

このように法華経には記されているのですが、分かりやすく今の言葉に変えると、珍しい天の上の花優曇華を見ることができたり、一つ目の亀が奇跡的に木と巡り会うことができるくらい、仏教の教えを聞いてそれを信仰することは幸運なことであり、幸せであるというものです。

優曇華の名前の由来

Larisa-K / Pixabay

薔薇や秋桜、向日葵などはポピュラーな花でありその漢字もほとんどの人が読むことができるはずですが、こちらの優曇華は知名度が低いためなのか、かなりの難読漢字といえるのです。またなぜ「うどんげ」という言葉になったのでしょう?

花の発祥はインド

Free-Photos / Pixabay

先ほどの見出しでもご紹介しましたが、もともとは仏教の経典である書物に載っている伝説の花ということで、その伝説の花は仏教と関わりのある、ヒンドゥー教文化のインドに出てくる空想上の花なのです。

かつてのインドではその伝説の花を「udumbara」と呼んでいた

TomaszProszek / Pixabay

つまりこの伝説の花はインドがルーツなのですが、現地では「udumbara」と呼ばれていて、それが中国や日本でも漢字として使えるように、音を当てはめた今の漢字になったとされています。インドが発祥ということでもその呼び名が難しくピンとこないのかもしれません。

現代でも「udumbara」神秘的な花

現代でもインドでは「udumbara」を神秘的な伝説の花として、この世には実際存在しないものとして考えられているようです。そのためそれを具現化すると上のInstagramに掲載されている写真のように、芸術的でファンタジーな姿となるのです。

優曇華の花の画像紹介!

冒頭でも言葉でその見た目を表現して皆さんにお伝えしましたが、おそらくまだその花の全貌が分かっていないはずですので、こちらのコラムで実際にその花の写真も掲載しながら、見た目についてのお話しをしていきます。ほかの花にはない雰囲気があることを分かっていただけるのではないでしょうか?

可憐で幻想的な優曇華

他のきらきらとした色鮮やかな花とは対照的でどこか可憐で幻想的な外見をしていることが分かるのではないでしょうか?とっても儚く煌めきのある花といえます。写真からでもその淡い雰囲気が伝わりますよね。

まるで「もののけ姫」

日本だけにとどまらず世界的にも知名度がある国民的アニメーションスタジオ「ジブリ」の代表作でもあるもののけ姫。この作品は今から500年くらいも前の自然と人との交わりを題材にした映像作品です。本編では神秘的かつ幻想的な生き物がいくつか登場しますが、その作品に出ても違和感がないような花なのです。

菌類にも見える..

よく言えば淡くぼんやりとしていて幻想的、神秘的ととらえることができますが、悪く言えば花には見えずどこか菌類のようにも見えるのではないでしょうか?実はそう見えるのもちゃんとした理由があるのです。そのことについてこの後、お話ししていきます。

優曇華の花の意外な正体とは?

先ほどの写真を見ていただいてもなんとなく、どこかほかの花と違い、菌類のようにも見えるということが分かりましたが、実はこの花には意外な正体があったのです。こちらの見出しではその驚くべき正体の真相を明かしていきます。

優曇華は花ではなかった!

まず3000年に1度咲き誇る花として仏教の経典にも載っている伝説の花は、その伝説通り空想上の花であって、生物学的に花ではなかったのです。花言葉もあるのに不思議なことですが、ではその正体は一体何なのでしょうか?

優曇華は虫の卵

驚くべき正体は虫の卵だったのです。菌類のようにも見えたのはこの驚くべき正体のせいだったのでしょうか。そして伝説では3000年に1度しか咲かないといわれていますが、実際は日本中どころか世界中で毎年見ることができるのです。

クサカゲロウとは?

ではどんな虫の卵なのでしょうか?その親である虫の正体はクサカゲロウなのです。この虫は白く細長い小さな虫で、川の近くに住んでいる方は、その住居間や部屋の壁などに、脱皮のした後の皮がついていることがあります。

大きさはだいたい1センチから3センチくらいであり、幼虫の姿は塵や埃のように見えて擬態しているともいわれています。世界的にもたくさんの種類がいる虫で各地に生息しています。食性は肉食であり、小さな昆虫を食べるのです。

優曇華の花をことわざ使いすると?

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