電子ピアノを用いて曲を作っていたのですが、限界があることを悟り、新垣氏に協力してほしいと頭を下げます。この際に、佐村河内と作曲して表に出すこと、そして真の音楽家は裏方の演奏家として名前を出すこと、そして近い将来は必ず名を世に出し有名にさせるとの条件を出したといいます。
大きな嘘だった
新垣氏の名前は一切出ることなく、彼だけの作曲として世に拡散されていき彼だけの名前が有名になっていくのです。徐々に彼の要望が増えていき新垣氏は常に影の音楽家としてせっせと制作に励んだのです。
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佐村河内守は「本当に耳が聞こえていないのか?」について疑惑の記事
一躍スポットライトを浴びてしまうと批判をする人物が出てきます。彼もそうでした。本当に障害があっても作曲できるものなのかと疑問を解いた記事は新潮45に掲載されたのです。
野口剛夫による楽曲批判
音楽そのものが本当に素晴らしければ、わざわざ全聾であることや病苦を強調して人から同情を得ることに熱心である必要はないはずで、そうなると彼の場合、音楽そのものだけでは自信がないのではないか、と思えてくる。(引用元「全聾の天才作曲家」佐村河内守は本物か―新潮45より)
このように曲自体に自信があれば障害であるとか持病を持っていて毎日の体調の変化があるということを、わざわざ公表しなくてもいいのではないかといった内容です。
記事はあくまでも全聾への疑惑についてだった
疑惑は、耳が聞こえないことやたくさんの持病などのハンディキャップは、総集編のように集められた病であり、本当にそのような絵にかいたような重なる病が現実に起こり得る物なのかといった疑惑を書いています。
2014年に週刊文春にゴーストライター新垣隆の告白が掲載
ついに真実が明かされるときがやってきました。週刊文春が彼の本当の姿をスクープしたのです。その掲載された翌日に彼は代弁しますが、これにも嘘をつき通したことで幽霊ライターであった真の音楽家が動き出すこととなりました。
これまでの楽曲は新垣隆が作曲したものだった
彼は代言人を通して代弁しました。耳が聞こえたくなったため作曲家に依頼をしていたが、その人物は表に出れない事情があるとして公表しましたが、その翌日に代筆者が騒動の詳細を明かすためについに表舞台に出たのです。
佐村河内守は楽譜も読めない素人だった
新垣氏が表に出たことによって、次々と彼の嘘で囲った姿が剥がされていくのです。音楽家と装っていますが楽譜も読めずピアノも初歩的レベルの音楽家とは程遠い素人だったのでした。
佐村河内守の耳は聞こえており、会話も問題なくできる
新垣氏とのメロディ作りは打ち合わせをし、ときには作曲したメロディを聞きながら試行錯誤していたといいます。そして自分の指示も会話で伝えていました。耳で音を感じ取っているからできるやり取りだったのでした。
新垣隆の衝撃的な記者会見とは?
自分の好きな音楽で世間を誤魔化したくないとの意向から、表舞台に登場した新垣氏に世間は衝撃を受けるとともに、人柄の良さが滲み出ていた会見から同情や応援する声がネットで出回ります。
一体会見ではどのようなことが明かされたのでしょうか?
18年間で報酬はたったの700万円前後
提供した曲は20曲以上にも及ぶといい、その報酬はそれ相応とは言い難い価格でした。作曲家に依頼する金額相場は40~50万前後ですが、偽って曲を提供していたことに後ろめたさがあって強くは言えなかったのでしょう。
軽い気持ちで始めた
最初はほぼ無名時代に話が持ち込まれたことです。軽い気持ちで楽曲制作を引き受けます。のちに曲の反響が出始め曲も音楽家も有名になっていけばいくほど、嘘をついている自分が許せなかったようです。
「曲を書かないと自殺する」と脅迫されていた
やめたいと常々伝えていたようですが、認めるどころか曲を提供してくれなければ妻と一緒に自害するとまで脅されており、泣く泣く続けていくしかなかったと会見では明かしています。
精神的にも追い込まれていた新垣氏は、このように会見できたことで安堵の気持ちもあったと思われます。
世間からは同情する声が多かった
衝撃なニュースで賑わっていた最中、世間では新垣氏に対して非難の声よりも同情する声が多かったのです。幽霊ライターとして影で動いていた光景を察して、苦悩を癒してほしいと応援の声までありました。
会見に挑んだ理由
ソチ五輪で、フィギアの高橋大輔選手が自身が提供した曲をプログラム曲にしていると分かったこと、これを黙っていれば高橋選手までもが嘘の共犯者の一員になってしまうことは何としても避けたいと思い、真実を話そうと決断に至ったのだと言います。
世間を騒がせた佐村河内守の記者会見
騒動の張本人も会見を開きました。彼の前には物凄い数のマイクが置かれ報道陣も会場に溢れかえっていました。それほど世間の注目度の高さをうかがえるのですが、この会見では嘘はなく真実をきちんと話すことができたでしょうか?