これでも相当な広範囲といえますが、こちらは対象外範囲が「ない」のですから比べ物になりません。
命中率が高い
金属棒はただ地上めがけて落とすわけではなく、衛星によって着弾位置を微細にコントロールすることが可能になっています。
そのため非常に高い命中精度を誇っており、ビルの上から針を落とすような真似をしているにも関わらず、目標を逃すことはないとされています。誤ってうちの近くに落ちてしまったら…なんて心配は不要ということです。
電磁波を発しないため探知されない
通常、多くのミサイルは電磁波で制御されているためレーダーで探知が可能ですが、一方金属棒は何も放出しないため、迎撃して上空で破壊する…などという作戦は非常に困難であるとされています。
落下の光は各国で目にすることができるのに、どこに落ちるか、止める手立てがないという、まさに神の遣わしたような武器なのです。
神の杖は本当に実現可能なのか検証!
いくら化学が高度に発展しているとはいえ、こんな兵器を人類が作ることは本当に可能なのでしょうか?ここからは、今まで記載したデータを科学的に検証してみましょう。
なおこの見解を示した専門家の一人は、SF化学考察本として有名な「空想科学読本」の著者、柳田理科雄先生になります。
金属棒が融解する?
先に述べた素材で構成された金属棒は、大気圏突入には耐えられないという指摘があります。大気は断熱圧縮により金属棒を融解してしまい、兵器として運用可能な状態で地球に落ちることはないというのです。
そうなってしまうと消滅してしまうか、ばらばらに落ちるのか、いずれにしても単なる流れ星のひとつになってしまいます。
重量の整合性が取れない
上記の寸法と素材で計算すると、チタニウムでも1本につき2トン、ウォルフラム(タングステン)ではなんと8.3トンという超ヘビー級と化してしまい、とても100kgには収まらないというのです。
確かにこのふたつは頑丈な反面、かなりの重量があることで有名です。100kgはあまりにも軽すぎて整合性が取れていません。
威力は原爆の12万分の1?
また100kgの重量を持つ物質が時速11,587kmで地球に落下したとしても、威力は広島に落とされた原爆の1/120000という計算になり、どうも理屈に合わなくなってきました。
技術的には不可能でなかったとしても、素材から見直さなければ神の杖は完成しないようです。なお核兵器に関する情報は以下の記事からも確認できます。
神の杖はロンギヌスの槍と称されることも
その特徴と神々しさからついた名前が「神の杖」ですが、別名として「ロンギヌスの槍」と呼ばれることがあります。昨今では国民的ロボットアニメに登場した武器として、耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか?
ご存じの方はすでにぴんときていることでしょう。庵野秀明監督制作・新世紀エヴァンゲリオンで描かれたことがあるのです。