福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件|クマに襲われ続けた恐怖の2日間

福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件「喰われる」

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3回目の襲撃の後、リーダーの竹末さんは滝さんと河原さんに、救助要請のために下山するように指示します。下山を始めた2人は北海道学園大学のグループと途中で出会ったため、代わりに救助を頼み、食料などを分けてもらった後再び3人の元へ戻りました。途中鳥取大学と中央鉄道学園のグループにも出会っています。

26日河原吉孝(18歳)死亡

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5人が合流したあとテントを修繕し、再びテントを張り休もうとしたところ、再びヒグマが現れました。5人は様子を伺っていましたが、1時間以上たっても移動する気配がなかったので、これ以上は危険だと判断し、荷物を諦め鳥取大学のテントに避難することを決意しました。既に真っ暗になっている道を5人は歩きだしました。

暗闇の中追いかけるヒグマ

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ふと後ろを振り向くと、そこにはヒグマがいました。5人は慌てて駆け下りましたが、ヒグマはまず河原さんに襲い掛かりました。ヒグマは河原さんを藪の中へ連れ込みました。しばらくしたあと、鳥取大学のテントへ向かって足をひきずって歩く河原さんの姿が確認できましたが、それが4人が見た河原さんの最後の姿となりました。

闇の中バラバラに逃げたため、1人はぐれてしまう

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河原さんが襲われた後、4人はバラバラに逃げてしまったため、リーダーの竹末さんは集合をかけました。滝さん西井さんとはすぐに合流することができましたが、はぐれてしまった興梠さんは合流することが出来ませんでした。3人は岩場に身を寄せ合い、ビバークすることにしました。

27日リーダー竹末一敏(20歳)死亡

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翌日、この日は朝から濃霧で視界が非常に悪く、3メートル先も見えないほどでした。午前8時ごろ3人は霧の中を下山し始めました。するとまたしてもヒグマが前方に現れました。竹末さんはヒグマを押しのけ逃げ出しましたが、逃げる竹末さんをヒグマが追いかけました。この姿が2人が見た竹末さんの最期の姿となりました。

2人は無事保護される

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竹末さんが追われている間に、滝さんと西井さんは必死で下山しました。そして午後1時ごろ、2人は五ノ沢砂防ダム工場現場にたどり着くことが出来ました。そこで車を借りました。その後駐在所に到着することが出来たため、救助要請をした後2人は無事に保護されました。

27日興梠盛男(19歳)死亡

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興梠さんは4人とはぐれたあと、なんとか鳥取大学のテントまでたどり着くことができましたが、鳥取大学は既に下山しておりテントなど荷物のみが残されていた状態でした。興梠さんはテントに身を潜め、一晩を過ごしました。この時手記を残しており、そちらは後述します。翌日テントの中にいるところをヒグマに襲われてしまいました。

福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件「無残な遺体」

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滝さんと西井さんが保護されたあと警察署は日高山脈の一部を入山禁止とし、救助隊約100人が結成され3人の捜索に向かいました。29日に河原さんと竹末さんの遺体が発見され、30日に興梠さんの遺体が発見されました。

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