非常にだらしがなく、一人の妻も大事にできない男はたくさんの愛人にへらへらと愛想を振りまいていたのです。
愛のない結婚生活
結婚当初から愛のある生活とは程遠く、家にいても居場所を感じられたかった野本は外で居場所を求めようとしました。異常なほどの性欲と相手の気持ちを考えない傲慢な態度は、どこまでも突き進んでゆくのです。
金銭感覚が常人とは違った
高収入ではありましたが、出費と収入が釣り合わず家計は常に火の車でした。でも生活習慣を変えようともせず派手な遊びを繰り返します。妻が昼夜働きづめでも改めようとはしませんでした。朝帰りが多く常に外でお金を使っていたのです。
Contents
犯行後の野本岩男の行動
3人の尊い命を閉ざした当日も、男は何事もなかったかのように過ごします。自分で手にかけておいて、平然と過ごせる彼の異常な精神や行動は、どういったものだったでしょうか?順番にご紹介します。
いつも通りに仕事をこなす
遅刻することなく、いつも通りに出勤をして患者には優しい声をかけ、通常勤務をこなします。その後は夜の街に繰り出し歌舞伎町にあるストリップショーを見た後、ソープランドへ足を運び性欲を満たします。
愛人と旅行
3人の亡骸を見つからないように重りをつけてから海へ投げ入れ遺棄した後、愛人の一人である看護師と北海道旅行の予約を入れて、自由になったことを楽しむかのように過ごしたのです。
つくば母子殺人事件の事件に残る謎とは
今回の最悪な結果となってしまった出来事で、2つ不可解な点があるのです。そのことから陰に罪人がいるのではないかという憶測も流れるほどです。一体どんな内容だったのでしょうか?闇に包まれた謎に迫ります。
遺体の入った袋の結び目が「俵結び」だった
運河で浮かび上がった際、3体の亡骸は袋に入れられており外に出ないようしっかりと口が結ばれていました。この1つの結び方が特殊で米を俵形にして保存しておく際、藁をとめておくために結ぶ方法だったのです。
一般的に知られていない
ビニール袋での包装が浸透したため、熟練した農家の人しかできない結び方と言われているのです。逮捕後の容疑者に結び方を再現させたところ、3つともに通常の縦結びをし俵結びはできなかったそうです。
辻褄が合わない長男の殺害時間
司法解剖したときに、男児の胃からチョコレートが発見されています。これは消化が早いとされ1時間程度で消化され胃からなくなります。容疑者が供述した殺めた時刻と、男児が食べるのを見ていた彼女の友人が覚えている時刻と異なるのです。
ただ亡くなる前に食べていたのか、容疑者の時刻が違っているのか謎を残しています。
つくば母子殺人事件には共犯者がいた?
確実な裏付けが見つかってはいませんが、この2つの曖昧な点から共犯者がいる可能性がゼロとは言い切れないのではないかと言われていますが、真相は闇に包まれています。
つくば母子殺人事件に共犯者はいたのか検証
警察が動いたことで事は終結したと思われますが不可解な点が残り、今も光を浴びのうのうと過ごしている影の罪人がいたとしたら世間はまた衝撃を受けるのではないでしょうか?
俵結びの残す謎
昔から伝わる結び方ができなかった容疑者は、なぜ実際の犯行では1つだけ結ぶことができたでしょうか?3つもある袋のうち1つだけというのも不思議な点です。完全犯罪を狙うとしたら全てこの古風な結び方にして捜査難航を考えるのではないでしょうか?
顔見知りの共犯?
この結び方が農家限定とされており、熟練した50歳以上の農家の人しか習得していない結び方です。容疑者は農家の生まれなので実は身近に共犯者がいたのではないでしょうか?
野本は自分がやったとしか供述しないため、真相は謎に包まれたままとなっています。
つくば母子殺人事件の裁判の行方は
第三者からみると何も問題のない幸せ家族像だったため、見えない暗い影が世間の注目を良くも悪くも集めました。身勝手な理由から3人もの命を奪った残虐な騒動の判決の行方についてご説明していきます。
3人殺害に関わらずつくば母子殺人事件の判決は「無期懲役」
3人もの尊い命を殺めたことで極刑しかないと検察側に言い渡され死刑と言われます。ですが弁護士は、妻からも殺してほしいと言われていて、計画的犯行ではなく更生の予知もあるとして無期懲役を主張します。
異例の無期懲役
医師という立場でありながら、人の命を奪ったことは極めて残忍だと前置きしたうえで、今回の事は計画性がなく衝動的に起こしたものであり、本人も深く反省しているとして最高裁は無期懲役を言い渡し異例の結果となりました。
つくば母子殺人事件の減刑の決め手の1つは優秀な弁護士?
容疑者は優秀な弁護人に依頼をし、計画ではなく衝動的だったとする見解を弁護します。また多くの周りから慕われていることを訴え誰も悪いことを言う人物がいなかったことも減刑の理由と言われています。
多くの弁護料を払った?
お金を出すことに躊躇しない男なので、罪を軽くしたい一心で優秀な弁護士を探したと思われます。実績のある有力な弁護士では多額の弁護料がかかります。でもお金の感覚が狂っている彼では大した金額ではなかったかもしれません。
悲惨な生活だったのはずの妻は「悪妻」よばわり
現代では彼女に対し同情の声が集まりますが、生活のためとはいえランジェリーパブで働いたことは、当時からすると週刊誌の格好の題材となり、面白おかしく書かれてしまいます。このことも容疑者が同情を受ける材料になったかもしれません。
現在の風潮と異なっていた
不倫はもともといけないことです。現在の芸能人は不倫疑惑が発覚すると会見など開き謝罪をし自粛するのを見かけますが、昔は違いました。性に奔放な夫を陰で支える妻という風潮が強い時代でした。
嘘も事実のように書いたマスコミ
生活費のために少しでも自給の良いバイトをと思い働いていた彼女を、世間の注目を集めるターゲットとしたマスコミが多数いました。初めは哀れな被害者として取り上げられたにも一変し、みだらな性欲ある女性のスキャンダルとして取り上げたのです。
友人や知人、患者からは3000もの減刑の嘆願書が寄せられた
大学時代からの友人や知人は容疑者のことを明るくて温厚な好青年と称し、病院内の上司や患者は優しくて誰にでも熱心な先生だったと多数の声があがり、3000超の減刑を訴える書類が裁判の資料として提出されたのです。
こういったことが合わさったことが死刑を逃れたのかもしれません。
判決後に裁判長がかけた言葉
野本が5年間で医師として命を救ったことよりも、奪った命の方がはるかに重いと伝えます。救われた患者の喜びよりも3人もの命が一気に閉ざされてしまった遺族の悲しみはとても深く、明けることのない夜のようです。
極刑を望んでいたであろう遺族の怒りは計り知れないものでしょう。
つくば母子殺人事件のその後、野本岩男の現在は
世間に恐怖と悲しみに包んだ騒動からどれほどの年月が流れたでしょうか。当時29歳だった男は現在50代になっています。多くの注目を集めメディアを動かした容疑者男の現在の姿に迫ります。
つくば母子殺人事件の犯人「野本岩男」は現在も服役中
今も日の当たらない塀の中で罪を償っています。刑確定後に彼女の綴っていた日々の日記に目を通し、そこには生活が苦しく自分の身を削ってまで生活費を稼いでいたにも関わらず、夫への愛情が溢れていたと言います。
これに容疑者は泣き崩れ失った事の重大さにやっと気づいたのです。
仮釈放されるとしたらいつ?
無期懲役は30年が区切りとされていて塀の中での生活態度や反省の深さから出所が決まるとされています。これがスルーされれば40年、50年と伸びるでしょう。まだまだ日の光を浴びることはできないようです。
つくば母子殺人事件の犯人が医師復帰する可能性は?
最低でも30年、医療の場から退いていたことになります。日々医療の世界は進歩しており1年前でも違いが起こるほどです。人の命を預かる仕事ですから責任重大です。このことから、表に出ても医師復帰は絶望的でしょう。
逮捕されても医師免許剥奪にならないの?
医師というのは人の病気を治療し、場合によっては手術をし命を助ける重大な役目をします。び医師の国家試験を受験し合格した優秀な人物しかなれない職業です。逮捕されても免許剥奪にはならないのでしょうか?
免許を取れば一生有効
実は運転免許証のように一定期間になると更新が必要ではなく、一度取得してしまえば一生涯有効なのです。ですが近年では、医学の画期的な進歩から交信の必要性も検討されています。
定期的な勉強会など開催
日々医療は進化を遂げており、免許の更新は要らずとも新しい知識は吸収していかなければなりません。定期的に医師が集まり新医療の勉強会や講習会などが開催されています。
重大な過失の場合は剥奪
医師法で定まっている規定で、医師の業務を心身の障害が原因で行うことができない場合や、わいせつ行為などの迷惑行為をした場合、刑罰を受けた場合は剥奪されることがあります。
無期懲役を受けた野本は免許剥奪?
野本の場合も当てはまるのですが、減刑署名がたくさん集まっているためそれだけ周りからの人望が厚いとされており、医師免許剥奪までには至っていません。
つくば母子殺人事件はエリート医師の身勝手で起きた事件
一度は愛し合い家族として一生添い遂げようとした相手を衝動的に殺めてしまったことは重大です。人を救う現場で汗を流し尊敬されていた彼なら命の重さがどんなに大切か冷静に考えられる今なら理解できるでしょう。
塀の中で深く反省をし、3人のことを忘れないように心に刻み、過ごすことが3人への償いではないでしょうか。
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