【洒落怖】シシノケの正体とは?体験談や特徴をご紹介!目撃者の後日談も

その時でした。犬がその何かに向かって思い切り噛み付いたのです。「ギャアアア」と叫び声が聞こえ、Aさんは勇気を出して外に出てみました。そこにはさっきの生き物が苦しんでいるようにのたうち回っていました。Aさんは止めを刺すようにガスガンを一発その黒い顔に撃ち込み、急いで犬を連れて管理人室へ向かいました。

管理人室へと逃げ込むもそれでもなお追ってくるシシノケ

422737 / Pixabay

途中、転んでずぶ濡れになりながらもAさんは管理人室へ辿り着きました。激しくドアを叩くと管理人さんが鍵を開けてくれました。Aさん達は転がり込むように中へ入り、すぐ鍵を締めるよう頼みました。しばらくして落ち着いた後、Aさんは管理人さんに事の顚末を話しました。話が進むに連れ、管理人さんの顔が強張っていくのがわかりました。

話を聞き終えると管理人さんは猟銃を持ちだし、慌てて部屋の戸締まりを確認し始めました。管理人さん曰く、それは土俗の神様だそうです。カモシカを食べる等の伝承があるとは聞かされていましたが、管理人さん自身は信じていませんでした。一応、姿を見たという話を聞いた事はありましたが、追い掛けられた話は初めてだと驚いていました。

Free-Photos / Pixabay

話が一段落すると、Aさんは疲れもあって眠ってしまいました。しかしその数時間後、管理人さんに肩を揺すられ再び起こされます。管理人さんによると、また例の赤ん坊のような声が聞こえたそうです。Aさんと管理人さんは暖炉に薪をくべ、火を絶やさないようにしました。耳を澄ますと、確かに例の声が聞こえてきます。

しかし2人はどうしても外が気になり、窓からこっそりと様子を探りました。声は玄関の方から聞こえてくるのですが、外は真っ暗で何も見えません。その時、ドアをドン、ドンと叩く音がしました。体当たりをするような音です。その音に混じってあの猫のような鳴き声も聞こえてきます。管理人さんとAさんは再び武器を構えました。

470906 / Pixabay

その後静寂が数分続き、管理人さんと顔を見合わせた時です。ドンドンドンドン!と、先ほどとは比べ物にならない激しさでドアが叩かれました。急いで管理人さんが銃をドアへ向けて撃ち込むと、弾が当たったのか音は止みました。しばらくしてドアを開けてみましたがそこには何もおらず、代わりにいくつも硬い針のような毛が散らばっていました。

【石川県での体験談①】無事朝を迎えた目撃者!シシノケはどこへ?

bertvthul / Pixabay

猟銃で謎の生物を撃退した2人と1匹。管理人室で何とか無事に朝を迎える事が出来ました。その後猟友会の人たちと共にテントを回収に向かったAさん。しかし、そこでまた恐ろしい光景を目にします。

目撃者のテントにはシシノケの無数の毛が残されていた

Free-Photos / Pixabay

朝になると管理人さんが地元の猟友会と連絡を取り、合流後にテントへ向かいました。テントを確認すると、何かに押し潰されたような形でAさんのテントも荷物もめちゃくちゃにされていました。そして残骸の上には昨日玄関で見たものと同じ毛が無数に落ちていたそうです。

シシノケに噛みついた犬は口に怪我を負うことに

Gribouillle / Pixabay

猟友会の人に送ってもらい、Aさんと愛犬は帰路に付きました。けれど、その硬い毛に噛み付いてしまった犬は口の中に大怪我を負い、命に別状はないものの何日か入院する事になってしまいました。犬はその後、数日で回復し餌を食べられるほど元気になったと後にAさんから報告がありました。

【石川県での体験談①】シシノケと遭遇したその後はどうなった?後日談

markusspiske / Pixabay

Aさんは大きな怪我もなく家に帰り、入院した犬も順調に回復。一件落着と誰もが思っていましたが、話はまだ終わっていませんでした。後日談として書き込まれた内容に、掲示板を見ていた人々は戦慄します。

地元の人々はこれまでもシシノケの噂を耳にしていた

Andy_Bay / Pixabay

Aさんが帰りの車で猟友会の人に聞いた話では、やはり噂は聞いたことがあるものの襲われた人はいなかったとのことでした。管理人は神様と言っていましたが、どちらかといえば妖怪で、奇形児と合体させて出来た等の噂が残っているそうです。

猟友会の人々と共にお寺や神社へと向かった目撃者

Pexels / Pixabay

数日後、Aさんは寺と神社へ行くよう勧められ、猟友会の人に連れられてまずはお寺へ向かいました。そこで見た物の話をすると、住職が先代から聞いた話と酷似していると言われました。先代の話によると言い伝えは2つあったそうです。

1つは特に手足の欠損した奇形児を神仏の代わりとして育てていたという話、もう1つは大きな芋虫に生まれたばかりの子供を差し出していたという話でした。Aさんは寺で話を終えると、次は神社へ連れていかれ同様に話をして帰りました。神社でも同じ話を聞いたことがあると言われたそうです。尚、寺でも神社でもお祓いなどはされませんでした。

その後に目撃者は入院?一緒にいた犬はどうなった?

max60500 / Pixabay

その後Aさんから報告はありませんでしたが、半年以上経ってAさんが訪れた寺の住職の息子と名乗る人物からの報告がありました。その人によると、Aさんは5月に階段から落ちて未だ意識不明、犬は傷口が化膿して亡くなってしまったそうです。また、Aさんが泊まったキャンプ場もホームページが閉鎖されてしまって連絡がつかないという事でした。

NEXT 【石川県での体験談②】別のグループもシシノケに遭遇