火災の火の回りが早くなり安全が守られず、プライバシーを守る防音も基準以下という物件でした。
界壁問題は対応中
レオパレス21の方でも界壁の問題は認めて補修工事を行うと公式に発表しているのですが実際はまだまだ修復は行われていない物件も多いので、今後の対応が懸念されます。
2019年1月時点で1895棟の不備が認められておりまだほとんど終わっていない状況です。
オーナーが訴える
将来の投資としてアパートを建てることを考えます。そのような大きなお金を個人で動かせるのは若い世代にはあまりなく、契約書を読み込むよりもセールストークを信用してしまいがちであるという事実があります。契約書には書いてあることなので目を通して不明な部分は質問することが大切です。
終了プロジェクト
「賃貸契約を30年保証します」とのセールストークでサブリース契約をしたオーナーから、30年保証のはずが10年後に家賃の2割引き下げか契約の解除か選ぶよう連絡が入ったとの苦情が多数あります。
10年は建物の老朽化が目立ち始めアパートでは入居者が減り始める時期です。レオパレス21での契約で通常行われている流れとなります。
1棟1億円
オーナーは契約してから銀行に1億円の借金をしてアパートを建てます。家賃収入を返済に充てられるという安心感があってこその契約で、銀行側も回収ができると安心して契約を結べる要素となります。家賃収入が必要なオーナーは予想と違う現実に戸惑います。
頭の偽装も発覚!姉歯氏のカツラも話題に
事件が発覚した頃には長めの髪が当時流行りのヨン様風で似合っていますが、突然のスキンヘッドが話題になりました。
近所の人の証言によると以前は白髪だったとのことで公に出るときはカツラを装着していたようです。
突然のスキンヘッド
髪まで偽装していたとのバッシングは日頃のワイドショーに関心の無い世代にまで浸透してしまったニュースでした。ネットでカツラ説は2005年の11月には囁かれていました。
その少し前の堀江貴文氏の逮捕時の話でカツラは没収されるとの情報がよく知られる事実となり、判決後の風貌に期待されていました。
留置室の身体検査で没収か
留置所では保安上のルールで入所時に全裸で徹底的に検査します。隠して持ち込む意外な物で呼吸困難などの医療が必要な状態を作り入院して尋問できない状態にする勾留者がいるのです。
カツラは物を忍ばせるのにちょうど良いので持ち込めません。逮捕後の姿は事前に髪を剃りスキンヘッドで登場しています。元の頭髪は波平さんタイプです。
姉歯事件が建築基準法へ与えた影響
国土交通省の認定した構造計算ソフトを使用しなければ構造計算書としては不合格で提出できません。それもあり役所で提出した内容のチェック方法は入力項目とその結果の数値だけを見る作業でした。
姉歯氏はソフトの計算結果に変更を加えて提出しました。「そのまま通って驚いた」と言っていました。
建築士への信頼がガタ落ち
国土交通省の配布している構造計算ソフトで、提出した内容のチェックは入力項目とその結果の数値だけを見る作業でした。姉歯氏はソフトの計算結果に変更を加えて提出しました。
「耐震の強度は保っている。震度7や8にも十分耐える」偽装が発覚した後のインタビューでそうコメントしていますが、偽装をしたことには間違いないのです。
建築基準法と建築士法が改正
2006年6月に建築基準法と建築士法が改定され、構造計算書を専門家が確認する制度が加えられました。さらに2008年11月から定期講習の義務付けと管理建築士への要件強化と重要事項説明義務が追加されました。
地震大国・日本の耐震テストがすごい
2015年11月茨城県にある防災科学技術研究所では阪神淡路大震災での震度6のでの被害を元に中層の住宅(共同住宅)での建物の被害を実験しました。
実際の被害で中高層の集合住宅の損傷が大きく、建て直しや補修が必要で被災者の経済的な損失が大きかったのです。
実物大で耐震テストを実施
兵庫県にある「実大三次元震動破壊実験施設(Eーディフェンス)」で現在の建築基準法を基準にした10階建て鉄筋コンクリートの建物を作り震度6強(阪神淡路大震災の震度)の揺れを10秒間再現して損傷を見ました。
全体の真ん中辺りに位置する中層階の4階付近の損傷が大きく、テスト結果を元に耐震性を向上していく方向です。
世界が評価
その時のテストを撮影した動画や、東日本大震災で新宿の高層ビル群の揺れを建物内部にいた人が撮影した動画も含め、地震に対する日本の対応がすごいというコメントが多数ありました。
日本の安全基準に対する考えが高いことが評価されています。
大地震へ備えて
大都市で高層ビルが倒れた時の被害はとても大きく、避難と救出の手助けも届きにくい最悪な状況になります。その対策は、耐震と免震と制震を組み合わせた構造を取り入れて地震災害への基準値を定めて構造することです。
新しく建てる時も既に建っている建物に手を施して保存する場合も安全に配慮して対策をしています。
耐震
地震の力の影響で壊れにくいよう「耐える」機能です。建築物や建造物に対して破壊と損傷を防ぐ対策として構造物が頑丈で偏心は小さく強いものにします。杭や柱の太さや本数、壁の強度や厚みなどを捜査して建築設計の段階で行われます。地震の大きさにより望まれるレベルが以下の通りです。
- 中地震 使用することができる程度で亀裂が入るくらいの破壊です。
- 大地震 崩壊と転倒を起こさないくらいの強さで人の安全を守ります。
免震
地面と建物の床の間に設置して地面からの振動をなるべく受けない「免れる」機能です。地面からの揺れがそのまま伝わらないように建物へ伝わる前に装置が揺れの勢いを免れるように逃がしてから建物に伝わります。
積層ゴムアイソレータ
地震の揺れを建物が倒れない方向に柔軟に移動して吸収する機能をつけて大型建築物の破壊を防ぎます。柔らかいゴムで動力エネルギーを逃してと硬いゴムで建物を支える構造が重なって一体となっている構造です。
鉛ダンパー
地震の時の揺れに合わせて地震のエネルギーを吸収して変形する装置で揺れを抑えます。単純な構造なのもポイントですが、メンテナンス性が良く、耐久性も兼ね備え、リサイクル可能な優秀素材です。
オイルダンパー
筒の中にオイルが入っている装置で揺れに合わせてオイル内のピストンが動くことでエネルギーを吸収します。液状のオイルの中心にあるピストンが移動することで両側の液体の圧力が変化して動力エネルギーを吸収します。
免震レトロフィット
すり鉢状の土台の上を建物につながったボールが滑らかに移動して、動力エネルギーを発散させます。
すでに建っている建築物にも壊すことなく工事で設置できるので歴史的な建物にも使われています。東京上野にある西洋美術館の地下にあるトイレ近くで実物を観ることができます。
制震
地震からの揺れによる「振る力」を弱らせる考え方です。建物へかかる地震の力を建物内部の機構により弱くさせ、伝わる揺れを防いだりすることで、建物の揺れの伝わりを低減させることをさします。最近では住宅へも適用され始めました。
層間ダンパー型
上の階の床と下の階の床、あるいは屋根と二階の床を繋ぐように設置する装置で建物の振動が壁内で伝わりダンパーが揺れの衝撃を吸収して変形します。金属製やオイルダンパーなどがあります。眉毛のような形の装置です。
マスダンパー型
建造物の一番上に「おもり」を設置します。揺れるとブランコのように揺れ「おもり」が移動して重心をずらして揺れを下げて動力エネルギーを弱めます。五重の塔では揺れを頂点の長いアンテナのような部分が揺れを逃しています。
連結型
いくつかの建物同士を連結して、あるいは1つの建物を分散させ設置します。それぞれの建物の揺れの強さを連結部のダンパーに流し、いくつか連結した建物同士の重さを利用して押し返す力が建物同士の揺れを軽減させる装置です。
姉歯事件の真相は謎のまま
姉歯氏の逮捕で幕を閉じたこの事件、対象物件の住人はもちろんのこと姉歯氏の家族と関係者の心労は計り知れず、国土交通省や建築士の役割と責任はさらに重くなりました。報道関係者や匿名ブロガーの情報の信用性とモラルの問題は残ります。名前の出ていない隠れた黒幕がいるのではとの意見もありますが事件の真相は謎のままです。