姉歯事件の真相は?姉歯秀次や家族の現在、耐震偽装マンションのその後

構造計算書偽造問題と言われる2005年の「姉歯事件」は、多くの人に衝撃を与えた事件です。その後の建築の在り方にも影響を与えるほどの事件でしたが、姉歯事件の本当の真相は何なのでしょうか?この記事では、事件のマンションや姉歯秀次自身のその後についてまとめました。

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姉歯事件とは

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1950年に安全で快適で命と健康と財産を守る法律の建築基準法は・敷地条件・建物の設備・構造・用途についての最低限のルールを明確にしています。
土地条件や顧客の希望など全て考慮して設計するのが建築士の役割です。一級建築士の姉歯秀次と構造計算を偽装し人命と財産に関わる事件です。連日ワイドショーで話題になりました。

2005年耐震強度偽装事件

マンションやホテルの構造計算書の耐震強度が偽装されたという事件で、その中にはすでに竣工(工事開始)した分譲マンションやホテルを含む20件が該当しました。
ワイドショーでは震度5で崩壊する可能性があると報道されたことで物件の住民達の怒りを煽り「殺人マンション」とまで言わしめます。

姉歯秀次氏の名前から命名

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「姉歯」という苗字は宮城県に多く約110人ほど存在しますが、他の地域ではごく少数です。珍しい苗字で印象が強く刻まれワイドショーの話題になるほどでした。
姉歯氏以外にも複数の社長達が事件の責任を追求されましたが「耐震強度偽装事件」が別名「姉歯事件」と呼ばれ姉歯氏の個人攻撃は大きく、根拠のない報道も繰り返されました。

姉歯事件の概要

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2005年10月マンションの工事を請け負った会社が足立区のマンション「グランドステージ北千住」の鉄筋量に疑問を持ちアトラス設計に調査を依頼します。アトラス設計からイーホームズヘと姉歯建築設計作成の構造計算書の偽造を伝え施工計画の変更を持ち掛けました。

2005年国土交通省が姉歯秀次の偽装を公表

「イーホームズの帳簿管理はずさん」という匿名情報が国土交通省へと入りイーホームズに立ち入り検査を実施して偽装が明るみに出ます。
2005年11月17日姉歯秀次の事務所である姉歯建築設計事務所が地震の耐震設計のための構造計算書を基準値より低く設計し偽造していたと国土交通省が発表しました。

建築会社「ヒューザー」などの加担が発覚

公表前にイーホームズから偽装を聞いたヒューザー社長は発表を遅らせる指示をします。偽装を知りながら事件公表までの期間に完成していたマンション1棟を顧客達へと引き渡します。
公表後、姉歯氏はヒューザー/木村建設/シノケンからの耐震強度操作の圧力を主張した後姉歯氏への発注元森田設計事務所社長が自殺します。

姉歯秀次とはどんな人物?経歴は?

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姉歯建築設計事務所の社長で一級建築士の姉歯秀次は宮城県出身の建築家でした。建築士の資格は耐震強度偽装事件原因で剥奪されています。
事件でのインタビューでは冷静な印象を受けます。姉歯という苗字はとても珍しく注目されます。

中堅ゼネコンに入社

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1980年宮城県立古川工業高校を卒業した後、大阪に拠点を置く中堅のゼネコン会社(建設会社)に就職し東京支社の施工部門で建設現場の管理を担当していました。その後、設計の仕事がしたいという理由で退社します。

個人事務所を開設

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1988年に千葉県市川市で姉歯建築設計事務所を開設します。国家資格の一級建築士試験は難関で姉歯氏が受験した当時は1次試験の筆記試験に合格後2次試験の製図試験がありました。姉歯氏は4回挑戦し1990年に一級建築士の登録されました。

姉歯秀次は生贄だった?事件の本当の真相とは?

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姉歯氏が偽装していた事実に間違いなく当人も認めた罪ですが、元請けの指示に従った偽装だったのではないかと言われています。
大きな建物を作る案件で会社の規模と営業の流れから姉歯氏が一番弱い立場の受注者であり発覚した時には生贄にされるという組織的な犯行であったのかもしれないと言われています。

表向きは姉歯秀次氏の個人犯罪として幕を閉じた

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事件が明るみに出た当初は組織的な犯罪と見られていたのですが、姉歯氏以外に耐震偽装に関わった関係者は最終的に判決ではいないので姉歯氏個人の犯罪として幕を閉じ懲役5年罰金180万円の実刑判決を受けました。

組織的な偽装だったのでは?

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その後の調査で、札幌の2棟のマンションで2006年3月に発覚したのは大型建築許可が下りない2級建築士の浅沼氏と京都のホテルで2007年1月に田村水落設計の偽装が発覚します。
さらに姉歯氏が秋葉二級建築士に名義を貸しイーホームズと引き合わせた事実から組織的犯行と疑われていますが証拠が見つかっていません。

姉歯事件を攪乱?「きっこの日記」

有名ブロガー、フリーのメイクアップアーティスト「きっこ」は芸能界が仕事場という立場で情報通です。日記なので1度の更新で内容は多数なせいか読者カテゴリーは広いです。
時代問題・政治・趣味・芸能ネタと多岐に渡り姉歯事件では混乱を巻き起こす反面、イーホームズ社長からのメールを公開したりと、情報操作に利用されたようにも見えます。

マスコミに先行して情報を流したブログ

ブログ「きっこの日記」では構造計算書偽造問題の情報がマスコミの発表前に書かれ混乱を招きます。真実であったら大問題である・政治家・官僚・業者の癒着した事件と書かれ当人達は嫌疑を持たれます。
しかしその情報は一般人「きっこの日記」で報道の規制や個人の権利など考えない主観的文章で証拠がない暴露情報に世間は踊らされました。

きっことは

きっこの日記のプロフィールには、女性のフリーメイクアップアーティストで自称「横山きみこ」と紹介してます。情報通の一般人のブロガーであり報道人ではありません。特に好きな芸能人はMAXで好きな飲み物はビックルです。

姉歯事件後の姉歯秀次と家族の現在

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姉歯氏には妻と成人した息子が二人います。事件が公になり連日のワイドショー報道やきっこの部屋での中傷が姉歯氏へのバッシングに変わります。その根拠のないひどい中傷被害が家族へも及び不幸の連鎖がおきました。

姉歯秀次の妻が自殺

2006年3月29日姉歯氏の妻が自宅近くのマンションの7階から飛び降りました。現場や自宅に遺書などは見つかりませんがマンションの手すりを登った形跡があることから自殺であると断定しました。姉歯氏は耐震偽装が発覚した頃から自宅に戻っていなかったようです。

自殺の原因は過熱報道か

ワイドショーでの報道が・自宅は超豪邸・愛人にマンションをプレゼント・愛人と海外旅行・愛人に毎月15万の小遣い・妻はブランドとグルメ三昧・ホスト通いなど根拠のない嘘ばかりでした。
姉歯氏の息子二人は報道陣のいない早朝や深夜に出勤、帰宅をするようになります。「母はメディアに殺された」と怒りを隠しません。

現在の姉歯秀次の消息は不明

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姉歯氏の懲役5年の刑期は終えて出所しています。その後の生活などの情報は全く出て来ず、息子2人も消息は不明です。苗字を変えて暮らしているのではないかと言われていますが真相は不明です。

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姉歯事件マンション、その後東日本大震災は大丈夫だった?

東日本大震災は大きな揺れで建物の崩壊もありましたが、原発や津波の被害が大きい災害でした。東京都内も大きな被害でした。姉歯物件はマスコミに震度5か6で倒れると報道され住民の不安と怒りを煽りましたが本当に倒れたのでしょうか。

東日本大震災でも倒壊せず

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事件後の東日本大震災で関東地方もかなりの建物被害が出ています。震度は5弱から6まで観測されましたが、関東地方に点在する姉歯氏の物件にはヒビの一つも入らず無事でした。
偽装事件後に建て直しや補強したマンションはもちろんですがそのままだった建物も無事でした。

皮肉にも姉歯秀次の発言が証明された

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ただ数値を偽装したのではなく意図的に強度を保つ所を把握してうまく偽装していたのです。当時の発言で「震度に関してはかなりの強度をたもっておりますし、震度7や8にも十分耐えられるはずです」と冷静に話していました。

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姉歯事件後 パークシティLaLa横浜

棟をつなぐ廊下の「手すりがずれている」と住民からの指摘から2015年8月に調査したところ1棟が傾いていました。
人気のショッピングセンターららぽーと横浜と同時に開発され2007年11月に完成した「パークシティLaLa横浜」は合計4棟、705戸ある12階建て分譲マンションです。隣に認可保育所「ゆうぽーと保育園」があります。

住人が驚く 傾いたマンションと偽装

販売した「三井住友レジデンシャル」と設計施工の「三井住友建設」が調査した結果、2011年の東日本大震災の影響と説明していましたが、実は傾きが発覚する1年前から同社にて調査されていました。

杭の問題

傾いた棟の合計52本の杭の内、硬い地盤まで達していない杭が6本と長さの足りない杭が2本あり、三井住友建設が社内調査を実施します。その結果施工前の地盤調査が行われておらずそれを隠すための虚偽データが見つかります。

コンクリートの問題

補強用のセメントの量が不足していることも見つかります。補強用のセメントは厚みが不足してコンクリートから鉄筋が見える箇所も発見されます。補強用のセメントの量もデータの改ざんが行われました。

国土交通省が調査

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施工ミスではなく偽装データが使われたことで国土交通省は事態を深刻に考え2015年10月14日までに自社で担当物件を調査するよう三井住友建設に指示します。横浜市長も国土交通省に調査を依頼し杭打ちを担当した「旭化成建材」に立ち入り検査を行います。

全棟の建て替えを実施

明らかな耐震強度の不足が懸念されマンション住民との説明と了解を受けて全ての棟を建てなおす工事が行われました。費用は杭打ちをした旭化成建材が全額負担すると親会社の旭化成が発表しました。その額約300億円と住民の仮住居約100億円です。

多重下請け問題

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パークシティLaLa横浜での偽装問題は土地開発の段階からの元請が企画調整を行わず、それぞれの下請への管理や状況が不透明なことが指摘されています。
建設工事の多重下請けというやり方に問題がある可能性を調査した東京商工リサーチが指摘しています。

レオパレス21問題

新元号令和が始まったばかりの現在、レオパレス21で界壁問題が報道されています。「レオパレス21」は多様な事業を行なっていますが、学生や若者をターゲットにした賃貸で有名です。

デザインを統一した綺麗目な物件が多く、敷金・礼金・前家賃なしや家具付きなど選ばれる要素がたくさんあります。

施行不備問題

レオパレス物件に何件か住んだ経験がある人は・隣の納豆を混ぜる音が聞こえる・自室のリモコンが隣の家電まで動かす・テレビと電子レンジの音が聞こえすぎる、と生活音が聞こえすぎるので神経質な人は住みにくい環境とコメントしています。

界壁とは

界壁とは共同住宅の各部屋を区切る壁のことですが隙間なく天井裏まで達していることが建築基準法で定められています。
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