アマラとカマラがオオカミに育てられた子というのは嘘!顛末や真相とは

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1940年代になると本が出版され1950年代からは翻訳も開始されました。その一方で様々な調査が開始されました。現地に行く専門家も増えたこともあり結論としては99%嘘であるという事実が発覚したのです。今では、日本だけで未だに信じられている都市伝説として位置づけられています。

アマラとカマラは寄付金目当てででっち上げられた

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アメリカのデンバー大学の教授である心理学者アーノルドゲゼルがシン牧師の日記に目を付け、しっかりと検証もせずに共同出版の話を持ちかけました。孤児院の経営にお金が必要だったシン牧師はゲゼルから出版の印税として500ドルのお金を受け取ったというのです。したがってお金になると踏んだ教授が嘘の内容を後押ししたということです。

アマラとカマラ発見時インドは未開の地だった

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この当時、インドは秘境として有名で未開の土地でした。また専門家や記者も現地に行く人はおらず、シング牧師の記述のみが一人歩きしていたのです。しかし後に現地に行けるようになったことで、日記に記されている村が存在しないことや、その他の捏造が明らかになりました。

アマラとカマラの真相!二人は重度の精神障害者の子どもたち

シング牧師の記述や出版されている本の記述から狼少女は存在せず、登場する二人の姉妹は重度の精神障害児だったことで締めくくられています。なぜ精神障害児だったことが分かったのでしょうか。ここでは二人の衝撃の事実を紹介していきます。

アマラはレット症候群

アマラはレット症候群という精神障害者だったというのです。この病気の症状は女児だけに生後7か月から2歳までに発症し言葉が話せなくなり背骨が曲がり、てんかん発作が起こり重度の知的障害に至ります。おそらく、このような症状を見て架空の狼少女を作り出したのではないかと専門家は言っています。

アマラとカマラは自閉症児

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精神分析医のベッテルハイムは彼女たちの行動が自閉症の子供に多く見られると言っています。社会学者によると彼女たちは自閉症や重度の知的障害を持っていたため親に捨てられていたのを保護されたのではないかという意見もあるようです。保護された後、行動が獣のようだったために「狼少女」という架空のストーリーが出来たと推察されています。

姉妹は虐待されていた

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なんと虐待されていたのではないかという説があります。これはシング牧師の孤児院に勤めていた男性教師の証言によると「他の子供たちと関わりを持たないように隔離し、四つ足で歩くように指示して出来なければ暴力をふるっていた」とあるのです。特にカマラは推定17歳で亡くなるまで続いたというので非常に悲しい結末です。

アマラとカマラの顛末

様々な嘘の情報で塗り固められていたアマラとカマラの物語の顛末は何だったのでしょうか。記述以外にも不可解な点が多く、暗躍していたのは誰なのか嘘が盛り込まれた姉妹の物語の真相に迫ります。

アマラとカマラの写真が捏造されていた

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記述以外にも不可解な点として写真があります。四つん這いに歩き獣のように振舞い生の鶏肉を食べている有名な写真は一緒に働いていた人も含め目撃者がいないことなどを踏まえて捏造されたものであるという結論に至っています。

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アマラとカマラの写真は別人

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なんとマナラとカマラとして写されている写真について実は姉妹たち本人ではないと言われています。有名な四つん這いで食事をしている写真は彼女たちが亡くなった後に撮影されていると言うのです。捏造に使用されている少女は実在していることもあり写真が本物である可能性は低いです。

アマラとカマラの話は金になると密約が交わされていた

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これが狼少女が出来た大きな原因であると考えられているのが、この話を作るとインドの孤児院に多額の寄付金が集まり経営が潤うという孤児院側の目論見と本を出版したロバート・ジング教授の牧師の日記の金銭的価値に目を付けた双方の利益のために、このようなことが起こりました。しかもジング教授は事実を確認してないという所も浅はかです。

動物に育てられた子供

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狼少女は嘘であることで話が終わっているが、他にも動物に育てられたと言われている子供が何人か報告されている。近年起こったもので信憑性の高いものを中心に紹介していきます。いずれも親から捨てられたり、虐待を受けたりして動物しか触れ合うものがなかったといいます。どんな内容なのか一緒に見ていきましょう。

鳥少年

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鳥少年が2008年にアパートの一室で保護された時の年齢は7歳でした。母親と暮らしてはいましたが息子に人間の言葉で話しかけることはなく部屋に監禁していました。2部屋しかないアパートには大量の鳥が住んでおり、発見当時少年は言葉が分からないので鳥のようにさえずり、感情表現は腕を鳥の羽のように動かす程度だったといいます。

現在はどうなっている?

現在は母親から隔離して児童養護施設に引き取られました。母親は親権を放棄したと言われていますが特に刑事責任を追及されていないようです。少年は人間としての行動を身に着けていないところが多く見受けられることから「モーグリ症候群」という診断が下され、心理学ケアセンターに保護されリハビリを受けています。

犬に育てられた少女

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こちらもロシアからですが、犬に育てられた少女がいたというのです。隣人たちの通報により発覚しました。発見当時、彼女は裸で四つん這いになり犬と一緒に骨をかじっていたそうです。人間の言葉はイエスとノーだけしか分からず、それ以外は犬のような振る舞いをしたそうです。母親はアルコール中毒で子供を虐待していたことが分かりました。

現在の少女は?

保護をした民生委員は少女が犬以外の同年代の子供と関わりを持てなかったことを知りました。また誰も彼女に愛情を注ぐことはなかったのです。父親は生まれた直後に蒸発し、その影響で母親は酒浸りになりました。こんな環境で育ったのにも関わらず、精神や肉体が健康で問題がありませんでした。現在は市に保護されています。

狼と人間がモチーフとなった漫画やアニメ

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動物と人間をモデルにした漫画やアニメは意外にも多く存在します。狼と人間をモチーフにした話は古くはグリム童話でも作られています。最近の作品から昔の作品の中で有名な作品をいくつか紹介していきます。中には狼少女なども作品の元ネタになった可能性があるものもあります。

ジャングルブック

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言わずと知れたジャングルブックです。狼が人間の子供「モーグリ」に乳を与えるシーンがあります。しかもインドが舞台になっており、最後は狼の世界では人間と言われ、人間の世界では「狼」と言われてジャングルに戻るという話です。狼少女の話に何となく似ている内容になっています。

赤ずきん

これは有名な童話ですが実は、グリム童話が元ネタです。グリム童話の100年前のペロー童話が更に元ネタです。ペロー童話では狼ではなく人間の男になっていることと漁師から赤ずきんが助けてもらえず殺されてしまうというショッキングな内容になっています。「優しく近づいてくる男には気をつけなさい」という教訓が含まれていました。

おおかみこどもの雨と雪

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最後は最近映画になった「おおかみこどもの雨と雪」です。これは狼と人間の子供が出てくる話です。おおかみ男と女性との間に「雨」と「雪」と名付けられた人間と狼の顔を持つ子供が生まれます。そんな中、父親が亡くなってしまいます。人間として生きようとする雪と狼として生きようとする雨の激しい葛藤が描かれています。

アマラとカマラは奇跡ではなく虐待を含む大人のエゴだった

奇跡の作品として注目された姉妹の物語は、いまだに「美談」「生命の奇跡」といった賞賛する声もある一方で実際は精神障害者への虐待の可能性が高く、金儲けのための捏造まで行っていることから大人のエゴが垣間見える作品になっているようです。大人に巻き込まれる子供という面では今も昔も変わっていないのではないでしょうか。

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