シロナガスクジラの大きさは!?哺乳類最大のサイズを物に例えて比較!

実はとても大きな声を出すシロナガスクジラ。物に例えるならばその音量はジェット機のエンジン音にも劣りません。さらに水中では空気中よりも音が伝わりやすく、シロナガスクジラは大きな声で鳴くことで遠くの仲間ともコミュニケーションを取っています。

クジラは歌う?

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シロナガスクジラと同じヒゲクジラに分類されるザトウクジラを代表として、一部のクジラは特殊な発声を行います。一定のパターンを反復する様はまるで歌っているようで、研究者の間では「クジラの歌」と言い、なんのためにそのような発声を行うのかを研究しています。

特徴②ブリーチングをする

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水面から勢いよく跳び上がり、身体を水面に叩きつける行為のことですが、何故それを行うのかは明らかになっていません。主に有力説として唱えられているのは水面に身体を叩きつけることで体表についた寄生虫を落としている、という説です。身体を回転させながら行ったりと、いくつかバリエーションがあります。

特徴③1日に4000万匹のオキアミを食べる

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シロナガスクジラはとても大食漢。オキアミという小さな甲殻類を海水ごと丸のみにしてしまいます。シロナガスクジラは体重の4%程度の食事を一日に行い、成体にもなるとその食事量は約4トン。とてつもない量です。

特徴④遊泳速度50km

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大きいからのろま、というのは間違いで、シロナガスクジラの遊泳速度は地上を走る車とさほど変わりません。地上よりも抵抗の大きい水中で車と同じ速度で泳ぐことができるシロナガスクジラの泳力はなかなかのものなのではないでしょうか。

寿命は80年〜120年

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人間と同じか、それ以上に長い時間を生きるシロナガスクジラですから、もしかしたら今も世界のどこかに一世紀以上の時を生きる個体がいるかもしれません。100年の月日が流れた海はどのような変化があり、シロナガスクジラは何を思って生きているのでしょうか。

シロナガスクジラが絶滅の危機に!その原因は?

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生物が絶滅する理由は様々ですが、絶滅の危機に晒されているシロナガスクジラに「人間」という存在はとても関係しています。元々30万頭ほどいたとされるシロナガスクジラは現在1万頭前後まで減少しています。

原因①捕鯨技術の向上により人間から乱獲されるように

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巨大かつ高速で泳ぐシロナガスクジラを捕らえることは難しく、鯨油目当ての捕鯨もさほど活発に行われてはいませんでした。しかし皮肉にも人類の技術の進歩により捕鯨が可能になると同時に数を減らしていきました。

原因②同じ餌を食べるミンククジラに餌を奪われる

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乱獲されたシロナガスクジラが減ると、同じくヒゲクジラでオキアミを主食とするミンククジラが数を増やしていきました。シロナガスクジラという巨大な生き物に邪魔されることなく、食事をすることができるようになったからです。

数を増やしたミンククジラが食事を行うことで、当然シロナガスクジラの取り分は減ってしまいます。餌が食べられなければ生きていくことも子孫を残すことも満足にできません。こうしてまた、シロナガスクジラは数を減らします。

個体数の変遷

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近年、シロナガスクジラの捕鯨が禁止されていることもあり、徐々にその数は増えていると言います。それでも捕鯨以前に確認されていた30万頭には程遠く、回復にはまだまだ長い月日がかかることでしょう。

ヒゲクジラとハクジラの違いは?

「クジラ」と言っても、「ヒゲクジラ」と「ハクジラ」が存在しているのはご存知でしょうか?シロナガスクジラは「ヒゲクジラ」に属し、「ハクジラ」にはマッコウクジラやシャチが属します。それぞれ口元の特徴を表しているのですが、より詳細に紹介します。

プランクトンが主食の「ヒゲクジラ」

目元まで裂けた口と腹部に走る何本もの畝。そして歯の代わりに生えているのが鯨髭です。ヒゲクジラは大きな口で海水ごとプランクトンを飲み込むと、ヒゲをろ過装置のように使い、プランクトンを漉して食べるのです。

知能が高い「ハクジラ」

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「ハクジラ」に分類されるのはマッコウクジラやシャチ、イルカなどです。ヒゲクジラとは違う特徴として、彼らは「エコーロケーション」という、超音波を発してそれを受け取り周囲を把握する技能を持っています。ヒゲクジラと比べても知能は高いとされています。「ハクジラ」についても知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

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