シロナガスクジラの大きさは!?哺乳類最大のサイズを物に例えて比較!

弱肉強食の自然界において身体が小さい生物ほど捕食されやすい位置にいます。しかし、天敵はシロナガスクジラが地球上最大だとしてもきちんと存在します。この項ではそんな天敵をご紹介します。

天敵①シャチ

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『海のギャング』と名高いシャチ。シャチの中にも魚を主食にするものや同じ海棲哺乳類を主食にするものと色々いるのですが、後者はシロナガスクジラの天敵となり得ます。単独行動をする個体もいますが、基本的に群れを成して抜群のコンビネーションを発揮するシャチは時にシロナガスクジラにも牙をむきます。

シャチは舌を食べる

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シャチと比べてシロナガスクジラは圧倒的に大きい存在であるため、シャチがシロナガスクジラを襲うことはめったにないのですが、それでも天敵として存在している以上襲う時もあります。シャチはクジラの舌が好物であるそう。他の部位に比べて柔らかく美味しいものであるのかもしれません。

天敵②人間

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シロナガスクジラが絶滅危惧種になってしまった一端を担うどころか原因となっている人間は正しく天敵と言えるでしょう。膂力や泳力では到底シロナガスクジラに及ぶはずもありませんが、人間の恐るべきはその知能と貪欲さでしょうか。

鯨油を手に入れるために、より速い船を。より確実にあの巨体を仕留められる武器を。人間は工夫を持って技術を磨き、作り上げてしまいました。捕鯨が規制されるまでの間に一体どれだけのシロナガスクジラを捕らえたのでしょうか。

サメはシロナガスクジラを襲う?

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フィクションではとても狂暴に描かれ、時には人間を襲ったというニュースが流れるサメですが、そのイメージに反してシロナガスクジラを襲うことはありません。そもそも襲える程の体躯や力を持っていないからです。

哺乳類として丈夫な骨に覆われたシロナガスクジラの身体に比べ、魚類の中でも古い部類に位置するサメの身体はとても柔らかく、大切な臓器を守るものも大してないので、尾びれで叩かれようものならひとたまりもないのです。

ミンククジラやイワシクジラはオキアミを取り合う点で天敵

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直接危害を加えることはなくともオキアミを主食にしているという点で、ヒゲクジラは常に対抗していると言えるでしょう。住む海域が異なれば多少は問題なくとも、シロナガスクジラは季節に合わせて世界中の海域に姿を現します。餌の取り合いになることも仕方がないと言えるでしょう。

何故クジラを獲るのか?

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捕鯨に規制がかかる以前、世界中の人間がシロナガスクジラのみならず数々の、そして多くのクジラを捕らえました。何故人間はクジラを捕らえるのか?この項ではその理由について記載したいと思います。

鯨肉目当てではない

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日本では鯨肉目当ての捕鯨も行われていましたが、諸外国は違います。日本でも鯨肉を実際に食べた事がある人は比較的少ないのではないでしょうか。ゲテモノというほどではありませんが、スーパーに並ぶ魚介類とは違い、そこまで需要があるわけではないのも事実です。鯨肉はあくまでも副産物なのです。

目的は鯨油

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捕鯨の目的はクジラが保有する油にありました。ハクジラとヒゲクジラで成分が違うために用途は分けられ、燃料や食品にも使用されていました。現在では石油や植物性油脂を使用した代替品の登場により、鯨油を使った商品はほとんど見る事はありません。

マッコウクジラの油

全長の三分の一を占める巨大な頭部が特徴のマッコウクジラ。その頭には大量の鯨油が詰まっており、マッコウクジラの高い潜水能力を助けています。というのも、マッコウクジラの頭部に詰まった油は温度変化によって凝固し、マッコウクジラが潜水する際には呼吸で冷やし固め、海水よりも比重を大きくすることにより潜水するのです。

シロナガスクジラはどこで見られる?

ここまで記事を読んでくださった方の中には「やはり実際にシロナガスクジラの大きさをこの目で確かめたい!」と思われる方もいるのではないでしょうか。この項ではどこへ行けばシロナガスクジラのことをより知ることができるのかを紹介します。

生体展示は行われていない!

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世界中、どこの水族館でもシロナガスクジラの生態展示は行われていません。やはり20m以上にもなるあの巨体がネックなのでしょう。水族館のプールの中を泳ぐシロナガスクジラを見られる日は来るのでしょうか。

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