フレミッシュジャイアントとは?生態や特徴は?
世界一大きなウサギといわれているフレミシュジャイアントを知っているでしょうか。もしかすると言葉だけであればその存在を知っている人はいるかもしれませんが、実はそのサイズは思っている以上に大きいものです。
また、さらに生態や飼育されている施設に行けば実際に見ることもできる動物ですがあまり知られていないことが多い存在です。そこでまずは基本的な生態や特徴、どうしてここまで大きなサイズで存在するのかといった疑問を解消していきましょう。
世界最大のウサギ
世界最大のウサギと称されるこの個体は、一般的に8キロから10キロにも及ぶ体重を有しているといわれています。最大クラスになるとその重さは20キロ近くになるともいわれており、その巨体さが伺えます。
大きさも柴犬といった中型犬から人間の子供くらいの大きさを持っており体長130センチまで及ぶものもいます。ウサギと言えども非常に存在感のある大きさをしています。ちなみにギネス記録に登録されている大きさがこの130センチなのだそうです。
基本は温厚なウサギ
その巨体さから凶悪な性格をしているウサギなのかと思われがちですが、性格は基本的には一般的なウサギと共通するものを持っているそうです。短毛で立耳型のウサギと外見も同じですが、性格も温厚で大人しく一般的には害のない個体がほとんどのようです。
しかし、この点は個体差がある部分でもあるので、全個体がこの性格とは言えないようです。成長過程でも性格は変動しているようで、生後8か月までの間はやんちゃで気性が激しい部分もあるようです。しかし大人に成長するにつれ温厚になっていくのだそうです。
しかし、元の性格は温厚でも見た目のサイズから一つ一つの行動に思っている以上の迫力や破壊力があることは覚えておかなければなりません。ミニウサギと比べると一回り以上サイズが大きいので、少し動いただけでも存在感があり、物を壊すこともあります。
なので、ウサギを買っているというよりお少し大きめの中型犬を飼っているようなイメージでいると飼育しやすいといわれています。
食用として繁殖され世界最大に
規格外のサイズをしているウサギということはわかりましたが、それではなぜここまで大きな個体となってしまったのでしょうか。その理由は、もともとヨーロッパで食用として飼育されていたからなのです。
食用として品種改良を行い、可食部分を増やすためにこのようなサイズにしたということです。さらにこのウサギのサイズは、体質的に太りやすくえさの量に非常に影響を受けやすい個体になります。
成長期になると、体重だけでなく体長にも大きく影響を及ぼし、成長時に餌を過剰摂取させると10キロを大きく超えることも頻繁にあるそうです。
フレミッシュジャイアントの意味とは
個性的なこのなめですが、実はその大きさからフランダースの巨人やフランスの巨人との意味になります。サイズは先述した通りですが、フランスのウサギの中では最大クラスの大きさを誇るのでこう呼ばれるようになったのです。
中型犬程度の大きさになる個体も珍しくないことからもわかる通り非常に大きなサイズで耳も絶った状態になると長いもので17センチから20センチになるモノすらいます。またその愛らしさは、振る舞いにも表れており、一つ人突温動作がゆっくりしているのも可愛いです。
フレミッシュジャイアントの飼育方法①準備するもの
大きさウサギと言えども、やはりウサギの見た目とその温厚な性格から室内飼いを希望する人も多く、かわいらしい姿に魅力を感じる人も数多くいます。そこで飼育方法についても注目していきましょう。まずは準備物からです。
ゲージを清潔に
ウサギを飼育するにはゲージが必要となりますが、例にもれなく今回のウサギもゲージが必要になります。しかし、そのサイズには注意が必要です。まず一般的なウサギとはかなりサイズが異なるのでウサギ用のゲージでは全く用をなしません。
また、子供のころであればまだ小さいものであっても大丈夫と思う人も多いですが、成長も早いのであっという間に手狭になってしまいます。これを踏まえて生後間もないころから犬用のゲージに入れて飼育することをおすすめします。
そして、ゲージ内はいつでも清潔に整えておくようにしましょう。ゲージ内が不潔になっているとどうしても病気にかかりやすく、特に足の裏からの病気になりやすい特徴を持っています。未然に防ぐためにも毎日掃除をしてあげましょう。
適度な運動を
飼育する上で必要なことがストレスや病気を防ぐための適度な運動です。一般的なウサギであれば、そこまで運動を気にすることも少ないのですが特にサイズが大きなこの個体の場合は、ゲージ内で飼育するだけでは適度な運動量が確保できません。
なので、意図的に運動をする時間設けてあげる必要がります。さらにそれに合わせてある程度のスペースが必要となることも念頭に置いておきましょう。移動して運動するのもいいですが、やはり身近なところでは自宅内のスペースで運動となるでしょう。
しかし、ある程度のスペースがないとこちらも適度な運動力を確保できません。マンションやアパート暮らしの方であれば、どうしても手狭な空間となってしまい運動不足に陥りがち。その場合は、より意図的に運動時間を増やすなど対応する必要があるでしょう。
マットや敷き藁を床にひく
健康面で言うとさらに注意すべきことがあります。それがソアホックと呼ばれる病気です。これは足裏やかかと部分の毛が抜けて炎症を起こすというものなのですが、特にサイズが多く体重が重い今回の個体は、一般的なウサギよりもかかりやすいです。
ですので、ゲージ内で飼育する際に低反発マットや敷き藁を床に敷きできるだけ体重の負担を軽くして挙げるためのクッションを入れる必要があります。病気を防ぐためにはこれらの配慮をしっかりと守って飼育しましょう。
フレミッシュジャイアントの飼育方法②餌
飼育環境について把握することができたら次は肝心の餌です。育てる上で必要になるのが餌ですが、間違うとただでさえ大きくなりがちのウサギがより大きくなって太ってしまいます。そんなことにならないためにも、ポイントを押さえていきましょう。
塩分や脂肪分のあるものは与えない
一般的なウサギは通常人間の食べる物であれば何でも食べる傾向にあります。その傾向は今回のウサギでも該当しますが、しかし強い塩分や糖分を含むもの、また脂肪を含んでいるものはウサギにとっては良くありません。
また、乳製品なども決して与えないようにしましょう。大きくなったしたウサギには、牛乳由来成分を消化するための細菌を持っていないのです。そのため、リウマチなどの病気にかかるリスクがあります。
さらに、人が食べるものも食べることができると紹介しましたが、与えることは避けましょう。ついつい可愛いので与えたくなるものですが、実はウサギは消化器官の構造上吐きもどす機能を有していません。
なので体にそのままたまってしまって大きな負担となってしまうのです。そのため異物の摂取にも注意する必要があります。
牧草が基本的なエサ
では何を与えればいいのかという点ですが、基本的にはウサギと同様の牧草を与えるのが良いでしょう。他にも、ニンジンやリンゴなどの野菜を好むので新鮮な物を与えるのはいいですが、回数を制限しておやつやご褒美などで与えるほうが好ましいです。
主食は牧草を与えて、補助食として栄養価のあるペレットを量を調節しながら与えるようにすればなおいいでしょう
水は必ず
餌を与える上でのポイントですが、水も重要です。良く一般的なウサギを飼育する上でウサギに水を与えると良くないやそもそも飲まないといった事を耳にすることがありますが、これは全くの間違いです。
水は必要なものであり、ゲージには固定の水受けを設置することをおすすめします。ウォーターボトルを用いた装置や水受けでもいいので用意して、こちらも清潔に整えてあげましょう。
フレミッシュジャイアントの飼育方法③注意点
飼育する上で餌の重要性が分かったところで次は注意点についても見ていきましょう。サイズが大きいのでしょうがないのですが、やはり飼育する上で注意点があります。
餌代はふつうのウサギの3倍
餌はどんなものを与えたらいいのかを紹介しましたが、この個体は一般的なウサギよりも体が大きいことを紹介しました。なので餌の費用もそれだけ掛かってしまうのです。その費用は通常のものと比べると2倍から3倍かかるといわれています。