そうしてその後仕事から帰ってきた母親が、ようやく事態を把握して警察に通報したのです。このように事態が発覚して通報するまでに時間が掛かってしまったのは、家族を支えるためやむを得ず遅くまで働いていた両親の勤務時間によるものが大きかったのかもしれないです。
周辺の自治体や警察、そして学校関係者、地域が一丸となって必死に捜索ましたが、この日はおろか一度もその姿は発見できなくなってしまい、こうして悲しい事に未解決の失踪事件となってしまうのです。
目撃情報はあったが有力なものでは無かった
こうして警察により身元捜索が行われ、地元地域の住民たちに目撃情報などの聞き込みを行いました。かなり具体的な場所、そしてどこで何をしていたかがわかるような目撃情報いくつかがあがりました。
その情報の中には公園の遊具で遊んでいるのを見た、自宅からすぐ近くで成人男性と白い車の近くで話しをしていたと情報もあったのですが、結局実際の捜索の手がかりとはならず、見つける事ができず今に至るのです。失踪してからその後ずっと見つからず未解決となっているその他の失踪事件はこちらです。是非読んでみてください。
カアイソウ事件に残るいくつかの謎
先ほどの見出しでは当日の様子から失踪に至るまでの時系列を順を追って、まとめて解説していきました。どういった経緯で未解決のまま見つからなくなってしまったか、少しでもお分かり頂けたのではないでしょうか?
この事件の一番の大きな謎となるのは、後程ご紹介する謎の言葉が並べられた奇妙な怪奇文なのですが、事件の当日やそれ以外の事象にも不可解なものがありました。こちらの見出しでは、そんな謎の数々の詳細をまとめていきます。皆さんも考察しながら読んでみてください。
謎①遊ぶ時に使っていた自転車が自宅にあった
皆さんは何歳の時や何年生の頃に自転車に乗れるようになりましたか?実はこの事件の被害者であるユキちゃんは、小学2年生で早くも自転車に乗る事が出来ていました。当然この事が謎なわけではありません。
ユキちゃんは遊びに行ったり、出かけたりする際には必ずと言っていいほど自転車に乗っていくのですが、不思議な事にこの日はなぜか乗って行かず、自宅に置いてあったのです。いつもとの大きな違いと言えますよね。なぜ歩きで出かけて行ったのかは未だ分からないままです。
謎②友達からのお誘いを約束があると断っている
当時の友達から学校内で、今日の放課後に遊ぼうと誘いがあったのですが、今日は「約束がある」と言って断りました。これの何が不思議なのかご説明しますと、いつもユキちゃんは誘いなどを断らずいつも遊びに行っていました。
それなのにその日はなぜか家庭内の用事もないのに断ったのです。いつもと違う点についても当然謎が付きまとう訳ですが、もう一つの謎も存在します。その「約束がある」というのは、適当に断るために嘘として言ったものなのか、あるいは本当に誰かと約束していたのか、この事もまた本人しかわからないのです。
謎③お気に入りのジャンバーは部屋に残されていた
3月ともなればだんだん暖かくなってきて、服装は段々と薄いものを羽織る季節なわけなので、ジャンバーを着なくても気温的にもシーズン的にも何ら問題ありません。ですが人によっては薄めの上着を春夏秋冬問わず一年中羽織る人も中にはいるでしょう。
それはその上着を愛用していたり、気に入っているからなのです。この子にもまたそんないつも着ていく上着があったのです。ですが事件当日はなぜかこの上着は自転車同様、家に置いてあったのです。このことも不可解な事象です。
謎④ココアが温かいまま残されていた
ココアは甘くてとっても優しい味で子供から大人まで、幅広い世代から親しまれた飲み物です。子供からするとそれは飲み物でもありおやつのような楽しみであったかも知れません。この子もまたココアが大好物だったのです。
この日もいつものように帰宅後、ココアを飲もうと作りましたが、なぜか飲みかけのまま姿を消してしまったのです。なぜ大好物のココアを残したまま外出したのか、その真相も結局本人と班員と思われる当事者しか知りえないのです。