わかるマンとは
一時期から爆発的な人気と中毒性を以て話題となった「わかるマン」。「わかるマン」とはなんなのか。元ネタは?そんな疑問にこの記事では答えていきます。この記事を読んでわかるマンの抱腹絶倒の面白さをぜひ共有しましょう。
「わかる」と同意するデビルマン
画像に写っているキャラクターは、永井豪原作の漫画「デビルマン」の主人公デビルマンです。漫画のみならず様々な媒体で制作がなされた、日本でも有数の傑作漫画です。そうです、「わかるマン」とは、デビルマンが同意をしているので「デビルマン」から「わかるマン」になっているということです。
デビルマンのパロディー的な作品
デビルマンは人間の業が見え隠れするダークヒーロー作品の怪作。その影響は多大でエヴァンゲリオンなど多数の作品が影響を受けています。そんなダークな世界観を余裕で覆してしまうほどのコミカルな雰囲気。それが「わかるマン」にはあります。タイトルのデビルマンの部分も「わかル」に変換されていて、デビルマンの真面目な表情も相まって、悪魔的な面白さを引き立てます。
わかるマンの元ネタは?
わかるマンの関連動画は個々人によって多数制作され、様々な話題についてデビルマンは同意をし続けてきました。もはや一つのカテゴリを形成しつつあるわかるマンシリーズですが、最初に制作した所謂「元ネタ」とは一体どれなのか。それをご紹介していきます。
ニコニコ動画「チベスナマン」
わかるマンが初めて世に現れた作品は、ドワンゴ動画配信サイトのニコニコ動画で投稿された「チベスナマン」というタイトルの動画です。動画の内容としては、チベットスナギツネの魅力をキャシャーンやタイガーマスク、けものフレンズなどの様々なキャラを用いて布教するといった動画です。
140万回以上再生の人気ぶり
チベスナマンはとても多くの再生数を稼いでいて、現在では140万回以上再生されています。100万回以上再生されたミリオン動画のタグがつくほどの人気動画になりました。
わかるマンの人気動画
ミリオン動画にもなったわかるマンですが、それらのインスパイアを受けて作られた動画にはどんなものがあるのかをご紹介していきます。作者ごとの愛や思い入れが詰まった叫びにも聞こえる作品を楽しんでください。
ジャンヌダルク×わかるマン=ジャルタマン(FGO)
日本国内でかなりの人気を誇るスマホゲーム「Fate / Grand Order」。このゲームに登場するジャンヌ・ダルク・オルタというキャラが好きな作者が作った作品です。あまりにも直接的な愛情表現には見ていて若干の気恥ずかしさがありますが、気迫だけは十分に伝わってきます。この作者はとても太ももが好きなのが見て取れます。
わかるマン アイマスMAD
アイドルマスターには数多のアイドル達が登場するので、自分が担当する(好きなキャラ)を布教しようと様々な動画が作られました。今回は早川紗枝というアイドルの動画をここでは紹介します。彼女のはんなりした魅力を伝えようと、はんなりとは真逆の台風のような圧を感じられる作品です。
彼女以外にもドカベンの山田太郎も登場します。もうどんなキャラクターが出てきても面白く感じてくるのではないでしょうか。
オルガ止めるマン(ルマンド)
こちらは布教動画というよりも、デビルマンを用いたストーリーライクな作品です。ルマンドを食べていたデビルマンが「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」のオルガ・イツカにルマンドを盗まれたので、怒りからオルガ止めるマンになり走り出すといった動画です。
こちらの動画を楽しむには、デビルマンだけでなく鉄血のオルフェンズ。それ以外にも「走るガンガーGB」、及びそれから派生した「走る〇〇GB」シリーズの理解もなければ、ただの意味不明な動画ですが、そちらの理解もあると数倍面白く楽しめるはずです。
サムスマン
任天堂が発売する「メトロイド」シリーズの、サムス・アランをメインとした動画です。大乱闘スマッシュブラザーズでゼロスーツサムスが参戦したことを皮切りに、広く中身が美女であることが知られてきました。
この作品はその美女である点だけにクローズアップしたわけではなく、広くこのシリーズへの愛や、スーツの造形にも惚れ惚れし、サムス・アランへの憧憬の念を強く感じる作品となっています。特定の造型師のサムスのフィギュアに関して、意図的に記憶から消すなど、深いこだわりと知識が伺えます。
『電脳少女シロ』やりおるマン
大流行しているVtuber、その中でも彼女は、Vtuberのブームが訪れる前からチャンネルを長く運営しており、Vtuber業界の中では古参かつ、かなりのチャンネル登録者を持つ人気Vtuberです。
やりおるマンとはなんなのかはわかりませんが、これが動画制作のきっかけになったであろうことは想像に難くありません。
わかるマン 耐久
チベスナマンでのわかるマンの登場シーンを切り取り、一時間の間連続再生し続けるといった内容の動画です。人生に一度は、一時間の間わかるマンを聞き続けたいことがあるかもしれないので、そのときは是非とも再生してください。
それ以外にも作業用BGMとして垂れ流すのも一考です。再生してみると意外と騒々しくないということと、一定のタイミングで一定の音が流れるので人によっては集中力が高まることでしょう。音がないと集中できないけど、歌に意識が向かってしまう、という人にはオススメです。
わかるマンここすきダンス(ダンスロボットダンス)
わかるマンが主役の動画になります。ダンスロボットダンスがニコニコにおいて流行した時のその派生作品になります。この動画では、チベスナマンに同じく出演した、タイガーマスクとキャシャーンとは仲良しのようです。笑顔が大変可愛いですね。
歌っている音声加工技術がとても素晴らしい出来のこの作品ですが、別にわかるマンが歌っているわけではありません。歌手の十田敬三先生です。
わかるマンの大元のネタは「ジャガーマン」
数々の派生作品があるわかるマンにも、勿論大元となった作品があります。ここではその大元についての解説及びその動画周辺の派生作品についても解説していきます。
「けものフレンズ」からの派生
わかるマンの大元となった作品は、TVアニメ「けものフレンズ」に登場するジャガーというキャラクターをメインに作られた「ジャガーマン」というMADです。音声を加工したりキャラのセリフを継ぎ接ぎで編集したりするなどして喋らせる技法が界隈に大いに受け、多くのインスパイア作品を生み出しました。
そのあまりに多すぎる派生作品から「元凶」と呼ばれることもあります。
「ワイトもそう思います」
ワイトとは、遊戯王と呼ばれるカードゲームに収録されている、通常モンスターのワイトです。「どこにでも出てくるガイコツのおばけ。攻撃は弱いが集まると大変。」というフレーバーテキストを持っている遊戯王界屈指の弱小モンスターです。
配信者が喋ったことから生まれたとされる言葉ですが、詳細は不明です。ジャガーマンでの登場は一瞬でしたが、視聴者に強烈な印象を残し、多数の派生作品の登場キャラとしての立ち位置を確立していきました。
一連の派生動画が流行
これらの一連の派生動画群を、「ジャガーマンシリーズ」と言い、チベスナマンもその一つです。わかるマンの派生動画群は先ほど一部をご紹介しましたが、派生動画から派生動画が作られるこの構図は恐ろしいものがあります。
わかるマンはネットスラングとして確率しつつありますが〇〇マンというネットスラングは、わかるマンが初出ではなく古くから存在しています。これ以外にもネットスラングを紹介している記事がありますので興味がありましたらこちらの記事をどうぞ