アイセック・ジャパンに寄せられた多くの声は、学生が運営しているとは言えNPO団体を名乗っている以上責任があるはずとの意見が見受けられたのです。自己責任で全て行わなければならない、知らない土地でも1人で行かされるのはおかしいと非難は集中します。
無責任な対応に非難の声が響く中、方針のあり方が問われたのです。無責任な対応に日本でも、方法のあり方が問われ激怒される結果になだけでのは明らかでしょう。今では運営方法も様変わりし、1500人を超える学生が所属しています。
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ルーマニア事件を現地メディアは自己責任と報道
ルーマニア事件では悲しみの中、更なる追い打ちがかかったのです。それは現地メディアの報道にあります。初めての地に1人で訪れ、夜間にポーターを名乗っていたとは言え知らない人についていく方が悪いというのです。確認を怠っていたことに全くの落ち度がなかったとは言えません。
とは言え、ボランティアで訪れた地でガイドがあったことは不安を覚えている彼女にはどれだけ心強いかを考えると決して益野友利香さんだけが悪いわけではなく、犯人が悪いことは当然です。事件では責任問題が問われますが、彼女だけがバッシングの対象になることはないことは確かでしょう。
犯人が犯した行動が、どれだけの行為で残虐極まりないことを踏まえると、犯人に最も責任はある言えるのです。治安の問題もまた浮き彫りにされたと言って過言ではありません。
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ルーマニア事件当時の現地の治安
ルーマニア事件で明かされたのは、当時の現地の治安問題も浮き彫りにされたと言ってもおかしくありません。渡航する際は気を付けなければならないほどなのです。EU加盟国は安定している、という考えはどこか違うのが現状だったと言えます。
特に2012年はまだ不安定な時期といっておかしくありません。今でなお知られていますが、安心して行ける国はなく、どこでも何があるかわからない危険が伴っていることがはっきりしてきます。
国民総所得が63万円とEUで最低水準
当時のルーマニアは、国民の豊かさを測るとされるGNI=国民総所得が8千ドル、日本円で63万円というEU加盟国の中でも最低基準であったことも明らかです。比べてみると、同じEU加盟国でも2012年オーストリアで4万7千ドル、日本円で370万円となっています。
国の違いはありますが、比べてもかなりに格差があることが分かるでしょう。最低水準だから犯罪があってもおかしくないことに繋がりませんが、当時は相当日本は裕福に見えたことでしょう。
民主化以降、なりすましによる事件が多発していた
民主化以降の話になりますが、両替詐欺やスリなど金銭関係のトラブルが多くとりだたされている状況にあったことは確かでしょう。ルーマニア事件は、そう言った極めて起こってはならない時代にあったのです。いわゆる「なりすまし」によって、ポーターなどと偽っていたとされます。
空港などで見張っているのですが、かなりの確率で多発していたと言って良いでしょう。犯罪でも特に、お金にまつわることが特に多かったことは否めません。
旅行者をターゲットにした事件も発生していた
特に多かったのが旅行者を狙う犯罪です。土地に慣れていない人に対して、客引きなどを装ったいわゆる「ギャング」がはびこっていたのです。ターゲットは現地に慣れていない旅行者が多く、ターゲットとして十分な要素があります。
不慣れな旅行者は現地の人に頼るしか方法はありません。分からないことは現地で聞く、また母国に戻ることはできない、と言ったことが反対に犯罪に繋がってしまうのです。それが許されることでは決してありません。
ルーマニア事件後のルーマニア
2012年のルーマニア事件と比べて今のルーマニアはどう変わったのでしょうか。治安が悪いという話はそう簡単に消し去ることはできません。全ての人が悪い人ではないことは明らかですが、スリやひったくりはどこの国でもあるように今もあります。
車上荒らし、置き引きなども横行しているのです。殺人などの凶悪な事件も、経済格差から避けて通れないのが現状と言えます。どこの国も同じかもしれませんが、優しさだけではありません。
空港に出入りできるタクシーに制限がかかっている
ルーマニア事件以降の変化として1番に挙げられることは、制限ができたことかもしれません。ごく一部ですが空港付近では、ポーターなどギャングがはびこっているのです。簡単にいなくなることがないので、対策として講じられたことはタクシーが挙げられます。
一昔前は白タクも横行していましたが、現在では入れるタクシーに制限がかけられていることが変化と言えるでしょう。白タクとは、無許可でお客さんを乗せて営業することですが、今では限定されたタクシーのみが空港に入ることしかできません。
国の危険レベルは引き下げられている
取り返しのつかない痛ましく残虐なルーマニア事件。ただその後のルーマニアはというと、当時に比べて世界的に見て危険は減ってきていると言えます。情勢が変わったこともあり、注意は必要なポイントは多々あることは確かですが、国自体は2012年から比べると違いが出てきていることがあるからです。
世界基準で見てもルーマニアの国のレベルは随分と引き下げられていることが言えます。気を付けなければならない点は他にありますが、野良犬の問題です。野良犬が多いという話があるので、気を付けないといけません。
危険地域も存在している
ルーマニアの危険レベルが下がっているとは言え、危険な地域もあるので把握しておかなければいけません。それはブカレスト北駅近くですが、他が全て安全になったとも言えないのです。夜間に出かける際にはどこであっても危険は潜んでいます。デモや夜間の施設はもちろんですが、それだけでなく繁華街でのトラブルなどもあるからです。
ルーマニアだけでなく、知らない土地では誰かについていかないことなども大切になります。1人じゃなければ安心ということもなく「見ず知らずの土地」であることの認識は必要でしょう。忘れてはいけないことは、どこの国でも危険は伴うということが言えるかもしれません。
2012年ルーマニアでは反政府運動が勃発
ルーマニア事件の前、2012年1月には反政府運動(デモ)が激化していたのです。渡航者ならず、国内情勢はかなり悪化していたと言えるでしょう。参加者が1万人にも達したデモは激化の一方を辿っていったのです。
ルーマニアでは首相が退陣する事態にもなった
デモに参加している中から、負傷者や死者も出ているほど激化していたのが「暴動」です。88人が負傷し、死者も1名出ているなど決して国内情勢が良いとは言えません。
安定しているとはとても言えない中で、痛ましいルーマニア事件は起きたと言えるでしょう。この暴動を元に当時の首相が退陣する騒ぎにまで発展しました。
ルーマニア事件と同じ2012年には日本でも大きな事件が
ルーマニア事件が話題となった同じ年、日本で一番騒がれた事件といえば、地下鉄サリン事件の逃亡犯高橋克也容疑者(当時54歳)が逮捕された事件が目を引きます。1995年に起こった地下鉄サリン事件や目黒公証役場事務長監禁事件にも関与されたと言われている重要人物です。
一人一人と逮捕されていく中で、最後の1人とされていたのが高橋克也とされています。そしてここから本当の裁判が始まったといっても良いでしょう。遠く離れた日本とルーマニアという国ではありますが、2012年に話題になった事件として少しだけご紹介します。
地下鉄サリン事件では運転手役だった高橋克也
1995年の事件では、130人が起訴され、5人が無期懲役、13人の死刑が確定しました。地下鉄サリン事件では、散布した豊田亨(当時44歳)死刑囚の運転手として手配されていたのです。逮捕されてからは「幹部の指示でやった」と認めていることから、手配されていた犯人の全員が逮捕されることになります。
特別手配されていた、高橋克也も無期懲役の判決を受けることのなるのです。一気に裁判が加速していったといっておかしくありません。
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ルーマニア事件を忘れてはいけない
ルーマニア事件は1人の問題ではありません。近年海外へ渡航する際には緩和されつつあるのが、治安の問題といっても良いでしょう。とは言え何の知識も持たず、安易な考えだけではどの国においても危険は伴ってしまうでしょう。多少の認識だけでなく、どこでも危ないということを理解する必要があります。海外からくる際に周りが注意していることと同じく、渡航する時は十分気を付けなければいけません。
決して海外が悪いわけではなく、どこでも危ない状況は潜んでいることが言えます。恐ろしい出来事に遭遇することないよう、心がけることも必要です。それは身を守るためでもあり、決してルーマニア事件を忘れないことを覚えておきましょう。
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