「せやかて工藤」は『名探偵コナン』の服部平次の名ゼリフ!
もはや国民的な人気アニメとなった「名探偵コナン」の服部平次のお馴染みのセリフとなっています。服部平次のキャラも人気で、そのとっつきやすいフレーズもあいまってネット上などで定着しています。
衝撃の真実!服部は原作では一度も言っていない!
しかし、実際の原作では驚くことに服部平次は一度もこちらのセリフを言っていません。それなのになぜこれほどまでに多くの人が使い、ネタとして人気が出たのか、その点について迫っていきます。
作中ではコナンのことを「工藤!」と呼びがちな服部平次
服部平次はコナンの正体が工藤新一であることを知っており、作中でもコナンではなく以前のままで呼んでしまうため正体を隠しておきたいコナンこと工藤新一によく注意されている場面もあります。
『名探偵コナン』原作漫画では「せやかて工藤」は登場していない!
2019年5月の時点で「名探偵コナン」は全96巻発売されており、長い連載の漫画となっています。これだけ長い連載の中で、このセリフだと何度か言っていそうですが、それでも一度も登場したことはないようです。
漫画『名探偵コナン』で1番近い表現は56巻の「せやけど工藤」
唯一、最も近い表現となっているのがこちらのものとなっています。一見するとほとんど一緒のような言い回しですが、惜しいだけで当たってはいません。しかも、このセリフも一度だけのセリフだったようです。
なぜこのセリフはインターネット上で定着したのか
これほど長い連載の中で、ただの一度も言われたことのないセリフであるはずなのですが、なぜここまでネット上で定着したのでしょうか。原因としてはさまざまな憶測が飛び交っていますが、大きく分けると以下の2つが影響しているようです。
服部平次は「工藤」と叫ぶ頻度が高いためそのイメージが定着
服部平次は関西出身であるため話し言葉も関西弁を使い、荒っぽいセリフも多いです。また、コナンの正体が工藤新一であることも知っているため、周囲の人間がいない場合などや気付かれにくい状況ではコナンのことを「工藤」と呼びます。服部のキャラもよく叫ぶ印象が強く、それらが重なりこのイメージが定着したと言われています。
汎用性の高さなどから使われるようになった「せやかて工藤」
服部平次のキャラと人気の高さゆえにネット上ではすっかりとその印象で定着したようです。関西弁との相性も良いのか特に意味はなくともネタとして流行しました。この方言も関西弁の代表的なイメージとなっていることもあり、余計にこのセリフのパワーを生み出したのではないでしょうか。
「せやかて工藤」の活用形?次々と生まれた派生語たち
原作で一度も言われていないセリフであるわけですが、そのキャッチーなフレーズと汎用性の高さやインパクトの強さから、ネット上でネタとして使う人が増えたようです。そんな中、そこから派生したセリフたちも次々と生まれてきています。
原作に登場した言葉「もろたで工藤」!服部平次の負けフラグ?
こちらのセリフは原作の第10巻でも実際に服部平次が言ったセリフとなっています。ネット上などは盛大にあおって挑発してからの負けフラグパターンをたてた時などにネタや自虐と笑いを誘う方法として使用する人も多いようです。
聞き直すときに使う?「なんやて工藤」「なんやと工藤」
作中でも工藤新一なるコナンに負かされる服部平次ですが、ネット上などでは反論などに対して聞き直す時などに使うネタであり、相手の正論に対してわかっていても納得したくない時などに笑いを誘いつつネタとして入れる人や単純に連発で使用する人もいるようです。
「せやかて工藤」の同義語?「せやけど工藤」「せやろか工藤」
同じ表現での似たようなセリフも存在しています。同じように話の間に入れるスパイス的なネタとして活用したり、あえて話の流れを無理やり切り替える時などにネタとして使う人もいるようです。なにかと使い勝手のよいものなのではないでしょうか。
ついに公式になった?その話題のキャンペーンとは
もともとなかったものですが、活用の高さと人気からついには公式がほぼ認める形となったようです。しかし実はアニメでは何度も言っているセリフである点もスムーズに事が運んだ要因となったのではないでしょうか。
2017年に劇場公開された『名探偵コナン から紅の恋歌』
2017年にこ劇場公開された際のキャンペーンでは今回のネタとなるセリフの派生語である「もろたで工藤」がキャッチコピーとして活用されているようです。こちらは関連グッズなどいろいろなものをプレゼントしてもらう企画があり、ネット上の人気という実績からかこのセリフが選ばれました。
キャンペーンの名前に使われた「せやかて工藤キャンペーン」
この劇場公開された「名探偵コナン から紅の恋歌」のキャンペーンの名前もそのままネット上で話題になったものを使っており、これによってオフィシャルとしてもほとんど認めたという認識でネット上でも話題となったようです。
「せやかて工藤」の発言者?服部平次とはどんな人物?
今回のセリフの生みの親となる服部平次にも触れておかなければ真相には迫れないのではないでしょうか。原作の中でも人気のキャラクターであることから、こちらのセリフも注目されるようになり定着したのかもしれません。
大阪出身!“西の高校生探偵”として知られる服部平次
作中に登場する服部平次は西の高校生探偵としてその名を轟かせています。関西弁を話し、容姿も端麗で高校生ながら名探偵でありますが、短気な面もあり探偵らしくない様子もありますが、義理人情に厚く正義感が強い性格の持ち主でもあります。