次なるターゲットを定め方向転換をするのです。思いついたのは、歴史に残ることとなった騒動「バスジャック」です。
両親へ復讐
仕返しをしたかったと語っています。勝手に療養所へ入院させたこと、部屋に入って監視したことなどが挙げられます。乗っ取りルートが以前父親と通った道だったのです。
復讐と言いながらも彼は甘えたくて抱きしめてほしかったのではないでしょうか?幼いときから厳しく育てられ甘えることが出来なかった仕返しが込められているようでなりません。
2ちゃんねるで少年が事件を起こすように煽った人物も?
顔も姿も知らない相手と交流するネットは、寂しさを紛らわす道具ともなりますが、時に傷つけあう凶器とも変わります。少年は寂しさをほぐそうと始めたネットですが、失言を浴びせられ性格が変わっていきます。
複雑な趣と葛藤するなかで、騒動を起こすよう煽った書き込みをした人物がおり、これが彼を助長させたきっかけともなったのではないでしょうか。
Contents
西鉄バスジャック事件を起こしたネオ麦茶のその後は?現在や本名も紹介
罪人は少年法で保護され実名が伏せられてきました。成人した大人が侵す罪と未成年では与える罰がことなるとされています。
教育をしながら再発防止に向けての道徳心などを養う必要があるとされ、世に出ても差別を受けないよう法で守られています。今回はひょんなことから判明してしまいます。
ネオ麦茶事件の犯人の本名は「谷口誠一」であると判明
乗っ取りは各メディアが生中継でテレビに映し、世間は恐ろしい情景と共に皆の安全を祈ります。生中継だったために少年の顔がばっちり映ってしまいます。
後に守られるべきだったと討論されますが時すでに遅しで、名前が判明します。
2006年に医療少年院を出所したネオ麦茶こと谷口誠一
解離牲障害と診断され、医療少年院に入ります。治療を受けつつ今後の社会復帰できるように特別なカリキュラムで道徳心を養い、何が自分には足りなかったのかを見つめる教えを学びます。
6年間、学び治療をした谷口は仮退院という形で日向の世界へ出されることとなりました。
ネオ麦茶事件の被害者である山口由美子さんに謝罪
口元に負傷を負った被害者である彼女は、計3回谷口と面会しています。直接謝罪の言葉を受けています。彼女にも不登校だった娘がおり、谷口の心の闇が騒動当時もみてとれたといいます。
言葉だけで謝罪をすることは簡単ですが、今後の彼の生きざまで更生しているのか見定めたいと語っています。被害者も心に傷を負ったまま生きていかなければならないのです。
出所後は何をしている?谷口誠一の現在については不明
山口さんは、数回手紙を出しますが返事は返ってきていないようです。仮退院後に被害者の墓参りで会ったのを最後に途絶えます。
どこで何をして過ごしているのか、心を入れ替えて生活できているのか謎のままです。今も掲示板と繋がっているのでしょうか。
現在について詳しく知りたい方は、こちらも良かったらご覧ください
西鉄バスジャック事件の影響とは?マニュアル制作やドラマ化も
騒動後は、静けさを戻しつつありますが被害者や遺族の心には穴が開いたまま過ごしています。同じような被害を増やさないため、どうしていったらよいのか話し合いが進められます。
次なる教訓として生かされることになったのです。
ネオ麦茶事件を経てバスジャックに対するマニュアルが作られる
密室で起こるトラブルは発見が遅れます。外部から異常事態だと感じてもらい第三者が通報してくれるよう導くことが必要です。
バス後ろに緊急を伝えるメッセージを掲げることや、行先ボードに異常を表示するなど外に告知する機能を搭載しました。ドライバーに対しても安全確保のための指導を行っています。
ネオ麦茶事件のドキュメンタリードラマも放送された
特別番組として構成され、どれほど世間に大きな衝撃を与えた事件なのかがうかがえます。公共機関で突如発生した事は明日は我が身として興味をもたらしたのです。
西鉄バスジャック事件の影響を受けて模倣犯も?
メディアだけでなく、便乗して真似た悪行が登場します。それほどに影響のあったトラブルだったことが浮き彫りになりましたが、善い行いを真似てほしいものです。
世間に衝撃を与えた発生トラブルをみていきましょう。
2001年「ネオ麦酒」が祭りを妨害すると犯行予告を書き込む
同年代の少年の仕業で、よさこいソーラン祭りを遮り命を奪うと恐喝した疑いで、御用となっています。17という年代がなぜこんなに警察沙汰となるのか社会問題にもなったのです。
2001年に市営バスを狙ったバスジャック事件が発生
交通機関が狙われました。バスが通らない路にいたことを不思議に思った自車に乗ったバスの社員が見つけ、通報したことでけが人なく解決となった運の良かった騒動です。
2002年「ネオ烏龍茶」が小田急電鉄の爆破予告を書き込む
同じように2ちゃんねるを使用した悪ふざけが起きます。爆撃を匂わす行為をした疑いで24歳のフリーターが捕まりました。多くの人が利用する交通機関での悪行が後を絶ちません。
2008年にはハイウェイバスジャック事件も発生
高速道路という逃げ道のない場所をターゲットにします。フルーツナイフを持ちドライバーを操りました。当時家出をしていた中学2年生の男子が捕まりました。谷口の真似をしたと語っています。
17歳問題はどう解決していくか?
1982年に生誕した少年少女が17歳の頃に悪行が多発したことから、マスコミが大きく取り上げ流行語にもなったほどです。この年代の子供たちが成長していく過程で何か問題があったのでしょうか?
この年齢に限らず大切なことがあったのです。社会現象となった問題についてご説明していきます。
思春期の心のコントロールの難しさ
多くの子供たちが成長していくことで葛藤する思春期の心の状態であると考えられています。身体が成熟していくだけでなく内面も変化が起こります。ホルモンバランスです。
自分ではなかなか操縦できないものであり、日々の忙しさから家族の関わり方が気薄になることや干渉しなくてももう大丈夫だろうという親の勝手な憶測で、ストレスが溜まっていき道を逸らしてしまうのでしょう。
家という安心できる場所
少年犯罪をする子の多くが心に寂しさを抱えています。身体は勝手に大きくなりますが、心が豊かになるには家という安心できる場所があり、温かく迎えてくれる家族が必要です。
帰れる場所があるから子供たちは外というアドベンチャーへ挑むことができ逞しく育つのです。
家族の関わる時間
共働きが増えたことで家族と過ごす時間の減少です。勤めをすることで裕福となります。ですが子供にとって本当に欲しいものはお金でしょうか?
家族とたわいもない話をしたり、一緒にテレビをみたりする共有した時間ではないでしょうか。見えない心のつながりを求めているのです。
2ちゃんねるからさまざまなジャンルへ発展
現在はたくさんの掲示板が作られていて、ジャンルに沿った悩みや交流の場として発展しています。どんな種類があるのでしょうか?
悩みに特化している
受験生のために学校情報の交換をしたり、プレママの悩める育児について情報交換できる場であったりと誰かに聞きたいけどどうしたらいい?という痒いところに手が届く存在になっているコミュニティです。
直接聞けないこと
恥ずかしくて面と向かっては聞けない風俗店の内情や、性の悩みに特化したコミュニティーも設立されています。顔の見えないところで解決ができるため聞きやすく、切っては切れない問題ではあるので利用者も増えています。
繋がりたい
ただ単に交流したい2ちゃんねると同様な使い方をするものも多く存在しています。この事件でネットは悪いという印象を植え付けてしましたが使い方次第で、悩みが解決でき家にいながらも心が満足できる便利なツールなのです。
多大な影響を与えたネオ麦茶事件
姿形の見えないネットワークで起こったこの騒動は、面と向かって言えない悩みや心の闇を映し出しすツールとして世に名を広めるとともに、無差別で身勝手な犯行も浮き彫りとなります。
顔の見えないやり取りだからこその礼儀や思いやりを伝えていく社会問題になったともいえるのではないでしょうか。今後さらに発展していくネットとの付き合い方を考えさせられる事件です。