富士ガリバー王国の現在とは?心霊スポットや廃墟としても話題に

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様々なアトラクションや、最先端の設備が用意されている魅力的な場所ではあったものの、残念ながら4年という短い歳月でその幕を閉じてしまいます。後には広大な敷地と建造物が残るばかりですが、門を閉ざしたその後はどのような、再活用方法が挙げられていたのでしょうか。

2002年に隣接していたホテルとゴルフ場が名前を変え営業開始

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園の隣に作られていたホテルとゴルフ場は、「富士1ばんゴルフ・ホテル」という名前に改名され、営業が再開されました。しかし3年後、また別の企業に売り渡され「富士クラシック」という名前に改名。既存の建物は取り壊して、ホテルが建設される予定でしたが、こちらの会社も倒産してしまいその計画は中止されたままの状態です。

2004年には跡地に「ザ・ドッグラン」も

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壮快美術館の手によって、「ザ・ドックラン」という名称で営業を再開する事になります。ドックランとは、柵で囲ってある、一定の広さがある場所で、飼い犬を自由に走り回させる事が出来る施設です。広大な敷地があるこの場所では、ぴったりの活用法と言えるでしょう。

しかし2005年に「ザ・ドッグラン」は閉鎖

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有効活用出来そうな兆しが見えましたが、残念ながらその次の年には営業が休止されています。休止と言われてはいますが、事実上の閉鎖状態のようです…。何度も違う企業の手に渡り、それぞれに活用方法を見出すも、何故か上手く事が運ばない様子が伺えます。

廃墟と化した富士ガリバー王国!心霊スポットとして話題に?

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様々な企業の計画が不思議と軌道に乗らず、そのまま打ち捨てられてしまったこのテーマパーク。誰からも忘れ去られたかと思ったこの場所は、皮肉な事に、その無残な姿ゆえか心霊スポットとして再び脚光を浴びる事となってしまいます。

閉鎖後に放置された富士ガリバー王国は廃墟好きから注目される

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閉園後、そのまま放置されている跡地からは荒れた雰囲気が伺えます。一時は華やかに輝いていた内装も、いまでは埃や落書きにまみれた状態。そんな状態のこの場所には、廃墟好きの一部マニアから注目を受けることとなっています。

「ほんとにあった! 呪いのビデオ15」のロケ地に

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ホラービデオジャンルで人気の「呪いのビデオ」シリーズでも取り上げられる事となり、その存在がホラーマニアの間でも知られるようになります。このビデオの中では、冒険気分で2人の女性が園内に足を踏み入れた所、中年女性の怒号や、子供の激しい泣き声が聞こえてくる…という内容が収録されています。

心霊スポットとしても話題を呼んだ富士ガリバー王国

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一時は斬新なテーマパークとして話題を呼びましたが、今ではその寂しげな佇まいから、廃墟としてマニアに愛される場所となっています。人気のホラービデオでも取り上げられた事もあり、心霊スポットとしても話題を集めているこちらの場所は、ひっそりとそこに存在続けています。その他の心霊スポットに関する記事はこちらをご覧下さい。

富士ガリバー王国は現在どうなっている?

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人々を集めていた賑やかなテーマパークは、閉園後、図らずも廃墟・心霊スポットとして再び注目される事になりました。かつての設備の名残から、えも言われぬ不気味さが漂い始めていたあの場所は、現在ではどのような姿になっているのでしょうか。

2007年に富士ガリバー王国は解体されることに

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「アーバンコーポレーション」という会社によって買収され、「富士クラシック」という名称に変更されます。その後大型のリゾートホテルを再建築するために、2007年に解体される事が決まりました。しかしこの計画も、やはり今まで同様何故だかスムーズに進む事が出来なかったようです…。

富士ガリバー王国は完全な更地にはなっていない?

一部解体がされたものの、途中でアーバンコーポレーションが倒産してしまいます。今では「エーシーキャピタル」が権利を持っている状態ですが、跡地をどのように活用するか決定がされておらず、途中で解体されたまま、ボブスレーの一部などが残っている状態のまま手が付けられていません。

その他の廃墟となったテーマパーク

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他にも、営業が停止された後にそのまま建物が残ってしまい、廃墟と化した夢の跡地が数カ所存在します。かつての華やかさや賑やかさの象徴が、残骸として残ったままとなっているテーマパークの廃墟は、なんとも切ない雰囲気が増し、マニアの間では人気が高いようです。

グリュック王国

北海道にドイツを模したテーマパークがありましたが、建築物の維持費がかさみ経営難に。立て直しが出来ないまま閉園したこちらも、今は不気味な雰囲気が漂う場所になっています。メリーゴーランドや観覧車、西洋風の建物が朽ちていく様子は、廃墟ファンの中でも話題となっています。

高子沼グリーンランド

福島のレジャー施設としてオープンするも、経営難により閉園。こちらでは、アトラクションでの事故や、来園者、経営者による自殺があった等の噂がささやかれており、その不気味な雰囲気と相まって、心霊スポットとしても有名な場所となっています。

化女沼レジャーランド

「地元を活気付けるために」という経営者の信念のもと、宮城県でオープンしたこちらのテーマパークも、バブル崩壊のあおりを受けて閉園してしまいます。廃墟となった今では音楽のプロモーションビデオや、コスプレのイベント会場としても活用がされています。

ウェスタン村

栃木県で、アメリカの西部地方をテーマとしたテーマパークが開園されました。メンテナンス休業後から、再会がされる事なく閉園となっています。当時から使われていた、建物や人形などがそのまま残っており、異国の廃墟のような雰囲気が、さらに不気味さを際立たせています。ウェスタン村の詳しい記事についてはこちらもご覧ください。

奈良ドリームランド

奈良県に作られたこちらのテーマパークは、日本にディズニーランドを作りたいという熱意のもと建設され、30年ほど営業していたものの2006年に閉園。しばらくその施設は放置されたままとなっており、巨大なジェットコースターが徐々に崩れ落ちてゆく様子などが、海外の廃墟マニアにも愛さるほどでした。

アメリカの廃墟マニアからも注目された富士ガリバー王国

不運が重なり、わずか4年という短期間で閉園してしまった幻のテーマパーク。しかし今では雰囲気のある跡地として、日本のみならずアメリカの廃墟マニアからも注目されています。心霊スポットとしてもロケ地として選ばれるなど、方法は違えど、人々を楽しませている事には変わり在りません。その存在は、今後も静かに人々へと知れ渡ることとなるのでしょう。

八木山橋に関する記事はこちら

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